1997/09/20国内男子

横田真一、秋葉真一が首位に並ぶ

横田真一が踏みとどまっている。2バーディ、2ボギー。「調子が落ちてきた。特にパットが入らない。カップをなめたり、オンラインなのにショートしたり。しかし悪いなりには良くなったと思いますよ。どこが悪いかはわかっているから、練習をして自信を取り戻します」 秋葉真一は前日の2位からスコアを伸ばした。4バーディ、2ボギー。「プレッシャーは感じてます。感じながらもスコアメークに徹しました」という。秋葉真一といっても、あまり名前は売れていない。32歳。少年時代から野球一筋。しかし勤務先の野球部が倒産し、ゴルフへ転向。河野光隆プロに師事したが、現在は佐々木久行と行動を共にしているプロ4年生。「この大会で優勝で...
1997/09/19国内男子

横田真一、65をマークして首位へ

前日2位の横田真一が今日も出だしからバーディ。アウトは5バーディ、1ボギー、インもボギーなしの3バーディと飛び出した。 「パットは完璧。ゴルフの流れが良かったと思います。65というスコアは去年のブリヂストン以来じゃないかな」と横田。この好調は「2~3週間前から兆候があった」んだとか。兆候だけじゃ物足りない。はやく結果がほしいところ。 やはりジャンボが上がってきた。バーディは4つ。ボギー1つ。ちょっと不満かもしれないが、まだ予選です。 「パターが入らなかった。1番、2番も、あれが入っていればだいぶ良いスコアになったと思うんだが、あきまへん。ここのグリーンは感じがでないと入らない。2日間やって入ら...
1997/09/18国内男子

飯合肇が-6。ジャンボはイーブン発進

今週は涼しい北海道。涼しいというより、ちょっと肌寒いほど。プロアマ好調の飯合肇がまず6アンダー、31-35の66でトップに立った。 「いつもの輪厚にくらべてグリーンが重かった。ウェットで目が立っているせいか、10メートルくらいが攻めきれなかった」という飯合。しかし今日の風はロングホールが打ちやすい風だったとかで 「すべてはロングホールだったね」 5番 520ヤードは2オンイーグル、9番 541ヤードはチップインイーグル。インでもロングホールはすべてバーディ。ロングホールだけでも6つ稼いだ。プロアマでいいスコアが出たので「いいイメージでプレーできた」とか。 北海道は大好きなはずのジャンボ尾崎は5...
1997/09/13国内男子

藤田寛之、4打差をつけてトップ快走

風がけっこう吹いた。ジャンボ尾崎は前半3バーディ。しかしインに入って伸びない。13番ショートでボギーとした他はスコアカード通り。 「何も言うことはないよ」と開口一番。「セミラフがドロップしそうに感じる。ドロップを計算しても、かからないこともあるんで、計算がしずらい。グリーン上でどうにかしなければいけないんだが・・・」と少し弱気。「明日は最終組だけど、見学に回るよ」とまで言った。もちろん、本気にしてはいけない。追い込みのジャンボは若手プロにとって恐怖の大王なのだから。まだまだ怖い。 藤田寛之が健闘している。アウト、インとも3バーディ。あいかわらずボギーなし。「3ラウンドもボギーなしなんて初めてで...
1997/09/12国内男子

首位は藤田寛之。ジャンボが迫ってきたぞ

尾崎健夫はまだ本調子ではなかった。息切れしての76。代わって貫祿のジャンボが悠々と今日も60台をマーク。やはりだてにマネーランキングリーダーじゃない。実力があるんです。 「後半からショットが良くなかった。スコアが良かったとか悪かったという問題ではなく、ショットが良くないことが頭にあって、攻める気持ちが前向きに出てこないんだよ」とジャンボ。なんでもかんでも頑張れる歳ではな。そういことは丸山のような若い選手にまかせておくんだという。 「いいスウィングができるように心がける」ことが50歳を過ぎたジャンボの明日の目標。 1打差ながら首位は藤田寛之。今日もノーボギー。いい選手になってきた。 「ずっと出て...
1997/09/11国内男子

