1997/06/29国内男子

B.ワッツ、今季初勝利。一気にランク3位へ浮上。

この朱鷺の台には何故か相性のいいブライアン・ワッツ。最終18番で見事な4アイアンのショットで1ピンにつけ、だめ押しのバーディ。この日を69として大会3度目の優勝を飾った。「優勝は去年のフジサンケイ以来。ずっと遠ざかっていたから、とても嬉しい」 今年も何回かチャンスはあった。「でもキリンオープンは風が強くてボギーばっかり。中日クラウンズは最終組がジャンボ、ノーマン。ギャラリーはすごかったし、ジャンボに4メートルを決められてチャンスが消えて・・・」ようやく3度目の正直。賞金ランキングも3位へ浮上。 全英オープン出場の後は3週間休んで全米プロへ出る予定とか。 伊沢利光は惜しかった。最後まで肉薄したが...
1997/06/28国内男子

首位ワッツ、伊沢踏みとどまって2位

台風8号の影響で大荒れ。試合は中断をはさんでかろうじて続行された。のきなみスコアを崩すなかでB.ワッツは6バーディ、5ボギーという出入りの激しい内容ながら1アンダープレー。「今日は本当にタフな1日だった。フロント9は雨だったし、インは強風。本当にタフだった・・・」 しかし「このコンディションで7つのパーと6つのバーディを取れたのだから、とてもいいゴルフをしたと思うよ」とワッツは肯定的な発想。「何故だがわからないけど、このコースでは過去2勝しているんだ。明日は3回目を願うよ」 伊沢利光も踏みとどまった。3バーディ、2ボギー、そして余計者のダボ1つ。「これだけの雨の中で1つスコアを落としただけなん...
1997/06/27国内男子

伊沢利光、一気に首位にならぶ

宮瀬博文は出入りの激しいゴルフだったが16番のイーグルが効いてパープレー。首位をキープした。「2日間トップでプレーして、オーバーになっていないだけでも良かったですよ」 下から一気に上がってきたのは伊沢利光。バーディ8つ、ボギーは1つだけという激しいプレー。「2週連続予選落ちだったから、今週だけはと朝から気合が入っていました」 寄せにいく感じの長いパットが、今日はきれいに入ってくれたとか。最低でも2位に入らないと全英オープンへの切符は手に入らない。「狙って行けるものじゃないけど、行けるならいきたい・・」 Z.モウは今日が誕生日。パープレーで踏みとどまった。「誕生日のことは試合中は何も考えてないけ...
1997/06/26国内男子

宮瀬博文、7アンダー首位

先々週の札幌とうきゅうで初優勝を飾ったばかりの宮瀬博文が7アンダーで飛び出した。このまま走り続ければ文句無しの資格で全英オープンにいける。もっとも出場資格は上位5人。既に権利を持っているジャンボと丸山茂樹をのぞくと7位までが当確定。現在4位の宮瀬は、このままでも出場権利は確保しているのだが。 「余裕とか自信なんてものはないです。今日はジャンボさんとまわって緊張しました」という宮瀬。1番バーディ、2番イーグルという幸先のいい出だしでノボギーの65。念願の初優勝は果たしたから、次は波に乗っての2度目の優勝が目標だ。 奥田靖己、飯合肇にとってもチャンス。奥田は優勝、飯合は2位でも可能性が出てくる。今...
1997/06/22国内男子

丸山茂樹、自信の快進撃「66」でガッツポーズ

尾崎直道がやはり追い込んできた。「直道さんのアイアンはすごい。直道さんはほんとにしつこい」と丸山が賛嘆するゴルフでトータル7バーディ。しかし14番の3パットが痛かった。 2打差で迎えた最終18番はセミラフから果敢にスプーンで2オンのピン狙い。しかし飛び過ぎて奥に転がったボールを見て、丸山茂樹はすかさずピン狙いに方針を転向。「それまでは安全なピン右を考えていたんだけど、あのショットを見て、狙いに行ったんです」 ぴったり付けてバーディ。優勝を決めた。日本プロに続く今季2勝目。 「自分の立てたプランどおりにプレーできたのが嬉しい」と丸山は言う。その結果として勝てることもあるし、負けることもある。それ...
1997/06/21国内男子

