1997/05/30国内女子

首位・高又順。井上陽子が1打差で追う

首位は高又順。この人は今シーズン、実に強い。緒戦のダイキンオーキッド、4月の那須小川とすでに2勝。しかし「賞金女王よりも、(女子)オープンとか(女子プロ)選手権というタイトルがほしい」のだとか。 1打差で頑張っている井上陽子は6バーディ、ノーボギーの内容。「いままでガツガツ打っていたんですが、それじゃスコアにならない。ボギーを打たないように...と心がけてプレーして」結果的にうまくいった。1994年のプロ入り。昨年は明乳カップ優勝。期待の25歳だ。 なお初日3位の今堀りつは14番(157ヤード)でホールインワン。使用クラブは7番。今週から「飛ぶクラブに変えた」結果がすぐ出た。クラブを変えた理由...
1997/05/25国内女子

高村亜紀、18番で逆転勝利を飾る

最後の最後までわからなかった。最終18番、ほぼ同じ距離のパーパット。高村が先に沈め、黄璧洵が外した。「去年の女子オープンを勝ってから体調を崩して、ひたすら走ったり食事に気をつけたりをしていました。今年もピークは夏ごろと思っていたので、焦ってはいなかったんですが...」勝ってしまったジャンボ高村。こうなったら賞金女王も目指したい。「狙うというんじゃなくて、結果的にそうなるのがベターですよね。ベストを目指すと大変だから、いまはベターを目指します」 黄璧洵は出だし1番2番でボギー。「これで勝てないなと思いました。あとは我慢してスコアを落とさないようにプレーしたんです」という。しかし2バーディ、5ボギ...
1997/05/24国内女子

黄璧洵が3打差首位。高村が追い上げる

寒い雨の2日目だった。「雨は嫌い」という黄璧洵がこの日もパープレー。「飛ばないからつらい。ほとんど寄せワンのパーばっかりです。ミスしたらすぐボギーだから神経を使って疲れました」と黄璧洵。 高又順も踏みとどまっている。「苦労した。難しかった」というが、それでも73に抑えるあたりがベテランの味。下から高村亜紀が追い上げているし、塩谷育代もスコアを1つ伸ばしての3位タイ。75と崩れた浜田光子も、それでもまだ3位タイ。「雨さえ降らなければがんばれると思う。レインウェアを着るとパッティングのアドレスが決まらなくて...」と浜田。黄の3打差トップは、このコースではまったく安全とは言えない。混戦模様。岡本綾...
1997/05/23国内女子

黄璧洵が首位、2位に浜田光子

首位は黄璧洵。アウト、インともにバーディ3つずつの66。「開幕から3試合予選落ちで悩んでいたんですが..。これでとりあえず予選は通れると思います(笑)」。 浜田光子は33.34の67。「ドライバーも悪いしアイアンも切れが悪いし嫌なスタートだったんですけど」なぜかいきなり3連続バーディ。「明日は天気が悪いらしいから、稼げるときに稼いでおかないとね」 服部道子、岡本綾子の名前も上位に来ている。「地元だし、応援してくれる人がおおいから頑張ります」と服部。...
1997/05/18国内女子

ノーシード、50歳の池渕富子が12年ぶりの勝利

初日絶好調の高村亜紀もだんだん調子を落としてきて、結局は「今日はパターがダメ」になってしまった。3パットが3回。「アイアンも昨日までに比べるとダメ」。スコアを一つ落とした。今季はいまいち燃焼できていない昨年の賞金女王・福嶋晃子も5バーディ、1ボギーと追い込んだものの2打足りず、「ノーボギーのゴルフで満足」という木村敏美もやはり3位タイどまり。 池渕富子、50歳。ランキング対象となるツアー勝利は85年の富士通レディース以来。「優勝できるなんて思ってもいなかった。グンゼワールドカップの岡田美智子さんの活躍に刺激を受けて、私もがんばらなくっちゃと思ってました..」 94年からシード落ち。「推薦で出さ...
1997/05/17国内女子