尾崎健夫、久々の首位を走る

ジャンボ尾崎ではなく弟の尾崎健夫がトーナメントをリードしている。8バーディ、ボギーは1つ。この前の日本プロマッチでも復活の片鱗を見せていたが、やっぱり本物だったのかな。 「1番アイアンが上からかぶっていたのに気がついた。2日間で調整したよ。これで距離カンが良くなった。ドライバーもパターもひき続き好調だしね」 これから7試合に連続出場して、そのすべてに優勝することに決めたのだという。「結果がダメでも、その次の試合に勝つ。それがダメでもまた次の試合から勝つ」 1試合も気を抜かないでがんばるんだという。 やはり地元、飯合肇はインスタートを前半36。じっと我慢して後半はイーグル込みの30としてトータル...
1997/09/07国内男子

丸山茂樹、死闘の末に公式戦V

雨のなか、丸山茂樹のリードで始まった36ホールマッチ。一方的かとも思われたが、やはりテラベイネンはただ者ではない。中盤から猛追。流れはテラバイネンに行ったかのような印象すらあった。 丸山の笑顔は見られなかった。好ショットを放つと、テラバイネンもまたピンにぴたりと付ける。ボギーの叩き合いではなく、バーディの取り合い。こういう1対1の勝負には、何か選手の闘志を引き出すものがあるのだろうか。あのテラバイネンが前日、SISU(フィンランド語でファイティングスピリットの意らしい。エール大卒業。学があるのだ)という言葉を使っていた。丸山には確かにある。テラベイネンにもたっぷりあった。 最後は踏ん張った丸山...
1997/09/06国内男子

丸山茂樹とテラベイネン、決勝へ

テラベイネンは桑原将一との準決勝。出だしは桑原リードだったが、18ホールを終わってテラベイネンの4アップ。この負を取り戻すことができず、結局4ホール残して決着がついた。 「悪くなかった。特に20ホール目では163ヤードをカップイン。あれは素晴らしいショットだった。途中で追いつかれたが36ホールマッチなので気にせずプレーできた」とテラベイネン。 丸山茂樹と尾崎健夫のマッチも好勝負だった。決して今季調子がいいとはいえない尾崎だが「悔いの残る試合はしたくない」と、しぶとくくい下がってもつれこんだ。取ったり取られたりの末の、4アンド3。ふだんは柔和で冗談好きなジェットの顔が真剣だった。 「明日はいちば...
1997/09/05国内男子

桑原、丸山、健夫、そしてテラベイネン

マッチプレーというのは、何が起きるかわからない。特に18ホールマッチの場合、ちょっとした「流れ」が勝負を左右してしまう。2日目は2回戦、3回戦が連続して開催された。 尾崎直道・東聡の対戦は、このところの調子をみる限り尾崎に分がありそうな気がするのだが、勝ち負けはまた別。17番でケリがついた。その東も「マッチプレーは好きだ」というテラベイネンの猛烈な攻勢に5ホール残しという大差で負け。 桑原将一・ハミルトンもそんなに大きく差がつくとは思えない対戦だった。しかし結果的には4エンド3。まぁ大差というべきかな。「宿は毎日精算してます。着替えもあまり持ってきていないんです」と桑原。 好勝負、丸山茂樹と深...
1997/09/04国内男子

尾崎兄弟、丸山茂樹など2回戦へ進出

32名の選手がマッチプレーで戦う名物競技が今年も始まった。昨年の優勝者芹沢信雄は早くも宮瀬博文に3-2で敗退。このほかはまぁ順当(?)な勝ち上がり。この試合は2日目から36ホールを戦わなくてはならないから、本当に体力勝負、精神力勝負。面白い試合です。 ご存じの人には余計な解説ですが、マッチプレーは各ホールごとに対戦相手との勝ち負けを決めていきます。バーディを取って勝とうがボギーで勝とうが、1ホールの勝ちに変わりはありません。またコンシード(いわゆるOK)もあるし、負けが決まったホールでは最後までホールアウトをしないことも多い。したがってトータルのストローク数はまったく無意味。よく新聞などに総計...
1997/08/31国内男子