丸山茂樹、66をマークして再び首位奪還

台風の後の暑い一日。丸山茂樹が気分良くプレーした。アウト1バーディ、1ボギー。インに入って5バーディ。「今日は2ボギーの5バーディくらいでいいかなと思ってました。3日目ですから攻めに行きました」 その結果が1ボギー、6バーディ。予想よりちょっと良かった。しかし「こんなにみんなスコアを伸ばすんじゃ、16アンダーくらいまでいかないといけないかも・・・」 調子はいい。「いいモードに入っているから、かえって振った方が曲がらないんじゃないかな。振っても自分の許容範囲におさまる自信があります」という。 丸山は今、数字にこだわっている。平均パット数、ストローク数、ひとつでもいい、何かで1位になりたい。「だっ...
1997/06/20国内男子

ワッツ首位へ。丸山1打差につけて2位

幸い台風の影響も少なかった2日目の主役はブライアン・ワッツ。アウトを1アンダー、インではボギーなしの4バーディと追い込んで丸山茂樹をかわした。「今日はハッピー。とてもエキサイトした」と嬉しいワッツ。8月には「男の子の赤ちゃんが」生まれる予定とか。「今日のようなプレーをあと2日間できればいいね」 丸山茂樹もインでは3バーディとしてまだ好位置をキープ。「ちゃんと集中できている。精神的な面でもよくできていると思う」と自画自賛。メモリアルで痛めた体も「毎朝風呂に10分くらい入って、体を温めてからコースに来ている」のだとか。「なんとか最終的に13から14アンダーを目標にプレーしていきたい。上がワッツ選手...
1997/06/19国内男子

丸山茂樹、4アンダーで首位を走る

飛び出したのは丸山茂樹。6バーディ、2ボギーの67。「メモリアルトーナメントでケガした(左肩甲骨)ことが逆に良かったのかも知れない。トレーニングもできたし、不安はあるがケアーしながらやってます」と丸山。アイシングや電気などいろいろ治療はしているが、なかなか完治しない。 「来週からはジャンボさんも出るといっているし、少しでもジャンボさんとの差を詰めておかないといけないですね」 ジャンボのいない今週は絶好のチャンス。現在は賞金ランク2位。なんとかトップ(もちろんジャンボ!)との差を縮めておかないとまずい。 2位グールプには10人がひしめく。芹沢信雄は「今週は2番アイアンの代わりに5番アイアンを入れ...
1997/06/15国内男子

宮瀬博文、ついにツアー初優勝をかざる

宮瀬博文が逃げきった。2位に5打差。堂々の優勝と言っていいだろう。「緊張していました。すごく。4番5番で連続ボギーを叩いて開き直れました」という宮瀬。9番でバーディが来て、11番12番でもバーディ。しかしスコアを気にしないですんだ。「スコアボードは絶対に見ないようにしてました。17番でつい見てしまってボールを曲げたときも、ここはボギーで上がるんだと思ってプレーしました」 ミノザがダボを叩いたときも、そうとは気がつかなかった。ひたすら自分のゴルフに集中することが課題だった。結果的には楽勝。しかし本人にはそんな気持ちのゆとりはまったくない。 「優勝、いいですね。嬉しいですね」と素直に笑みを浮かべる...
1997/06/14国内男子

宮瀬博文、66で2位に4差と広げる

初日から首位を走っている宮瀬博文が3日目も好ゴルフを展開。ノーボギーでアウト、インともに3バーディずつ。「14番、17番とピンチでしたが、うまくパットがと入ってくれました。調子がいいから、あまり不安はないです。明日もこのまま、勝つつもりです」とキッパリ言い切った。 「若い人が今季は勝っています。置いていかれないようにしないと....」というが、まだ26歳だ。何勝かしていてもおかしくない雰囲気を持っているのだが、不思議にまだ未勝利。米国の加瀬秀樹とは何回も電話で話した。「頑張れよ、と言われて嬉しかったです。明日、いい報告ができるといいですね」...
1997/06/13国内男子