村口史子、なんと「ハーフ9パット」の追い上げで3位

昨日は「完璧なゴルフ」だった高村亜紀だが2日目は「ショットはまぁまぁ、パターも好調」と少しペースダウン。3バーディ、1ボギー。「暑いのが好き。明日も好天になってほしい」 池渕富子も同じく2アンダー。「昨日のパットの良いイメージが残っていて、グリーンを外しても寄せワンで行く気持ちでプレーできた。それが良かったみたいです」と池渕。 村口史子が久しぶりに上がってきた。アウトは平凡なパープレー。しかしインの13番から最終ホールまでなんと6連続バーディ。打ったパットの距離はそれぞれ50センチ、0センチ、5メートル、50センチ、50センチ、0センチ。6ホールでのパット数が4。このハーフの総パット数でもなん...
1997/05/16国内女子

高村亜紀「完璧ゴルフ」で単独首位

「完璧なゴルフでした。コーライはあまり得意ではないんですが、このグリーンは自分にあっています。ふつうのコーライよりラインが出しやすいんです」と高村亜紀。今季はあまり好調とは言えなかったが先週を休んでスウィングチェック。アウトは2バーディ。インに入ってから12番でバーディ。そして15番からショットも冴えて上がり4ホール連続バーディ。「熊本から応援団が10人くらい来てるんです」とか。まぁ地元といってもいい。大器・高村、そろそろやってもいいころだ。 池渕富子は高村とは逆にインで4つのバーディを稼いだ。インでも1つ。5アンダーで単独2位。「ノーボギーなんて何年ぶりかわかりません。コーライは苦手なんで、...
1997/05/11国内女子

曽秀鳳、逆転勝利。岡田美智子は惜しい2位

岡田美智子がいいゴルフをした。10番でダブルボギーとしたものの17番まで1アンダーペース。「リードしていることは分かっていたから最後はパーで上がろうとずっと思っていました。最後のアプローチは得意なAWだったんだけど、思ったより強くいってしまった..」 この最終ホール、岡田は約1メートルの下りを右に外して曽秀鳳と並ばれてしまった。プレーオフ1ホール目は同じ18番ショート。「プロ初のプレーオフです。ティグラウンドでは頭を残して振ることだけ考えました。緊張しやすいたちだから、ゆっくり歩いて口の中で台湾の歌を口ずさみながらグリーンに向かいました」という曽秀鳳が落ち着いてパー。またも短いパットを外した岡...
1997/05/10国内女子

代わって曽秀鳳。ベテラン岡田美智子は2位

初日にくらべれば穏やか(?)な風で風速8メートル。気温も2日目に比べれば暖か。まずまずのコンディションの中で台湾の曽秀鳳がノーボキーのプレーで首位。「風には慣れているけど好きじゃない。やっぱり天気がいいです。自分に自信が持てなくて、明日のことを考えて今から緊張しています」 岡田美智子といえば樋口久子などとならぶプロ1期生。「疲れはないです。気力で乗り切ります。よく寝て、食べて、好きなゴルフをして、毎日基本に戻って練習して、汗といっしょに悪いところを出して、次の日に向けて頑張って..。勝つことを目標にしていま」 これまで優勝10回。52歳の超ベテラン。 野呂奈津子は御主人がキャディ。「ロングホー...
1997/05/09国内女子

鄭美琦首位キープ。デービースは予選落ち

前日のトップグループがそのままスコアを崩しながらも位置を堅持。天候とコースの難しさが露骨に出た。「前半40も叩いてしまい..でも後半の方が難しいと思って大事に行きました」という鄭美琦がはインで3つのバーディ、1ボギー。首位を保った。 ローラ・デービースもまさかの予選落ち。「寒かった。自分のプレーができなかった。ボールを飛ばすことはとても有利にもなるし楽しいが、パットが入らないとスコアにならないのよね」が予選落ちの弁。代わりに?リサロッテ・ノイマンがパープレーでなんとかカットラインをクリア。また「美人」プロ、ビッキー・ゲッツも73でプレーして決勝へ進んだ。 また岡本綾子は、寒さで腰痛を悪化させ、...
1997/05/08国内女子

