1997/11/21国内女子

芳賀ゆきよ、65をマークして首位

今季あまり活躍の場のなかった芳賀ゆきよが、ボギーなし、7バーディという完璧なゴルフで首位。「のこり2試合、シードへのプレッシャー、あります」という芳賀だが、4連続バーディをふくむ快進撃だった。もちろん自己ベストスコア。 「前期の終了ごろからプレッシャーが出始めてきました。調子も良くなかったし、技術とメンタルがかみ合っていなかったみたいで・・」という。現在ランキング51位。確かに微妙なところにいる。 塩谷育代が不死鳥のようにまた頑張っている。シーズン後半は、浮かびかかってはまた沈むパターンでもがいている。今日は5バーディ、1ボギー。 「あと2試合です。とにかくゲームを楽しんでんいくしかないです。...
1997/11/16国内女子

アルフレッドソン、山岡を下す

波乱が起きてしまった。あれほどノリまくっていた肥後かおりが、逃げの態勢になると別人のように自信を失ったプレー。そして4月の三越カップで3年ぶりの優勝をとげた47歳の山岡明美が、年齢など忘れたような猛烈な追い込み。いったん沈んでしまったかに見えたヘレン・アルフレッドソンの粘っこい再逆転。ドラマはあるんですね。 アルフレッドソンと山岡の一騎討ちとなった終盤、17番で山岡が長い長いパットを決めて抜け出したかと思うと、18番ではアルフレッドソンが難しいフックラインを放りこんでのバーディ。肥後のあっさり逃げきりでカタがつくかと思われた最終日は、もつれにもつれて、そしてプレーオフ1ホール目で決着が着いた。...
1997/11/15国内女子

肥後かおり、ノリまくって9アンダー

まだ波乱があるかも知れないなどど言ってしまったが、このまま順調に行けば波乱なしで終わってしまいそうな様相。肥後かおりがアイアンがビシビシ決まり、6バーディ、1ボギーと乗りまくっている。こういうパターンの肥後は強い。 「新しいボールに変えて、自分の思っている目線にボールが出ていっくれます。すごくいいです。このコース、すごく自分に合っていると思いますよ」とノリノリ。 ただし「逃げのゴルフは精神的にあまり強いほうじゃないので、中途半端にならないように、合わせにいったりしないように気を付けます」と言う。 塩谷育代が塩谷らしいゴルフを見せてくれた。ボギーなしの7バーディ。13番から16番までは4連続。 ...
1997/11/14国内女子

肥後かおりが初日首位

残り少なくなってきた今シーズン。現在イーグル数では女子プロトップ、7月に1勝はしたものの、ちょっと調子の出ていなかった肥後かおりが雨の初日、まず首位に立った。5バーディ、1ボギー。 「タラコの3番5番を今日初めてバッグに入れました。ボールもニューブリードマジックスピンに変えました。普通の2ピースだからパターの時に音が気になるんですが、アプローチでもボールが上がってくれるし、いい感じです。久しぶりのトップだし、なんとかしたいですね」と肥後。心機一転。タラコの3番で220ヤードくらいだという。 H.アルフレッドソンも上位で名前を見るのは久しぶり。6バーディ、2ボギーの68。「この3年、調子が悪かっ...
1997/11/09国内女子

ノイマン、今季2度目の勝利

溜息をつきたくなるような力の違い。LPGAの選手たちはやはり最終日に強い。スウェーデンのノイマン、カナダのケーン、英国のハックニーが揃って67。ついでにデービース、ゲディスも67。最終日はは67が100点満点と決まっているような追い込みだ。日本選手では唯一、小野香子が「100点満点」の67で5位タイ。 リサロッテ・ノイマンは16番でボギーとした他は4連続バーディをふくむ6バーディ。これで米ツアー10勝目。「これで引退するわけじゃなし、これから先、もっと素晴らしい勝利に巡りあえたらいいなと思ってます」 ノイマンは今年はTaKaRa Worldでも優勝。日本のコースに相性がいい。「このコースは広い...
1997/11/08国内女子

