1999/04/24国内女子

2日目は中止。日曜決戦へ!

茨城県で開催の男子ツアーは11時30分に中止決定したが、栃木県での那須小川レディスも午後2時15分、やはり中止が決定した。競技は36ホールに短縮され、初日の結果順位で予選通過者を決定。明日日曜、18ホールの決勝ラウンドが行われる。 午前中はなんとかプレーできそうな状況だった。しかしホールによってはドロップする場所もなくなる状況となってきたため12時56分に中断。しばらく様子をみた後に中止決定となった。この時点でホールアウトしていたのは計5組だけ。明日も早朝は雨が残る予報でサスペンデットも困難と判断された。 トップの韓煕圓が3アンダーだから、明日の展開しだいでは誰がどう伸びるか落ちるか見当もつか...
1999/04/23国内女子

またも若手が初日をリード!

約1カ月のブランクをおいて始まった女子ツアー。男子のキリンと呼応したかのように韓国の韓煕圓がノーボギーのラウンドで初日をリードした。大学を休学して昨年プロ入りし、日本ツアーでも初登場でいきなりシードを確保した逸材だ。「今日は満足です。パターがけっこう入ってくれたしショットも良くなってきました」 この1カ月は韓国に帰っていた。サンダス女子オープン、韓国女子オープンなどに出場。日本には日曜に戻ってきたばかりだ。「今年こそ早く1勝したいです。明日も今日と同じように3か4つ伸ばして、ボギーを叩かないようにしたいです」 1カ月前に初優勝したばかりの平尾名芳子が、今週もまた好調だ。4バーディ、2ボギー。「...
1999/03/21国内女子

25歳・平尾名芳子がプレーオフを制す

風こそ比較的弱かったが、真冬のような寒さ。悪コンディションの中、さすがに簡単に逃げきらせてはくれなかった。予想では高校の先輩・高村亜紀との同窓対決と思われていたのだが、高村は78と崩れ、同じ組の新人・榊原智もやはり78の大叩き。目の前の目標を見失ってズルズル貯金を減らした平尾名芳子を下から追いこんできたのは、これも新鋭・大場美智恵。アウトで一気にスコアを3つ沈める急迫を見せて並び、プレーオフにもつれこんでしまった。 追い込んだ大場美智恵が有利かとも思われたが、しかしプレーオフ1ホール目、バーディを奪った平尾名芳子がついに初優勝。去年の富士通レディスでの逆転負けの雪辱をはらした。 「ラウンド中は...
1998/06/25日本女子オープンゴルフ選手権競技

黄玉珍、好調持続。野呂奈津子も首位タイ

選手たちがここをひそかなターゲットとして調整してきている4日間の公式戦、日本女子オープン。ふつうの試合とはちょっと雰囲気が違ってくる。昨年はベテラン岡本綾子が大復活をとげたが、やはり4日間という長丁場の戦い方を知っているベテランがかなり有利なことは事実。過去5年の勝者を列挙してみても岡本綾子、服部道子、塩谷育代、高村亜紀、岡本綾子。今年も実力派と見なされている選手たちが顔を出してくる可能性大だろう。 さて初日の首位をキープしたのは野呂奈津子と黄玉珍。黄玉珍はもちろん先週の勝者で「もちろん来週も優勝を狙う」と明言していた選手。それだけ体力・気力の充実を感じている。また野呂奈津子は今季勝ち星がまだ...
1998/06/21国内女子

黄玉珍が悠々、逃げきって初優勝

ト阿玉以来の逸材といわれてきた台湾の黄玉珍。95年に小野香子や藤崎とし子などと同期のプロテスト合格。めきめきと力をつけていた。去年も何回か優勝争いにからむ健闘を見せていたが、ついに念願を果たした。 2位に浮上した福嶋らとは4打差。余裕の優勝だが本人は「18番でパーオンして、ようやく勝てると思った」という。同じ兵庫県のよみうりオープンが中止になる雨で、試合は途中中断。「でも初日も雨だったし、今日もこの雨ならきっと最後までやれると思っていた」と黄玉珍。 「日本に初めてきたときは食事とか生活とか不安だった。でも日本にもいい選手がいっぱいいるので、ここで頑張ろうと思った」 ただし食事はいまでも刺身と蟹...
1998/06/20国内女子

