1998/10/31国内女子

これがLPGAの底力? 小林浩美組は14アンダー!

初日はなかなかの善戦に見えたが、さすが本場のLPGA、強さをまざまざと見せてくれた。日本は2勝1分け6敗。ちょっと歯がたたなかった。 気を吐いたのが福嶋晃子・黄玉珍組。ボギーホールも2つあったが、福嶋晃子が5ホールをバーディ。黄玉珍も2ホールでバーディ。アマカパーニ・エスティル組を下した。「出だしで2オーバーにしてしまった。なんとか6番あたりまでにイーブンに戻そうと黄さんと相談しました」と福嶋。明日は個人戦なのでもちろん「勝ちに行きます!」と宣言した。 小林浩美・ハースト組は初日に引き続いて絶好調としか言いようがない。小林が7バーディを貢献し、ハーストも8バーディ。1ホールは2人ともバーディで...
1998/10/30国内女子

初日は善戦。日本は1ポイント負け越し!

今週は日米団体対抗のニチレイインターナショナル。日米の賞金ランキング上位から選ばれた選手たち18人づつが激突する。チーム競技ということもあり、例年、意外なほど選手たちは盛り上がる。 初日は2人の選手がペアを組み、ベストボールでの戦いだった。勝てば1ポイント。負けはゼロ。引き分けて0.5ポイント。なかなかの善戦だったものの、日本チームは結果的には1ポイントの負けとなった。 日本チームのキャプテン服部道子は原田香里と組んでのプレー。1ホールをボギーとしたものの、服部が5ホールでバーディ、原田も4ホールでバーディをとってトータルは64。米国を下した。「お互い苦労したけど後半ぐぐっと引き締まった。いい...
1998/10/25国内女子

服部道子、堂々の今季4勝!

終わってみれば上位が総崩れ。ひとり生き残った服部道子が今季4回目の優勝を飾った。1シーズン4勝は服部にとっても初めて。これで賞金ランキングでも6677万円と頭ひとつ抜け出した。ただし原田香里もしっかり食い下がって900万円差の5774万円。まだまだ予断を許さない。 最終日の服部道子は2バーディ、1ボギー。「ラッキーなパターがだいぶ入りました。プレッシャーもなかったです」 実はボギーを叩いた17番で韓熙圓に1打差にまで詰め寄られた。「でもまだ自分の方が有利だし、動揺はありませんでした。18番は難しいホールだし、自分がやるべきことをやれば大丈夫と思っていました」 前向きな気持ちでプレーして、その結...
1998/10/24国内女子

服部後退で4人首位タイの混戦へ!

今日も曇天の北風。寒さが厳しかったが、前日首位の服部道子が73と一歩後退。このため68でホールアウトした韓国の韓熙圓、69の金萬壽、また1ストロークながら貯金を増やした古川千尋がトップに並んだ。今週は韓国勢が強さを発揮している。 「何ともないんですけど・・」と服部道子は困惑気味。特に調子が悪かったとか、ショットが悪かったわけではない。むしろいいリズムだったという。「12番のちょっとしたミス(1メートルを外してボギー)を立て直すことができなかったんです。風邪も引いてるんですけど、でもそんなことを言ってる場合じゃないですし」 12番13番と連続ボギー。16番ではアプローチをザックリしてしまい、狙い...
1998/10/23国内女子

まず服部道子リード。福嶋晃子も好位置!

今年から3日間競技となった樋口久子・紀文クラシック。コースはR.T.ジョーンズ設計で昨年オープンしたばかりだ。選手たちにとっては始めての挑戦となる。 初日をまずリードしたのは現時点での賞金レーストップ、服部道子。ボギーなしの4バーディ。「今日はラッキーでした。1番でパーセーブ(1パット)できたのが大きかったです。いい流れになりました。悪いショットもあったんですが、悪いショットが2回続かなかったんで、ボギーにならずにすみました」 この新コースはある程度ショットが良くないと通用しないという。「いったんミスすると池やバンカーがどんどん難しくなる。そういう意味で難しいですね。逃げればハマる。狙えばなん...
1998/10/18国内女子

肥後かおり、逆転で今季2勝目を飾る!