井上陽子が健闘2位。福嶋は首位に2差

予想通り米LPGA勢がスコアを伸ばす中で前日5位だった井上陽子が4バーディ、1ボキー、34-35の69と奮闘。 「今日は楽しくできました。一緒にやったスタインハウアーも楽しんでやってたし。何が違うのかわかりませんけど、楽しくゴルフできました」と井上。 米国Qスクールの帰り、同じ飛行機でUSLPGAの選手たちと一緒になり、知り合いもできた。 「朝から声をかけてもらったりとか、楽しいです。Qスクールに行ったことがプラスになってます。楽しいですよ」 17位と出遅れていた福嶋晃子もアウト、インともに2つずつスコアを伸ばして4位タイ。首位に2打差と好位置につけた。また福嶋は3試合を残して今季の賞金女王が...
1997/11/07国内女子

外国勢に並んで森口祐子が首位タイ

今週も実力の米LPGA勢が参加。慣れない日本のコースとはいえ、ズラリと上位に顔をそろえている。やはり底力があるんですね。 そんな中で森口祐子が33-34の67。首位に立っている。かろうじて日本の面目を保っているという感じ。1打差の5位にもまたズラリとカタカナ名前がならんでいる中で、井上陽子が一人ポツンと混じっている。 明日はどちらも、外国勢2人と一緒のラウンド。日本の中のアメリカみたいで、なんか寂しいですね。 森口祐子は6バーディ、1ボギー。「今年のゴルフの中でいちばんいいゴルフでした。2番3番4番とバンカーに入れたけど、その後のパッティングが気持ちよく芯でとらえて打てて、そこから勢いに乗れま...
1997/11/02国内女子

差は10ポイント。日本13連敗!

善戦したと言うべきなんでしょうか。最終日の個人対抗戦は日本が7勝10敗1分け。前日までの差を更に広げての敗北。これで13連敗です。 団体戦では強かった福嶋晃子・原田香里の最強コンビも一人一人に別れると福嶋はクリス・ジョンソンに、原田はシンディ・フィグクリエにそれぞれ破れてしまい、村口史子もデブ・リシャードに惜敗。 「13連勝は嬉しい。でも日本選手に技術が足りないなんてことは言ない。日本でも勝つことは大変と思います」とキャプテンのキリー・ロビンス。要するに「米ツアーの方がより強いプレーヤーがいるということでしょうね」 「初日の大差が大きかった。差をそのまま引きずられた感じ」と日本キャプテン福嶋。...
1997/11/01国内女子

日本善戦。しかし差は7ポイントに!

お祭りといっては選手たちは怒るかも知れない。しかし苦しさと同時に対抗戦特有の気分の高揚があるこの試合。日本はおそろいの赤いユニフォームで応援しあったり、肩を叩き合ったりしての1日。 福嶋晃子・原田香里は今日も勝った。「二人の組合わせはすごくいいと思います」とか。また村口史子・塩谷育代組も初日に続いて頑張り、今度は勝ち点確保。 「風が強かったので、今日は我慢比べだねとみんなで話してました。明日は1対1の対抗戦。今日みたいにギブアップはできないし、気を引き締めてやります」とキャプテンの福嶋。 前日点を取れなかったペアもそれぞれよく戦ったが、やっぱり差は開いた。「だれも諦めてなんかいません。13勝で...
1997/10/31国内女子

初日、米国が圧勝。7.5対1.5!

日米チームの団体対抗戦、ニチレイインターナショナル。それぞれ2人ずつ組んでベストボールで競い、勝てば1ポイント、分ければ0.5ポイントという試合。しかし初日は9戦中なんと米国が7戦を制した。日本で勝ったのは福嶋晃子・原田香里の組だけ。また村口史子・塩谷育代組がかろうじて引き分け。 「1番ホールからイケイケでした。ミスもあったけれど、どっちかがカバーしてバーディ。噛み合わせがすごくよかった」と福嶋晃子。「私がパーの役目でしょう。私がきっちりグリーンに乗せる。するとアッコちゃんがセカンドを狙っていく。自分がそのときにやるべきことが、きっちりできました」と原田香里。 なるほど、原田と福嶋が合体すると...
1997/10/26国内女子

ソレンスタム、風の中の堂々勝利!