黄玉珍が浮上、4アンダーの首位

初日トップの不動裕理は74として後退、代わって前日3位、台湾の黄玉珍が首位に上がってきた。黄玉珍は8バーディ、4ボギーという波乱にみちたラウンド。「今日も一生懸命プレーしただけ」と言う。「明日は2アンダーで回りたい。そうしたら優勝だいじょうぶね。自信、あります」 日本語はまだ難しいと言う。「いつもテープ持ってトーナメントにも持ち歩いてる。勉強してるけど、頭がおかしくなる」 西田智慧子はバーディ4つ、ボギー3つ。「今日は運があった。林に入っても打てるところにあったり。まぁ、耐えることができたラウンドだったと思います」 「頑張りたいですね」と最後に言った。ショットがピンに絡まないといいスコアは出な...
1998/06/14国内女子

マクガイヤが独走完全優勝を飾る

安定したプレーを続けてきたマーニー・マクガイヤだが、最終日はアイアンが少しずつ乱れ始めていた。 「でも13番ショートで長いパット(12メートル!)が入ってくれて、落ち着きを取り戻せました。大きなミスもなく安定したプレーができて、よかった」 3日間、ずっと「リラックス」と言い続けてきた。しかし実際のところは「18番のティショットを打つまでは、ほんとうにリラックスはできませんでした」 もちろん大差をつけてのラウンドだったから、勝てるとは思っていた。それでも18番を打って初めて「勝てた・・」と実感できたという。 4日間をトーナメントリーダーとして走り続けての勝利は初めて。いい経験になった。 「ほんと...
1998/06/13国内女子

強風の3日目、マクガイヤ独走態勢

3日目の有馬ロイヤルは雨に加えて風速10メートル近い強風が吹き荒れた。のきなみスコアを崩すなかでマーニー・マクガイヤはきっちり72にまとめ、2位に4打差をつける独走態勢へ移った。 M.マクガイヤは出だしの1番ロングSWの3打目をほうりこみ「ビッグボーナスでした」というイーグルでスタート。今日のコンディションではボギーが出ることを覚悟していたという。ティショットがもしラフに入ったら安全に出してパーを狙う作戦だったが、それさえも難しいような風だった。 結局は1イーグル、2バーディ、4ボギー。「他のプレーヤーもスコアを伸ばせないと思っていた。パープレーで回れたことはすごくラッキーと思います」 ただし...
1998/06/12国内女子

マクガイヤ、首位をキープ。高村博美らが追撃

マーニー・マクガイヤが2日目も辛抱のゴルフで首位をキープした。バーディは6ホールだがボギーも3ホール。しかもダブルボギーのおまけまで付いた。 「アイアンがいまひとつ良くなかった。バンカーに入れ過ぎました。でも今日も忍耐強く、リラックスしてプレーできました」とマクガイア。 だいたいこの試合はいつも良くないのだといいう。予選落ちが多かった。「だから今日の結果はすごい嬉しい。フレッシュな気持ちです。あと2日間、同じようにプレーできればすごくハッピーです」 高村博美が追いかけてきた。6バーディ、2ボギーの68をマーク。「最初のハーフは良かったんだけど、後半ほんとに当たらなくなってしまいました。年ですか...
1998/06/11国内女子

マクガイヤ首位。吉川、鈴木が追う

今週の女子ツアーは長丁場の4日間トーナメント。男子ならあたりまえの日程だが、女子選手にとって「4日間」はけっこうプレッシャーになるらしい。体力が持つかどうか、好調を保ち続けられるかどうかがカギ。 まず飛び出したのはマーニー・マクガイヤ。実力派と自他ともに認めるベテラン選手なのだが、左腕を痛めてこのところ休場。ニュージーランドに帰っていた。「練習のしすぎじゃないかと思う」と本人は言う。実際、よく練習する人です。 マクガイヤはインコースで5バーディ、1ボギー。32としてトータル68。「非常にいいプレーができた。スタート前、忍耐強くプレーしようと目標を立てたのだが、その通りにウランドできた」 休みあ...
1998/06/07国内女子