よく頑張った。しかし最終日、ついに平尾名芳子は崩れを見せて後退。2打差の3位集団から上がってきた肥後かおり、日吉久美子が争う展開となり、最後は肥後かおり。今季2勝目を飾った。 肥後かおりの第一声は「疲れたー」だった。12番から17番までがすべて1パット。バーディパットももちろんあったが、「ひたすらパーを拾いまくった」ホールが大部分だった。 「でも今年1勝できてたせいか、周囲からのプレッシャーがなくなって、落ち着いてプレーできました。今日も10位以内になるにはいくつで回ればいいかなとか、中止になってもそこそこ貰えるなとか、計算しながらのラウンドでした」 計算といっても、賞金ランキングの上位を狙お...
1998/10/17国内女子

24歳 平尾名芳子が3打差でリード!

若い平尾名芳子がアウトで貯金を作り、2日目を走った。3打下には島袋美幸。また肥後かおり、日吉久美子などベテラン勢、あるいは売り出し中の不動裕理などがひしめいている。平尾は明日もう1日、ガマンすれば大きなご褒美が手に入る。 平尾名芳子はアウトで3バーディ。インでは1ボギー。「前半はあまり雨が強くなくてバーディがよくとれました。溜めていた分、後半が楽でした」 スコアボードは見ないようにしている。「昨日は昨日、今日は今日。でも昨日のアンダーパーより、今日のアンダーパーの方が嬉しいですね」 1日だけでなく、好調が2日続いた。それが嬉しさの理由だろう。もし3日続けばもっと嬉しいのだが、それはまだ言わない...
1998/10/16国内女子

木村敏美、6アンダーのスタート!

先週に続いてまたも木村敏美が初日をリードした。ただし今週はバーディ数がなんと7つ。5番でパーオンできずのボギー以外はほぼ完璧なラウンドだった。今週こそは3日間、続くかな。今週は賞金ランクの上位が軒並み欠場している。チャンスともいえる。 「ショットの調子がいい。だいたいブレるタイプじゃないけど、大きな曲がりもなかったし、距離カンもよく合ってくれた」と木村。 先週、アイアンを壊してしまった。今週は不安をいだきながら同モデルの新クラブを使い始めたが、成功。「練習ラウンドのとき、自分でバランス調整をしたら、とてもいい感じになりました」 今日は雨が降ったり止んだりだったが、明日も天候は回復しそうにない。...
1998/10/11国内女子

高村亜紀、踏みとどまってのV!

初めてといっていいほどの緊張。高村亜紀が苦しみながら貴重な勝利をつかんだ。最終日の高村対決は、高村亜紀に凱歌があがった。 前半は好調だった。1番、3番、5番とバーディ。しかし7番からは守りの気持ちが出たためか悪夢のような3連続ボギー。インに入ってからも1バーディ、2ボギーと崩れそうになりながら堪えた。 「いままでの優勝とは違います。いままでは終わってみたら優勝という感じでした。今回はすごく緊張したし、自分でも大丈夫かなと心配なほどでした」 終盤になってからどんどん意識し始めた。しかし「コースは難しい。ガマンしてパーを取っておけばなんとかなる」と自分に言い聞かせた。下から上がってくる選手もいなか...
1998/03/22国内女子

服部道子、逆転のプレーオフ勝利!

「せめて1日、アンダーパーでプレーしよう」と前向きの気持ちでスタートした。タフなコースの最終日、気持ちとは裏腹に逆に落ち込みそうになるプレーをじっと我慢し続けた選手の頭上に勝利が輝いた。服部道子、結果パープレーでトータル1アンダー。追い込んだ具玉姫とのプレーオフは服部の勝ち。 服部はバーディ2つの後にボギー2つ。インに入ってまたバーディをとると終盤の15番16番でボギー。最終18番のバーディでようやく帳尻を合わせ、プレーオフに持ち込んだ。 「ほんとに、ほんとに嬉しいです。最後まであきらめないでやろうと思ってました。具さんのスコアは分かってました。18番は絶対にバーディを取ろうという気持ちでした...
1998/03/21国内女子

服部後退。乃村三枝子が4アンダー首位!