スコアを崩す選手が多い中、堅実にパープレーでラウンドしたアニカ・ソレンスタムが堂々の優勝。派手ではなかったが、条件が良くても悪くても72-70-73-72と4日間ステディなプレーを続けられるところが、やはり本場米ツアーの覇者なんだろうか。終わってみると、強い、という印象。 ソレンスタムは前半3バーディ、1ボギー。インに入ってからは2ボギー。 「ちょっとだけはチャンスがあるかなと思っていた。これだけ難しいコンディションだし、出だしでバーディがくれば上位に少しはプレッシャーをかけられるかなと考えた」と言う。 17番のミスパットでボギーとしたときは、負けたと思った。しかし競っていた具玉姫がまさかのダ...
1997/10/25国内女子

不動は後退、具玉姫が抜け出す

風速5メートル。けっこう吹いた。前日首位の若い不動裕理。アウトは1バーディとまずまずだったが、インに入って13番14番を連続ボギー。あがり18番では50センチを外してのボギーだめ押し。 「18番は自分の不注意です。お先にをやって外してしまった。またやっちゃった!という感じ。いままでも何回かやってるんです」 2打の後退となったが「自分としては悪いゴルフではなかったと思ってます。気持ちは焦っていません」と不動。最終組の緊張感の中でのプレー。慣れていないことなのだから「打ってしまっても当たり前と思ってます」と、去年プロ入りの21歳はあんがい冷静だ。 首位に立ったのは41歳の大ベテラン、具玉姫。4バー...
1997/10/24国内女子

不動裕理、抜け出して -5トップ

団子レースから頭ひとつ抜け出したのは不動裕理。グリーンを外したのは3ホールだけというステディなプレーでアウトはパープレー、インの最終17番18番を連続バーディとした。 「いつものようにパープレーを心がけました。今日はサンドラ・ヘイニーさんのプレーを見ていたんですけど、やっぱり上手ですね。私のパターの転がりとぜんぜん違います。私のはヨレヨレ行くんですけど、ヘイニーさんのは真っ直ぐ行きます」と不動。 最終組は新キャタピラー三菱以来2回目。「あのときは板東(貴代)さんなんかと一緒で、あまり緊張しませんでしたけど・・。優勝なんて、まだ先の話です」とは言うものの「来週は休みなんです。その分、欲張りたい」...
1997/10/23国内女子

野呂、山崎、不動など5人が首位タイ

こういう展開も珍しい。3アンダー、69で5人が首位に並んだ。確率的には不思議ではないのだが、現実にはなかなか見られないケース。 野呂奈津子は4バーディ、1ボギー。 「調子はボチボチ。先週の高須(愛子)さんの優勝が刺激になりました。いまいち突っ込みが足りなくて友人からは歯がゆいって言われるし、いつもハッパをかけられてます」と野呂。そりゃそうだ。高須が勝つのなら、なんで野呂が勝てない! 今年1勝をあげた山崎千佳代も4バーディ、1ボキー。 「最近の調子からしたらほぼ完璧でした。ショットが良くて、ほぼバーディチャンスに寄ってくれたし・・ホント、良かったです。欲張らず、リズムよくラウンドしたいですね」 ...
1997/10/19国内女子

高須愛子、逆転で今季2勝目

前日まで首位を守り通していた池渕富子がまさかの大崩れ。なんと40-41の81。「緊張していたわけではないんですが、リズムが悪かった。風が強くてクラブ選択などいろいろ考えて、ひとりバタバタしてしまった」 ちょっと言い訳になるが「同伴の誰かがいいスコアでラウンドしていれば、なんとかなったと思うけど・・」 確かに同伴の選手はみなさん不調。切り換えるキッカケがつかめなかった。不運といえば不運。 最終組とは関係のないところで優勝争いが展開された。高須愛子は出だしをバーディ。2番こそボギーとしたが、結局5バーディ、1ボギーの68でホールアウト。後続の組を待つ形となった。 「スタート前には混戦になると思って...
1997/10/18国内女子