原田香里、堂々の今季2勝目

前日から意欲を燃やしていた原田香里が着実にスコアを伸ばして逃げきり勝利。今週の原田は強かった。これで今季は2勝目。賞金ランキングでも3150万円としてトップに躍り出た。 しかしラウンド内容は決して万全ではなく、いきなり3番ショートホールでボギー。「昨日までのショットが出なくて練習場から不安だったんです。そしたら3番でボギー。落ち込みかけてしまったんですが、すぐ4番でバーディが来たので、まだやれる!と・・」 14番15番の連続バーディでほぼ優勝は見えてきたが、最後まで気を抜かないようにプレーしたという。「2勝目で着々と計画は進んでいるという感じです。1番になるって気持ちいいじゃないですか」と胸を...
1998/06/06国内女子

ついに出た。福嶋、原田が7アンダーに

前日首位の中野晶があまり伸ばせず3位へ後退。かわってやはり原田香里がグイッと上がってきた。ここまではだれでも予測可能な線。しかしもう一人、ついに去年の賞金女王・福嶋晃子が67をマークして首位タイに浮上。さぁ、面白くなってきた。 原田香里はボギーなしの4バーディ。「パターの調子は昨日の方が良かったんですけど、でもスコアがいいからすべて良しですね」と原田。「相手が誰だって、私がいいゴルフをすれば結果はおのずと出てくるわけです。相手がそれ以上のゴルフをしたのなら仕方ないですよね」 中野晶もスコアを伸ばしたのだが、足りなかった。3位に転落。「出だし連続バーディです。これなら67くらいになるかなと期待し...
1998/06/05国内女子

中野晶、坂上晴美が5アンダーの首位

ちょっと風はあったが天気もなんとかもってくれた初日、ボギーなしの5アンダーで飛び出したのは中野晶。上位で名前を見るのも久しぶりだ。今日はショットがほぼ100点満点。「7番で乗ったか乗らないかというのがあった以外はすべてパーオンです。ショットは完璧でした」 問題はパッティングだけだが「細心の注意をはらってプレーしている」という。そもそもショートゲームが課題だった。特にグリーンを外してからの処置に弱点があった。しかし「良いスコアがショートゲームの不安を解消してくれるような気がします」 坂上晴美はボギーがひとつ。6バーディ。「今日のプレーは150点以上。点数がつけられないです」という。トーナメントリ...
1998/05/31国内女子

李英美、ガマンの逃げきり優勝

3人が5アンダーで並んでの最終日スタート。しかし前半好調だった永田富佐子はインに入ってから崩れ、またトーナメントをリードした原田香里もやはり後半になって不調。後からついていく形となった李英美が結局スコアを3つ伸ばして優勝をとげた。 永田富佐子はアウトを33。しかしインに入って3ボギー。「ずいぶん貯金したのに、インで全部ハタいてしまった。パワーがなくなってしまったというか・・」 原田香里もアウトでボギーなしの4バーディ。しかしインでは2ボギー。「今日はイタダキだなと思ったんですけど。2勝したかったんだけどなー」 李英美はじっとガマンをしているうちに、上の2人がバタバタ崩れていった形。「自分が優勝...
1998/05/30国内女子

3人が5アンダーで混戦模様

前日首位の福本佳世は71と踏みとどまって4アンダーの単独4位。しかし首位にはベテラン永田富佐子、原田香里、そして李英美の3人がそれぞれスコアを伸ばして並んだ。復調が期待されている福嶋晃子はアウトでスコアを崩して2アンダー、6位タイグループ。 今季すでに1勝の原田香里は6バーディ、3ホギー。アウトでスコアを3つ伸ばしたが、インは2ボギー、2バーディ。 「11番(ロング)のバーディ計算のホールをボギーにしてしまったので、なんとか取り返したいと思ってプレーした。ところが16番でまたボギー。17番18番は怒りのバーディです」 「明日は優勝しか狙いません。もちろんです」とはっきりしている。「全ホールをバ...
1998/05/29国内女子

首位は福本佳世。福嶋晃子も復活か?

