1997/05/01国内男子

手島、9バーディ首位。白浜復活。ノーマンもまずまず

話題の多い出だしとなった。まず国際派の異色プロ手島多一が5ホール連続をふくむ9バーディ、1ボギーと絶好調ゴルフでダントツの首位。また昨年6月に左親指の筋を断裂して以来トーナメントから遠ざかっていた白浜育男も66の2位タイ。「スタート前は緊張よりも、ワクワクした。去年の最後のホールがバーディだったので、そのイメージを残してラウンドしようと思ったらいきなり3連続バーディ。うれしかった」 マスターズのショックも癒えたといわれるグレッグ・ノーマンは7バーディ、3ボギーの66。またジャンボ尾崎も4バーディ、1ボギーの67。面白そうな展開になってきた。...
1997/04/27国内男子

丸山またも逆転負け。金鐘徳が大きなボーナス

「また逆転負けはいやだ」と言っていた丸山茂樹が、予言(?)通りアウトで40と乱調。最終18番のティショットを右に曲げてプレーオフの権利も失った。前日9位グループから5バーディとスコアを伸ばしてきた韓国の金鐘徳は15番16番と貯金を減らしたものの最後でまさかのチップインバーディ。1打差で逃げきった。 「この試合で勝てばアジアンツアー総合優勝のチャンスがあることは知っていた。18番の寄せはライが逆目で強く打ち過ぎてしまった。しまったと思ったら入ってくれた。本当にラッキーです」 韓国ではゴルフは野球、サッカーに次いで3位か4位の人気スポーツ。「すごいニュースになると思う」という。これで日本ツアーでの...
1997/04/26国内男子

ついに丸山トップ奪取。モウ、田中らが追いすがる

最終18番、Z.モウのセカンドがなんと直接カップイン。これでモウも首位丸山茂樹に1打差の好位置をキープした。「頼みますよ、という感じ。1打差と3打差じゃ違いますからね。2週連続逆転負けになったら、さすがに応えますから」と丸山。 丸山は3番ロングを4番アイアンで乗せて軽々のイーグル。インでも4つのバーディをとって35.32の67。「パットがいいからアプローチは気楽。でもティショットは叩くと怖いから7割の力で打ってます」 今日はクロスハンドでパッティングの田中秀道も出てきた。「最終組だね。やったね。こういう位置、今年は初めてですよ。楽しみです。全英コンビと言われた丸山と一緒に回るのも嬉しいです」...
1997/04/25国内男子

Z.モウ首位をキープ。丸山茂樹が1差に接近

丸山茂樹が4アンダーと迫ってきた。「ショットの調子はだいぶ戻ってきた。パットがすごくいい。このまま集中してプレーしたい」とコメント。「パットの調子が戻ってきたのは素振りをしなくなったから」なんだという。スタンコウスキーなどのやりかたを見て「自分でも一度やってみたかった。雑念が入らなくていいよ」 Z.モウは今日も14番でイーグル。「とてもラッキーなホール」と気分をよくしている。日本での友人はテラバイネン。一緒に行動しているのだとか。...
1997/04/24国内男子

まずZ.モウがトップ。丸山茂樹は2打差につける

国際色豊かなこの大会、上位にズラリとカタカナ名前が並んだ。初日のトップはミャンマーのZ.モウ。4バーディ、1イーグル、1ボギーの出だし。「このコースはフラットだから好きだ」とか。 このところ好調?の丸山茂樹は2打差の4位グループ。4つのバーディ、1イーグル、1バーディで18番まで来て最後でボギー。「ドライバーで打っちゃった。打ててないのにね。きょうは出たとこ勝負だったけど、それにしてはいいスコアで回れた」 また復活のきざしを見せている中島常幸も出だし好調。「今週は優勝目指して頑張ります。一生懸命、楽しくだね、今週は」...
1997/04/20国内男子

原田三夫、10年目のツアー初勝利

前日「明日、また80叩いたらどうしよう」と言っていた原田三夫が前半ボギーなしの3バーディ、インに入ってからも2バーディ、1ボギーとして嬉しい初勝利をあげた。プロ入り10年目の33歳。94年のゼンリン福岡オープンでは勝っているがツアー優勝はこれが初めて。 ジャストシステムKSBでは「開眼して」63というスコアをマーク。しかし最終日には81を叩いて一気に後退したことはまだ記憶に新しい。「あの経験があったから・・と思います。でも開いた口がふさがらない感じです。このボクが、まさか優勝できるなんて・・自分自身、いつも下手だなと思っていましたから」 高校を出てからゴルフを始めた。「大学へいく余裕がなくて」...
1997/04/19国内男子