風に翻弄。アンダーパー皆無で台湾勢が上位

風速11メートル近い強風に翻弄されて、のきなみスコアを崩した。女子にとっては辛過ぎたのだろうか。90以上叩いた選手がゴロゴロいる。その中でやはり風に強いのが台湾出身のプロ。「風のある方が欲がなく淡々とやれて良かったのかも」と鄭美琦。1バーディ、1ボギーの他はスコアカード通りのラウンド。 注目のローラ・デービースは40・41とメロメロ。「こんな風の中のゴルフは辛い。グリーン上でボールが動いてしまうことが何回もあったし..。こんな風は初めて」とボギーボロボロ、ダブルボギーもコロコロ。「明日はいい天気の中でプレーしたいわ」とローラ。...
1997/05/04国内女子

元載淑、復活の逆転V

初日トップから2日目には後退。こういうケースで再度復活することはあまりないような気がするが、元載淑はアウト3バーディ、2ボギー。インに入ってから3バーディ、1ボギーとダッシュをかけて3ストローク縮めた。40、34と調子を出せなかった西田を逆転しての優勝。 「ショットは不安定で、不安との戦いだった。でも夏前に勝つことができてホッとしています」と元載淑。「昨日9番で叩いた7のことが頭を離れなかった。でも余計なことを考えず、自分で決めたクラブで、決めたところ打っていくことだけに専念しました」 これで先週の高又順に続いて2週連続の韓国選手優勝。男子も入れたら2週間で3人。強い。...
1997/05/03国内女子

西田智恵子、スコアを伸ばして単独首位に

元載淑は75を打って後退。西田が苦しみながらも3バーディ、3ボギーのパープレーで回り、単独首位をキープした。「最終日最終組なんていつ以来か自分でもわからない。明日は点で攻めて行きたい。打ちたいところに打って優勝を..」と西田。 西田はこれまでツアー5勝。しかしこの2年、勝利から遠ざかっている。一方、追う形の木村敏美は風邪で体調不良。「今日は練習休みます。西田さんのゴルフを見ていると崩れてくれそうにない。自分がスコアを伸ばさないと..。2打差はいい位置なんだけど、優勝を狙うというより明日は自分で納得のいくゴルフをしたいです」 今季好調、先週の那須小川レディス優勝者、高又順もいい位置に上がってきて...
1997/05/02国内女子

西田、元載淑ともに6アンダー首位。木村敏美が1打差

昨年は安定したプレーでランキング19位の西田智恵子が、出だし1番の3打目をザックリでボギー。しかしこのミスを除いてはほぼ完璧なゴルフ、7バーディを奪って66を叩き出した。「アンジュレーションのあるグリーンを読んで狙うのが好き。読み切ったときの嬉しさがいい」とか。 韓国の元載淑も出だしでボギー。あとは7バーディでやはり6アンダー。「自分の中で、行けそうで行けない気持ちがある。いい意味で高さん(高又順)に付いていけるよう頑張りたい」とちょっと複雑。 しかしもちろん2週連続の韓国プロ優勝を狙っている。男子も先週はほんとに久しぶりの日本優勝だったから。...
1997/04/27国内女子

高又順が逆転。今期2勝目を飾る

久保樹乃はなんと80を叩いてあえなく転落。本命視されていたマクガイヤも「ショットもパットも満足できなかった」出来で4バーディ、4ボギーのパープレー。後半15番17番18番と続けてSWをピンに付けてバーディと追い込んできた高又順にトップをゆずった。 高又順は緒戦のダイキンオーキッドに続いて今季2勝目。「昨日プレーが終わってから1時間ぐらいパットを練習。ホテルに帰ってからも練習して自分のイメージが戻ってきた」のが勝因という。「今年は3勝くらいしたい。賞金女王になってしまうと、ずっと日本でプレーすることになりそうですから、2位か3位の方がいい」とか。そもそも1年だけのプレーのつもりで93年にプロテス...
1997/04/26国内女子