いまの女子ツアーの見どころは服部道子・具玉姫の賞金女王レース。ひとつ優勝して具玉姫がその気になってしまったからこれからの争いは熾烈になる。面白いところだ。そしてもうひとつ、福嶋晃子はいつ復活してくるのかも気にかかるところ。本当に復活してくるんだろうか、と半信半疑になっていたファンもいたはずだ。 その福嶋晃子がようやく2アンダーというまともなスコアで上がってきた。初日から2位タイ。今週は明るい顔が見られるか。 福島は前半パープレー。しかしインに入ってから3バーディ、1ボギー。「なんとなくショットがよくなってきた」という。しかしスコアがまとまった原因はインではなく、悪いなりにパーを拾ってゆけた前半...
1998/05/24国内女子

プレーオフを制して具玉姫の優勝。

前日は6アンダーで並んでいた島袋美幸、具玉姫。この2人がそのまま雨と濡れた芝に悩まされてスコアを崩し、3アンダーでのプレーオフとなった。 トーナメントをリードしていた具玉姫は18番で左のラフに打ち込み、ここから痛恨のダボ。しかし追う島袋もまた寄せ切れず18番でボギー。ボギーの叩き合いの末はプレーオフにもつれこみ、具玉姫が今季の初優勝。賞金女王獲得レースへの第一歩を踏み出した。 「運がよかった。1番のダボでどうなるかと思っていた。慎重にやろうと思っていたが、ぐちゃぐちゃになってしまった」と具玉姫。もっといいスコアで上がる予定だったが、結果的には2ダボ、4ボギー、5バーディ。苦しかったが「自分を信...
1998/05/23国内女子

島袋美幸、具玉姫が6アンダー首位

島袋美幸以外は上位陣が総入れ換えとなった。前日首位の高村亜紀、戴玉娟、チェダーは沈み、かわって実力の具玉姫が下から上がってきた。 具玉姫は2日目を4アンダープレー。 「とにかく慎重にプレーした。久しぶりに緊張して、いいプレーができている。調子も上向きになっている」と具。13番では池に入れたが1パットボギーで切りぬけた。粘り、総合的な力では定評のある具だが「明日も慎重にプレーできたらいいと思っています」 島袋美幸はボギーなしの3バーディ。首位をキープした。「アプローチとパターに助けられた。昨日も今日も気楽にやってるのにこんなになるなんて、思ってもみなかった」 2カ月の休みの後だけに「ゴルフができ...
1998/05/17国内女子

高須愛子、3人プレーオフを制す

最終日も大混戦。前日の公約通りスコアを現状維持した高須愛子、下から追い込んできた山田かよ、村口史子の3人が3アンダーで並びプレーオフ。ベテラン高須が激戦を制した。 結果的に現状を維持といっても高須愛子は悠々のトップだったはずが終盤になって大崩れ。14番からスコアを4つ落としての3アンダーだ。 「13番のバーディで、いけるかなと思ったとたんボギー、ボギーです。情けないです。ゴルフって貯金があって気持ちが下向きになるとかえってダメですね」 他の選手のスコアがどうなっているか、情報がなかった。16番まで来て初めて村口や山田のスコアを知った。「プレーオフになって、これはマイッタなーと思った」というのが...
1998/05/16国内女子

武田久子、4アンダー単独首位へ

全体にスコアが伸びない。初日トップの53歳岡田美智子は大きく崩れて後退。やはり続かなかった。かわって33歳の武田久子が首位に上がってきた。武田は91年にプロ合格。野呂奈津子と同期になる。 「この8試合、よくなかった。頑張れるときに頑張っておかないといけない。今日はショットが良く、ピンに近く寄ってくれてのバーディパットばっかりだった」と武田。1ボギー、4バーディ。 いつまでも若さの勢いでプレーし続けることはできないと思うようになった。 「もうひとつ上のゴルフができるように考え方を少し変えた。いつもだったらつい雑になりがちなパットを、一つ一つていねいにやった結果だと思う」 ベテラン高須愛子は5バー...