このコースで昨日の4アンダーはちょっと出来過ぎだったのだろうか、服部道子はインコースで39と叩いて後退。代わって4バーディ、2ボギーの乃村三枝子が首位に踊り出た。 乃村は初日、5バーディにホールインワンのおまけをつけながらボギーも連発し、トータルでは71。「今日の方がショットはずっと安定しています。ボギー2つだけですから。このコースはドライバーの落とし所とセカンドの距離カンが勝負ですね」 体力がなにより大切という。「体力があれば技術も引き出せるけど、体力がないと気もなえてしまうから」と、トレーニングに励んだ。「明日はあれこれ考えないで、この2日間やったことをそのまま終わりまでやっていきたいです...
1998/03/20国内女子

初日トップは服部道子。4アンダーのスタート!

昨年の優勝は山崎千佳代だったこの試合。今年は服部道子がまずトップを走りだした。緒戦は外国選手で2週目はベテラン選手というパターンができてしまった? なかなかアンダーの出ないこのトーナメント、35-33の68はすごい。 服部は6バーディ、2ボギー。「そんなに雨は気になりませんでした。ショットもパットも良かったけど、運にも恵まれていたと思います」と服部。 昨年は2勝。内心、期するものがある。「福嶋さんより私のほうが年齢やゴルフ歴は上ですけど、強さは向こうのほうが上。なんとか平均ストロークとかパットとか、トップの人に付いていけるようにと思っているんです」 「もう若くはない」という。なんとか現在の体力...
1998/03/08国内女子

金愛淑、3人プレーオフを制して開幕戦勝利!

昨シーズン、勝利こそなかったがコンスタントに上位に食い込み、ランキング21位。金愛淑は着実に力をつけてきた。開幕戦、ダイキンオーキッドを制したのも決してフロックではない。日本ツアーに参加してから、もう14年がたっている。 最終日、ベテラン揃いの最終組は申し合わせたように崩れた。そして一組前の3人がこれも申し合わせたように5アンダーで並び、その18ホールを戦った3人がそのままプレーオフ。十分な実績こそあるものの昨年は不調だった村井真由美、まだ新人同様のプロ4年生・大金寿子、力はつけてきたものの実を結ぶには至っていなかった金愛淑。 開幕戦ということもあり、お互いにミス連発のプレーオフ。しかしその中...
1998/03/07国内女子

いよいよ復活は本物? 岡本綾子が首位キープ!

去年の最終戦、明乳カップで勝った福嶋晃子は優勝ボールをもって入院中のファンのところへいく、と語っていた。今年の開幕戦、岡本綾子へも入院中のファンから「綾子健在!を見せてくれ」とファクスが入った。日頃は気負った言葉をさけるアヤコが「応援にこたえるためにも頑張りたい。いえ、頑張ります」と言い切った。 決して本調子という感じのゴルフではなかった。随所にアヤコらしからぬミスが目立った。「いまトライしていることが、プレッシャーの中でどうなるかなと考えながらのラウンドです。やっぱりドライバーのコントロールがいまひとつ。思ったとおりのティショットなんて、2ホールだけ」 朝から、ワクワクドキドキの感動がなかっ...
1997/11/30JLPGA明治乳業カップ

最終戦も福嶋晃子で締めくくる

文句なし、今年は福嶋晃子の1年だった。最終日も前半2ボギーと危なかったものの、インに入ってからは13番17番でバーディ。今年最後のホール18番をボギーにはしたが、もう勝敗に影響はなかった。 「嬉しいです。最終戦に勝てるとは思っていなかったので・・。最後のホールでは1年間の疲れが出ました」と福嶋。 ボギーが先行した今日、優勝のことより平均ストロークのことを考えた。このままいったら平均が72の大台にいってしまう。「これ以上スコアを落とすことはできない、そう考えてプレーしました。優勝のことを考えると力んでしまいますから」 メジャー2勝。年間6勝。10年シード。「想像もしていませんでした。こんな感じで...
1997/11/29JLPGA明治乳業カップ