丸山2打差のトップ。2位に原田三夫

4メートルの北風。あのしぶといはずのテラベイネンが78。「このコースはドライバーやパターが悪いとボロボロに崩れる。今日はまったくこのケースだった」とか。「でも悪天候の方が得意だ」とひと言。 丸山茂樹は4バーディ、3ボギー。「風がきびしいね。難しいところで風がビュンビュン吹いてね。セカンドの高低差があるから風の計算が難しいんです。今日はみんな苦労しているでしょう。ボクのゴルフ? たいしたことない。やっとこです」 原田三夫も健闘。「ほとんど乗らない。24パットですよ。今日は初日、明日は2日目と思ってプレーしてます。でも、また80叩いたらどうしよう・・」 ジャストシステムKSBの「63」の後の「81...
1997/04/18国内男子

丸山が首位に浮上。テラバイネンも踏ん張る

前日あまり気ののらない感じで話していた丸山茂樹が2番3パットでさえない出だしながら3番バーディ、4番ボギー、9番ロングを2オンのバーディで36。ここまでは平凡。インも1バーディ、1ボギーとしておきながら17番(506ヤード)をセカンド5番アイアンで2オン。10メートルをねじ込んでのイーグル。一気に首位に浮上した。 「イーグルの後の18番が苦手でイヤだった。で、ソールがディープな2アイアン。距離もでるし打ちやすいし、いろんなことができる。2アイアンで打って8アイアンで乗せてパー。形じゃない、恰好じゃない。シニアの選手なんか7ウッドをいれてるでしょ。やっぱりいいんじゃないかと思いました。徐々に調子...
1997/04/17国内男子

さぁテラバイネンが首位。1打差に丸山茂樹

出だしから3連続バーディ。6番でもとってアウト32。インは出入りのある内容ながら35としてテラバイネンがしっかり首位に躍り出た。「昨年は日本で5試合出場して、たいへん楽しみました。ヨーロッパでもプレーしたけど、日本のほうが楽しかった」とテラバイネン。 2位グループの丸山茂樹は「ショットは良くないし、長いパターは入らないし、まぁ今週はボチホチいかせてもらいます」とあっさり。...
1997/04/06国内男子

やはり強かった!テラベイネン、 2打差で逃げきる

風まじりの雨の中、地元茨城県出身の若い片山晋呉がよく健闘した。もともとアマチュア時代は多くのタイトルを獲得しており、試合慣れはしている。前日「学生時代の、強かったころのイメージを思い出して優勝争いしたい」と語っていたが、最終日も34.35と3打追い込んだ。檜垣繁正とともに、これからのツアーを面白くしてくれそうな有望株。 テラベイネンはさすがに粘っこい。本人は「雨が降ると眼鏡が辛い。それにチップショットでグリーン外からパーを拾うゴルフではやはり疲れる。アイアンできっちりグリーンをとらえるゴルフにしたい」と言うが、いやいや、どこからでもパーを拾い、バーディを取ってくるゴルフが身上だ。これからしばら...
1997/04/05国内男子

テラベイネン、首位を堅守。ハミルトンが追う

初日から律儀に毎日4アンダー。33.34でホールアウトしたピーター・テラベイネンが雨の3日目も首位を守った。前日の5位グループから上がってきたのはトッド・ハミルトン。派手ではないが日本ツアー6勝のシブい男。若い片山晋呉がこの日も36.33と優勝圏内にとどまっている。「18番では残り200ヤードを4番アイアンで7m。このイーグルを入れたときは思わずガッツポーズが出ました」と片山。 この顔ぶれだとなんとなく丸山茂樹に期待がかかる。「明日はやりますよ。雨で中止なんかになったらムカついちゃいます。飛び抜けたスコアで大逆転が優勝できないかな」と丸山も強気。...
1997/04/04国内男子

でたぞ、テラベイネン、上位は外国勢が独占?

風もなくまずまずのコンディション。昨年の日本オープン勝者P.テラベイネンが上がってきた。この日はインからスタート、ボギー先行のプレーだったものの18番でイーグル。気分をよくして1,3,4,5番とバーディを連取。トップの座をうばった。 「そんなに良いゴルフではないんだけど。コースマネージメントがよかったせいかな」 とテラベイネン。2位にはS.ギムソン、B.ジョーブらの手ごわい名前が並んでいる。ジョーブもインスタートで37。しかしアウトに回ってから「人が変わって」4バーディ。片山晋呉は日大出身の25歳。さらに下には芹沢信雄、丸山茂樹などまだまだ可能性十分な位置につけている。...
1997/03/30国内男子