ジャンボ尾崎「静かな心」で完全優勝

ジャンボ尾崎が勝つことは予想通りだが、しかしこんなに差がつくとはちょっと予想外。なんと12ストローク差。これが現在のジャンボと、「その他のプロ」の実力差なんだろうか。若手が元気だとか、世代交代だとか、そんな話はどこへ吹っ飛んでしまったんだろう。 ジャンボは強かった。アウトでまずバーディを2つ加えてますます好調ムード。インに入って12番で少しつまづいたが、すぐ13番で取り戻す。あとは15、16、18と貯金を増やして堂々の文句なし完全優勝。 「アプローチにいまひとつ不満が残るが、普通にプレーしていてグリーンをなかなか外さないんだから、しょうがない。そういう練習をしていないからね」と、勝ってなお反省...
1997/08/30国内男子

ジャンボ尾崎、今日も67で独走首位

ジャンボ尾崎がこういうゴルフを始めると、もう手がつけられないのが今までのパターン。「元気な若手」も、スタート前から諦めてしまう。1イーグル、6バーディ、1ボギーと素晴らしいゴルフをした福沢孝秋も「後ろが(3打)離れているから、明日は2位狙いで・・」などと遠慮がちなコメント。今日が45歳の誕生日だ。 ジャンボ尾崎は3日目もバーディスタート。しかし昨日に比べればちょっと乱調で2ボギー。18番のイーグルが効いての「67」。 「あの18番は一番やさしいライン。順目で、いかにも入ってくださいと言ってるようなラインだったから」とジャンボ。105勝を目前にして 「暑さとの勝負だね。さすが九州。残暑が厳しい。...
1997/08/29国内男子

ジャンボ尾崎、5打伸ばしてダントツ首位

久しぶり。ジャンボ尾崎がこのパターンにはまると天下無敵。2日目もボギーなしの5バーディ。2位に6打差の独走態勢に移った。ふつうなら(今までのジャンボなら)、もう決まりだろうね。 「今日はまぁまぁかな。でもロングホールでバーディが取れなかった。取れていればもっといいスコアが出ていたと思う」 とジャンボ。確かにロングホールのバーディは最終18番だけ。そのかわり3番、8番とショートホールが取れている。 「芥屋はいいドローが打てないと、いいスコアにはならない。微妙な目がなかなか読めないから、余計、ロングホールで2オンしたりすることが大事なんだ」 なるほど。 今季の特徴でもある若手の活躍については「特に...
1997/08/28国内男子

ジャンボ尾崎、7アンダーでリード!

久しぶりにジャンボ尾崎がトップを走っている。走っているなどど言ったら失礼かな。アウトではなんと3連続を含む6バーディの30。残りの3ホールがパーで、もちろんボギーなし。インでは少し湿って2バーディ、1ボギーの35。先々週の金山和雄に続いてオジサンパワーの炸裂? 「今日はまずまず。悪くはない。やってない割にショットは安定しているね」と、もちろん余裕のコメント。 「今日のグリーンは最近稀にみるような速いグリーンで、まるでベントのようだ」とコースコンディションについても賛辞。 「1カ月の休養は、いい休みになった」というジャンボ。全米プロキャンセルの原因となった痛風は 「薬で抑えている。夏はついビール...
1997/08/17国内男子

44歳、金山和雄がツアー初の勝利!

オジサンパワーが炸裂した。若い選手にばかりいい思いをさせてはおけない。44歳の金山和雄。 「今年は予選会44位です。今年の前半やってだめだったら、お金もかかるし、もうツアーはやめようと思っていた。」という金山。 バーディは5つ稼いだ。ボギーひとつで計9ポイントの追加。優勝はエレラだろうと思っていた。しかし諦めようとするとバーディが来てくれた。神様が諦めるなと言ってくれた。上がってみると同ポイントのプレーオフ。苦しかった。「運が味方してくれました」と言う。 前の番は、ともすれば優勝スピーチを考えそうになる自分を必死でたしなめた。考えちゃいけない。無欲で行くんだ。ただ思ったほどプレッシャーのないの...
1997/08/16国内男子