塩谷後退、福嶋晃子が3打差首位へ

塩谷育代はどうしたんでしょうか。今季不調の典型的パターンで3日目はバーディ2つ、ボギーが3つ。そしてOB入りのダボ。ガクっと後退。まだ2位ではありますが。 「ショットがバラバラ。練習場からまったくダメでした。17番の3打目になって大きく構えてみたら、やっと当たりました。それまでスウィングが小さくなってしまっていたんです」 追われる立場から追う立場に一変した。「行きます。あきらめないで、最後まで頑張ります。怖がらずに攻めるって、どっかの監督が言ってましたよね」 このセリフはサッカーの岡田監督。確かに同じような立場だ。もうこうなったら怖がらずに攻めるしかない。 福嶋晃子は前半で3バーディ、1ボギ...
1997/11/28JLPGA明治乳業カップ

塩谷育代が抜け出す。福嶋は2位

出てきました。このままおとなしくしている人ではありません。塩谷育代が35-33。グイッと伸ばしてきました。ただし今季終盤の塩谷は、とつぜん乱れてしまうから安心できない。 もちろん追うのは福嶋晃子。これも前半スコアを3つ沈めての追撃態勢。実力選手がやはり顔を出しています。(それにしても久保樹乃はどうしたのだ!) 塩谷はアウト1バーディ、インに入ってからは5バーディ、2ボギー。「ショットは良くもなかったが大きく外すこともなく、パーセーブに苦しむというほどでもありませんでした。いつかは入るだろうと思ってプレーしていました」と塩谷。 もちろん、なんとか具玉姫を抜いて賞金ランク2位に帰り咲きたい。全米女...
1997/11/27JLPGA明治乳業カップ

さぁ最終戦。久保樹乃がまず首位

シーズン最終戦。そしてみんなが必死になる公式戦。まず初日のトップを走りだしたのは若い久保樹乃。昨年初優勝で自信をつけてはいるが、今季は可もなし不可もなしといったところ。ぜひもう1勝して昨年の勝利をフロックと言わせないようにしておきたい。 久保は5バーディ、2ボギー。「1番2番バーディで出たんですが、いつもその後で崩れてしまいます。今日は最初のバーディがないつもりで、パーをとろうと頑張りました」と久保。 メジャーの4日間競技になると「お酒飲んでるわけでも、タバコ吸ってるわけでもないのに手が震えてしまうんです」とか。 どうしたら震えがなおるのか、悩んでいる。お酒でも飲んでみようか、とも考えた。なん...
1997/11/23国内女子

惜しかった坂東。具玉姫が大会2連覇

なんとか優勝して賞金ランク2位へいきたいと語っていた具玉姫が逆転優勝。今季2勝目を狙った坂東貴代はスコアを伸ばすことができず2位。 坂東は1番、4番とバーディを先行させたが6番、9番、11番とボギー。結局72のパープレーとして優勝を逸した。「でも全体的にはけっして悪くなかったし、こういう形の優勝争いは初めての経験です。プラスになりました」と坂東。なんといっても優勝争いの修羅場の経験が浅いだけに、こういう試合の一つ一つが貴重な蓄積になる。 「最終ホールは3パットしてしまいましたが悔いは残っていません。気分的にはスッキリしてます。自分では大満足です」 上り調子だけに、もう気持ちは来週に行っているん...
1997/11/22国内女子

坂東貴代が躍進首位。芳賀は2位へ

初日首位の芳賀ゆきよはアウトで調子を崩して40。「いつも初日がいいと2日目がダメ。出だしでトリ、ボギーと打ってしまって、ああ、またいつものパターンかなと・・」半分あきらめかけていた。 しかしインで3バーディ。トータル73として踏みとどまった。首位に1打差。チャンス十分。 「この後半のバーディは明日につながります。守らず攻めていきます。そうすればシード権も見えてくると思います」と芳賀。 代わって首位に躍りでたのは坂東貴代。インに入って4バーディ。「何がよかったというわけではないんです。全体に安定してました」という坂東。いいときと悪いときの差がハッキリしているのだという。 「これまで特に2勝目を意...