宮瀬博文、貯金を増やして首位堅持

初日首位の宮瀬博文がこの日もスコアを伸ばした。「上がり2ホールをバーディで締めくくれてホッとしています。今週は1ホール、1ホール、集中してプレーすることができました」ボギーホールの影響を次にもちこさないプレーができたことが結果につながった。 全米オープンで加瀬秀樹が活躍していることを知った。「自分も頑張らなくては」と奮起。今年は何回か優勝圏内に顔を出してはいるが「今回は今ままでと違った形で試合をおえたいですね」 大山健は93年プロ入りの33歳。「コースから20-30分のところ住んでいて、このコースへは自宅通勤」という地元プロ。アジアンツアーのホンダクラシックでタイガー・ウッズを見て「飛ばさなき...
1997/06/12国内男子

首位は宮瀬博文。金子柱憲が1差で追う。

久しぶり、宮瀬博文が34.33の67。トップを走っている。まだまだ混戦模様で1打差にはこのところ調子を上げている金子柱憲。井戸木鴻樹、中村通もまずまずの好位置。どこかの試合で上位に来ると、しばらく調子が持続するものらしい。コースは梅雨知らずの北海道。風もさほど強くはなく、気分よくいいスコアが出ているから、明日からもバーディ合戦?...
1997/06/08国内男子

新しい期待の男、佐藤信人ブッチギリ

「ツイてました」という佐藤信人。「1番で木の下に行ったんですが、バックスウィングできる余裕があって」出だしを無難なパー。2番でチップインバーディ。「4番ロングは下に落としてしまいました。でも平らなところだっんで」3オン1パットのバーディ。前半で貯金を2つ増やした。「緊張しはじめた」という12番でボギーを叩いたものの、以後はスコアカード通りのゴルフができた。 「今年の目標はシード入りです。そのためには何回か優勝争いもしなければならないとは考えていました。今回はつぶれて当然。健闘できれはいいと考えていました。経験を積んで来年あたりにはなんとか勝とうと思っていた」という佐藤。設定した目標より、ずいぶ...
1997/06/07国内男子

グローイングから出場の佐藤信人、4差トップ

前日、手島多一とならんで2位グループだった佐藤信人が、アウト3バーディ、1ボギーの34、インではボギーなしの5バーディ30と一気に単独首位へ躍り出た。「内容的にはこの3日間でいちばん悪かったんですけど。ショットはどこに飛ぶかわからない。ミスショットと思ったのがピンに付いたり、12、13メートルが入ったり....パターと運だけです」 佐藤は昨年のグローインク2勝で資格を得てのツアー出場。「昨年はアジアンツアーに出て、それがグローイングにつながって、それがまた今年につながっているんだと思います」 米ネバダ州立大卒。27歳。 「オフにタイでタイガー・ウッズが練習しているのを見ました。あまり見ないよう...
1997/06/06国内男子

代わって金子柱憲、10アンダートップ

風もなく曇天。絶好の天気にスコアが軒並み伸びている。ノーボギーの6バーディ、前日の67に続いての65をマークした金子柱憲が10アンダーで首位。 「長いパットは入っていないんだけど、短いのを取りこぼししなかったのがよかった」と金子。「出場する試合は、勝つつもりでプレーしている」と宣言。 1打差には手島多一。インコースに入ってから6バーディ1ボギーと爆発した。「明日、佐藤クン(信人)と一緒にまわれますよね。ボードを見たときは剛平さんか英之さんかと思いました。一緒に優勝を争えたらいいですね」 佐藤信人は7バーディ1ボギー。手島とはプロテストの同期だ。 それより怖いジャンボが5アンダーの好位置。けっこ...
2011/01/09国内男子