久保樹乃、初日10位から一気にトップ

前日の首位グループが全員コケた。戴玉娟は79、前田すず子は76、塩谷育代までが79といっせいに転落。代わって2日目のトップに躍り出たのは若い久保樹乃。「昨年は最終日に崩れることが多かったけど、今年は「こいつしぶといな..」と言われるようになりたいですね。昨年1勝はしましたけど、でもこれっきりかも知れない..といつも思ってます」 もちろん、こうなったら優勝を狙うしかない。4バーディ、1イーグル、2ボギー。ドライバーがカートに当たって好位置に戻るラッキーもあった。 2位には3年前にもここで勝っているマクガイア。「バーディは3つ。でもそれ以外にもバーディチャンスは7回もありました。あとはパット次第。...
1997/04/20国内女子

福嶋、鬼門のプレーオフ? 山岡が優勝

新井敬子が「届くと確信した」9番アイアンがわずかに距離が足りず、7を叩いて自滅した池越え17番ショート。山岡はうまくピンに付けてバーディとして8アンダ ー。33.36と追い込んできた昨年の賞金女王・福嶋晃子とならび、46歳と23歳のプレーオフとなった。 しかし勝負はあっけなく決まった。プレーオフ1ホール目、福嶋が打った1メートル弱のパットはクルリとカップを回った。「またか..という感じ。絶対にプレーオフだけはいやだと思ってた、その気持ちがパットに伝わってしまった。ダメですね」と福嶋。 主婦になってからプロ入りした山岡はこれで生涯3度目、3年ぶりの優勝。ついガッツポーズが出てしまった。「どうせ勝...
1997/04/19国内女子

新井敬子、山岡明美がトップへ。福嶋は1打差

風はさほどでもなかったが、この日も上下の逆転が多かった。マクガイヤ、原田らは一気に奈落の底。3バーディ、1イーグル、4ボギー(34.38)と派手なゴルフをした山岡明美と、6バーディ、2ボギーの69とした新井敬子がそろって首位。 「ちょっと甘くはなかったわね。行きはヨイヨイ、帰りはコワイ。前半がツキすぎていました」と山岡。「後半は風。見た目より重たい風で、けっこう流された。明日も風しだいね」とか。また新井敬子はパット数がなんと23。「ツアーでは最少パットだと思います。先週からパターを変えたんです。それにしても今日はショットが悪すぎ。69なんて出せるショットじゃありませんでした」...
1997/04/18国内女子

マクガイヤがトップに。2位に原田香里

このコースで平凡に終わるわけがないと思っていたら、やはり2日目は波瀾万丈。上位が一気に転落し、下から劇的に上がってくる展開。極端です。「みんないいスコアがでたのは去年にくらべると風が問題にならないから。風が吹くとグリーンも乾いてくるし」と解説してくれたマクガイヤが34.35とボギーなし4バーディのしっかりしたゴルフで浮上。 ベテラン山岡明美も上がってきた。「今日のバーディはショット・バーディみたい。できすぎです。まだ体ができあがっていないのに。今日は娘の研修会。終わってから応援にいきます」と落ちついたコメント。ベテランと若手の混戦みたいな展開になってきた。...
1997/04/17国内女子

初日トップは大城あかね。2位に高村亜紀

ずはベテラン大城あかねが初日リード。しかし2位には若手実力派・高村亜紀。この二人がこのまま競りあうと面白い展開になりそうだけど、まだまだ波乱ぶくみ。コースは各ホールがユニークな設計のタフなセゴビアGCインチヨダだけに、パー73の設定ながら予断は許さない。例年、池ポチャシーンがたっぷり見れるコースだ。...