首位・金山和雄。尾崎健夫らが2位に

変動が激しい。この日はコンスタントに点を稼いできた金山和雄が5バーディ、1ボギーで9ポイントを追加。1ポイント差の首位に立った。 「今年は若い子ばっかりが優勝している。たまには年寄りにもチャンスがなくては」と言う金山。44歳。「イーグルがとれればほぼバーディ2つ分。大きいですよ。でもなかなか取れない。いままでの3ラウンドをスコアをストロークにしたら19バーディ、6ホギー。13アンダーです。明日は大きいミスをしないように気をつけてプレーしなくっちゃ」 尾崎健夫も好調。6バーディ、2ボギーで10ポイント追加。「ポイント制を意識してやると難しいね。プレーの途中でポイントシステムのことを考えたら、おか...
1997/08/15国内男子

2日目は藤田寛之。14ポイントを稼ぐ

変動が激しい。この日は藤田寛之が大稼ぎ。バーディが5(10ポイント)、イーグル1(5ポイント)。ボギーもひとつあったので差し引き14ポイントを稼いだ勘定になる。 「10番でイーグルパットを決めておけば予選は固いと思った。5ポイントですから。それが入ったのであとは気楽にプレーできました」と藤田。このへんが普通のストロークプレーとは違うところ。バーディが欲しいという気持ちが攻撃的なゴルフにつながり、好結果になったという。今年はヨネックスの2位が大きな自信になっている。 片山晋呉もまだ健在。3バーディ、1ボギー。 「いいゴルフしてますよ。内容的にも悪くないです。お先にをやって外したのがひとつあったけ...
1997/08/14国内男子

まず片山晋呉。一気に17ポイント獲得

今週はストロークプレーではなく、日本では珍しいステーブルフォード競技。積極的にバーディを取っていく選手が有利だ。まず初日飛び出したのは若い片山晋呉。イーグル1つ(5ポイント)、バーディが6つ(計12ポイント)と稼いだ。 「前からショットは悪くないのに、いつも5メートルくらいのパットが入らない。しゃくだった。それで先週から長尺パターにしたんだけど、いいいっかけになったみたいです」 みてくれが悪いと言われる。何故と聞かれる。しかし抵抗なく使っている外国人選手も多い。「良いものは取り入れる主義」だから、思い切って変えた。パットに自信をもってグリーンに上がれるのは久しぶりです、と言う。 今年は米国ツア...
1997/08/10国内男子

桑原将一、ようやくツアー初勝利

26歳の島田正士はやはり後半崩れて首位キープはならなかった。代わって猛烈に追い上げたのは、これもまだ28歳、桑原将一。出だしから3連続バーディ。さらに2つ追加してアウトは32。イン入っても11番、15番でほうり込んで65ペース。上がりの18番で唯一のボギーを叩いた。 「最後のボギーが納得いかなかったです。きれいにガッツポーズしたかったんですが・・」と桑原。プロ入りは91年。田中秀道と同期だ。昨年はランキング24位。念願のシード権を手に入れた。そして今年、ついにツアー初優勝。 「最後のパット、4メートルぐらいですか、あれはドキドキしました。朝イチのティショットよりもドキドキしました。ギクシャクし...
1997/08/09国内男子

26歳の島田正士がトーナメントをリード

まだ26歳。経験も浅いはずの島田正士が3日目も素晴らしいゴルフを見せた。ボギーなしの6バーディ。 「テレビカメラがあるんで意識してしまいました。慣れてないもんですから」 もちろん最終日最終組は初めての体験。 「意識したくないですよね、回りを。どうなるかはわかりませんけど、行けたらいいなと思います」 優勝スコアは18アンダーくらいと見た。「動揺しなければ、出来るんじゃないかと思ってます」 金鐘徳はもちろん今年のキリンオープンの優勝者。 「暑いのはアジアの試合でもっとすごいのを体験しています。大丈夫です」と金。明日の優勝スコアは17アンダーを予測。 手島多一は7バーディ、3ボギー。最終18番でラフ...