アジア選抜、逆転負けで優勝逃す!遼、勇太、峻輔の日本勢はシングルス全敗

アジア選抜と欧州選抜の対抗戦「ザ・ロイヤルトロフィ」は最終日の9日、タイ・ブラックマウンテンGCでシングルスのマッチプレー8試合が行われた。 2日目を終えて6-2と欧州選抜をポイントで大きくリードして臨んだアジア選抜だったが、この日は苦戦を強いられた。 第1マッチで出場したW.リャンがピーター・ハンソンに2ダウンとされて迎えた8番からまさかの5連続ダウン。7&6と大敗し出端をくじかれた。 続くノ・スンヨルは序盤でリードを奪い優勢な展開を見せながらも、パーとした最終18番でヘンリック・ステンソンにバーディを奪われ土壇場でドローに持ち込まれた。 第3マッチから登場した日本勢も苦戦した。池田勇太は...
2011/01/08国内男子

アジア選抜が大量リード!遼&峻輔はマナッセロ組に連勝

タイ・ブラックマウンテンGCで行われているアジア選抜と欧州選抜の対抗戦「ザ・ロイヤルトロフィ」は2日目の8日、ダブルスの4試合が行われた。 互いに別々のボールを打ち、良い方のスコアを採用するベストボール方式で行われたこの日、先陣を切ったノ・スンヨル、W.リャン組がアジア選抜に早々にポイントをもたらした。コリン・モンゴメリーとリス・デービース組を相手に一度もダウンすることなく、5&4で完勝。 さらに注目の石川遼&薗田峻輔組は初日に続いて17歳のマッテオ・マナッセロ&パブロ・マーチン組と激突。するとアジア選抜は石川が4番から3連続バーディを奪って勢いをもたらし、結局3&2で勝利。石川とマナッセロ...
2011/01/07国内男子

初日は両軍譲らず!遼&峻輔はマナセロ組を撃破!

アジア選抜と欧州選抜の対抗戦「ザ・ロイヤルトロフィ」が7日、タイ・ブラックマウンテンGCで開幕。初日は1つのボールを交互に打ち合うフォアサムでのダブルスマッチプレー戦4試合が行われた。 第1組のW.リャンとノ・スンヨルのペアはヘンリック・ステンソンとヨハン・エドフォース組と対戦。3番パー3でボギーとした欧州選抜に対し、アジア選抜は確実にパーを拾って1アップ。その後もリードをキープしたまま、2ホールを残して白星を挙げた。 続くアジア選抜のペアは日本ツアーで活躍する池田勇太とキム・キョンテ。しかし欧州のプレーイングキャプテンを務めるコリン・モンゴメリーとリス・デービス組を崩せず2&1で敗退。 通...
2011/01/04国内男子

欧州VSアジアの対抗戦! 遼、勇太、薗田ら豪華メンバーが出場!

アジア選抜と欧州選抜による団体戦「ザ・ロイヤルトロフィ」が、1月7日(金)から9日(日)までの3日間に渡り、タイのブラックマウンテンGCで開催される。今年で5回目の開催を迎え、昨年大会は欧州選抜が1ポイント差で勝利。通算成績を3勝(1敗)とし、09年大会で敗れた雪辱を遂げた。 各チーム8人ずつが選出され、初日と2日目はダブルスのマッチプレー戦。初日は1つのボールを交互に打ち合うフォアサム、2日目はそれぞれが別々のボールでプレーして良い方のスコアを採用するフォアボール。最終日はシングルスのマッチプレー戦で争われ、3日間を通じてのトータルポイントで勝敗を決する。 日本ツアーから出場するのは、3年...
2003/10/26国内男子

壮絶なプレーオフを制し、尾崎直道がツアー30勝達成!

千葉県の袖ヶ浦カンツリー倶楽部で開催された、男子ツアー第23戦「ブリヂストンオープンゴルフトーナメント」の最終日。この3日間に比べ、最終日は風が強いコンディションとなったが、それでも上位陣はスコアを伸ばしていった。 17アンダーの首位でスタートしたオーストラリア出身のポール・シーハンは、前半を2バーディ2ボギーと伸び悩んでいた。 そんな中、猛然とチャージをかけてきたのが14アンダーの4位タイでスタートした尾崎直道だった。出だし1番、2番で連続バーディを取って波に乗ると、後半15番、16番でも連続バーディを奪って、順調にスコアを伸ばしていった。最終18番パー5では、イーグルを逃すも確実にバーディ...