池渕富子は首位キープ。久保らが1打差2位

首位を守り通した池渕富子は「疲れた」と一言。「天気も良かったからみんなスコアを伸ばすだろうなと思って、気合が入りすぎました。ショットも急ぎ気味だし、手打ちになってしまって、ショットがパラパラ」 それでも悪いなりにガマンし続けてプレーし、首位を保った。このへんの感覚はやはりベテランの味。「8番くらいから、だんだんショットも良くなってきました」 アン・ウィルソンがスコアを伸ばしている。午前中は2バーディ、1ボキー。午後はボギーなしの2バーディ。「このコースは好き。今週はいい感じでショットが噛み合っている。自分のプレーに集中して優勝を狙いたいです」 日本でも海外でも、これまで大きな大会での優勝経験は...
1997/10/17国内女子

池渕富子が首位。2位に久保樹乃ら

今週は何かおかしい。いわゆる有名どころ、実力派といわれるプロがけっこう叩いている印象だ。こんな週もあるんだでしょうね。それはともかく、初日トップに立ったのは池渕富子。6バーディ、2ボギー。インコースでスコアを4つ縮めての68。 「先週はグリーンのどこに乗せるかなんてことだけ考えてて、それでショットがめちゃくちゃになってました。今日はショットだけに集中。リズムが良くなりました」と池渕。 今年はヤクルトで優勝。「そのときのイメージを思い出そうとするんですが、なかなかできない。けど、今日はうまくいきました」 久保樹乃は5バーディ、2ボギー。「ずっとアイアンが左にひっかかっていて、この休みの間に少し直...
1999/08/20国内女子

金愛淑首位。1打差に服部など4人

神奈川県で行われた新キャタピラー三菱。気温23度・くもりとプレーヤーにとっては暑過ぎず有りがたい天候だった。初日を3アンダーとリードしたのは韓国の金愛淑。すぐ後1打差に服部道子・三橋里栄・具玉姫・元載淑が追いかけている。昨年優勝の小野香子は3オーバー50位タイと出遅れ気味。 「もう最高!」というのは6バーディを決めた金愛淑。ショットもいいし、ドライバーは問題ないという。アウトからスタートして前半はボギーなしの3バーディ。後半出だしを連続ボギーとし、トータル3ボギーで貯金を半分に減らしたが「上出来です」と満足の様子。「先週もコースの状態は良かったんですけどね」 NEC軽井沢72では初日4アンダー...
1999/08/15国内女子

韓煕圓、ようやくのプロ初勝利

36ホールの短期決戦だけに誰が飛び出してきてもおかしくない展開だった。首位スタートの新井敬子もスコアを伸ばしたが後半はパーの連続。決定的なバーディをとることができなかった。こうなると初日の2位グループから誰が抜け出すかが焦点。 実力はだれもが認める韓国の新鋭・韓煕圓が2番でまずバーディ。以後も2つスコアを伸ばし、最終17番.18番で連続バーディとして後続を断ち切った。これまでも「優勝もないのに賞金ランク6位」という不思議な存在だった新進がようやく一皮むけた。勝つ味を覚えてしまった韓煕圓はこれからツアーの台風の目に変身する可能性大だ。女子プロ界の7不思議のひとつがこれで解消した。 「嬉しいです。...
1999/08/14国内女子

2日目は中止決定。36H試合に

初日も悪天候のため一時競技中断となったが、2日目も朝からまた悪天候に見舞われた。しばらく中断して模様を見た結果、午前11時、第2ラウンドの中止が決定。このため第1ラウンドの2オーバーまでが決勝進出となった。 こうなると首位新井敬子、2位グループの坂上晴美・村田理恵・具玉姫・金愛淑・韓熙圓などが一応は有利ということになるが、すべては明日1日の結果次第。最終日の18ホールをうまくツッ走れた選手が優勝だ。...