深堀圭一郎、逃げきって初勝利

アウトは3ボギーの39。しかし「途中から気持ちを切り換えて、後半はスコアメーク、上がりを考えてプレーした。なんとかこのラウンドをアンダーで回りたかった」深堀はイン35。大器といわれながら苦しんできた男がついにランキング競技で勝った。 「18番のグリーン上では今までのいろんなことが頭に浮かびました。まだまだスウィング面でも精神面でも課題が多い。上位でプレーするのは疲れます。100勝もする人はほんとうにすごい」 コカコーラと契約。「スカっとさわやかに勝ちたかったけど、苦しかった」最終日だった。...
1997/03/29国内男子

深堀圭一郎トップ。羽川が2打差の2位

桑原克典はパープレーで4位タイへ後退。深堀がこの日も35.34の69とスコアを伸ばして首位を堅持。「明日も天候がよければ下から爆発的に伸びてくる選手がいると思う。67くらいを目標にプレーしたい」と深堀。 羽川がアウト5バーディの31、インを1ボギー2イーグルの33、64と素晴らしいゴルフを見せた。去年の10月にパターを替えて「タッチが柔らかくなった」とか。イップスを抜け出すと羽川は期待大。「チップインが3つ。アイアンが合ってきているので、グリーンに乗っている。明日はプレッシャーの中でいいゴルフをしたいですね」...
1997/03/28国内男子

深堀圭一郎、トップに並ぶ

前日トップの桑原克典は6バーディ1ボギーと貯金を増やして首位キープ。しかし深堀圭一郎も2ボギーながら9つのバーディと1イーグル(アウト33、イン31)とものすごいゴルフで一気に並んだ。 「同じ組の深堀選手が12番でイーグル。好影響を受けました。同期の人とのパーティはプレーしやすいですね」と桑原。また深堀は「64はもちろん試合ではベストスコアです。昨日のパッティング練習でヒントを少しつかんだんです。こんなにスコアが伸びるとふつうは動揺するんでしょうけど、今日はパットのヒントのこともあり、気にせずプレーできました。やっぱり優勝するには20アンダーくらいかな。それが目標です」...
1997/03/27国内男子

まず桑原克典が飛び出した

「バーディチャンスはものにできたと思う」という桑原克典がまず初日リーダーの座を奪った。アウトは3番、9番、インにはいってからも12,13,14,17番とほりうこんで32。「ここのグリーンは距離が合うので、ラインを間違わなければ入る」とはまった感じ。 これまでは国内志向だったが「今年は全英オープンに出たいという目標があるんです」と夢を語った。...
1997/03/23国内男子

佐々木久行、米ツアーへの好スタート

まだ子供のように若い(?)檜垣、そして立派なオジサン(?)のフランキー・ミノザとのラウンド。「おじさん」の佐々木久行が、米ツアー仕込みのゴルフで3勝目を飾った。最終ホールは乗らず寄らずのボギーとなったが、この時点では4打差。余裕の勝利となった。 春先の勝利は米ツアーに挑戦する佐々木にとってありがたい1勝。ぞんぶんに戦える基盤ができたというところだ。ちなみに年齢を紹介すると、檜垣は25歳、佐々木は32歳、ミノザは37歳。そんなに違わないんだけど、やっぱり違うか?...
1997/03/22国内男子

佐々木久行、追い込んでミノザと並ぶ

風速7メートル。吹き荒れた浜岡はやっぱり面白くなってきた。佐々木久行がアウト2バーディ、インは3バーディ1ボギーと追い込んでミノザに追いついた。 「一緒の二人(檜垣、深堀)がいいゴルフしてたから、おじさんは負けられないって感じでした」と佐々木。なにしろ檜垣なんてまだ25歳なんだから、比べればまぁ「おじさん」には間違いない。 「将来は佐々木さんや丸山茂樹さんのようになりたい」というその檜垣もこの日は35・33の68とのいいゴルフをして1打差の3位。「明日は期待と不安の両方です。明日優勝できたら嬉しいですね。がんばります」...
1997/03/21国内男子

出てきたぞミノザ、-10。2打差の2位にはフランコだ

案の定というか、初日2位のフランコがスコアを伸ばして8アンダー。しかしもっとすごいミノザは一気にアンダーを7つも縮めての10アンダー。原田も健闘して踏みとどまってはいるが、まだ若い佐々木あたりに追い込んでもらいたいもの。今日の浜岡は風速5.6メートル。風が吹き荒れると静岡オープンは面白くなる。(そういえばフランコもミノザも風には強いんだったっけ)...
1997/03/20国内男子

手島啓二、10年ぶりの静岡オープンでトップをキープ

先週の九州から舞台を静岡に移しての第2戦。アウト、インとも3バーディの手島啓二がトップに躍り出た。「この試合にでるのは10年ぶり。オーバーシードになってからは初めて。昔は池も少なかったけどね」という。 手島プロは1957年生まれ。昨年は51万円あまりを稼いだだけなだけに、これからの3日間が勝負というところ。またまたフランコが好位置につけているのも不気味。...