1998/05/10国内女子

プレーオフを制してノイマン優勝!

最終日、磐石と思われたリサロッテ・ノイマンが動揺した。10番ミドルホールでトリプルボギーの7。さすがにもう追いつけないかと思われたのだが・・。 「もう勝てないと思った。でもあと8ホールある。8ホールで3つバーディをとればなんとかなると思いなおした」とノイマン。3つには届かなかったが13番、16番でバーディを決めた。しかも終盤18番になってトーナメントリーダーの高又順がボギー。思わぬ3人プレーオフ。最後は定評あるパッティングが勝敗を決めた。 「プレーオフというのはストロークプレーから急にマッチプレーに切り換わるところが難しい。周囲を気にせず、相手がどうのこうのではなく、自分自身でバーディを取りに...
1998/05/09国内女子

ついに出た! ノイマンが65をマークして首位タイ

長丁場のこの試合、3日目も高又順は堪えながらの首位キープ。11番でボギーを叩いたほかはすべてスコアカード通りのラウンドだった。 「昨日のゴルフとまったく違ってしまった。1日が長く感じた」という高又順。しかし「自分はガマンして集中できたときにいいスコアが出るゴルフ。パープレーを目指すけれども、でもひとつでも多くアンダーが出せるようにがんばります」 やはり本命が出てきた。招待選手を代表するような形でついにL.ノイマンが本領発揮。昨年は日本で2勝。日本の気候や雰囲気がなんなとくスウェーデンに似ていて肌に合っているらしい。3日目はアグレッシブなプレーに努め、12番でボギーを打ったものの、なんと8バーデ...
1998/05/08国内女子

高又順、スコアを伸ばして首位キープ

2日目も高又順が堅実にスコアを伸ばしている。K.ウェブ、L.ノイマンは少し戻したが、デービースはちょっと不本意。福嶋晃子はまたも予選を通ることができなかった。 高又順は1番2番をバーディでスタート。「アドレスが昨日と同じくらいしっくりして、風が気にならなかった」 しかし首位ということもあり、ちょっと力が入ったという。「今週はウェッブ、ノイマン、デービースが来ているから、いつもより気が入っているのかな。ガンバロウという気持ちがあります」 黄ゲッキンは3バーディ、1ボギー。昔の写真を整理していたら、いつのまにかスウィングがフラットになっていたのに気がついた。整理もやってみるものです。 「今年は試合...
1998/05/02国内女子

古川、坂東は後退。かわって上田珠代が首位へ

強風の2日目、坂東貴代は一変して絶不調。ボギーホールの連続で81とし大きく後退。また古川千尋も一時は単独首位に立ったが終盤スコアを崩して後退。かわってプロ入り6年目の上田珠代がトップへ浮上してきた。 上田珠代は3バーディ、2ボギー。決してショットが良かったとは言えなかったが、寄せて1パットとしのぎ続けた。「はっきりいって風は嫌いです。でも今日は風と仲良く、風に乗せていこうという気持ちになれたのが幸いしたと思う」 今季初出場の試合。資格はなく、推薦での出場。もちろん最終日最終組でのプレーは初めてだ。 増田能子は4バーディ。18番でボギーとしてしまっての69。 「キャディさんに助けられました。言う...
1998/05/01国内女子

復活古川、新鋭坂東が3アンダー首位

10年ぶりに復活した古川千尋(中島千尋)が、好調はフロックではないことを証明? しっかり3アンダーでトップに出た。一方新鋭パリパリ、勝ち方も知ってしまった坂東貴代も久しぶりに初日首位。こちらも昨年の勝利がフロックではないことを証明したいところ。新旧(?)対決の様子となった。...
1998/04/26国内女子

プレーオフを制し、服部道子、今季2勝目

ズルズルと崩れかかった服部道子。しかしたにひろえは82と壮大に墜落し、追いすがる選手がいなかった。周囲が後退していく中でかろうじて踏みとどまり、プレーオフの権利を得たのは西田智慧子ただ一人。 1対1の戦いになると自信がものを言う。冷静な服部はトップボールをピンそばに付ける幸運も呼び込み、再春館レディスに続く今季2回目のプレーオフ勝利。早くも2勝目を上げた。賞金ランキングも2位の原田香里に1千万円の差をつけて2700万円。ほぼ独走態勢。 本戦での服部は15番、17番18番とボギー連発。「課題の残る1日でした。17番、18番はサービスホールなのにボギー。逃げ腰というか安全策になってしまった。これで...
1998/04/25国内女子

服部は安定感抜群、2日目も首位をキープ

豪雨のためグリーンが冠水し、一時プレー中断もあった2日目は、まだ優勝経験のないたにひろえが急追。しかし終わってみればやはり服部道子が安定性抜群のプレーでガッチリと首位をキープした。西田智慧子は一歩後退。 一時はたにひろえに首位に並ばれた服部道子だったが、最終18番であやうく転がり落ちるバーディを決めて単独首位。「明日もアンダーパーで、いいリズムでプレーできればと思っています」 最終日は天気がよければ5ストローク差くらいまでは優勝圏内と読んでいる。安心してはいられない。「自分がスコアを伸ばさないとだめですよね。余裕なんてありません。トリッキーなコースにはまらないように、いい流れを18ホールつない...
1998/04/24国内女子

今季強し! 服部道子が3アンダー首位

去年もそうだったが、とくに今年の服部道子は強い。ボギーをひとつに抑えての3アンダー。 「昨日の段階から今日の雨はわかっていました。スコアも伸びないと思っていたから、タブルボギーとか大きなミスをしないゴルフを目指してプレーしました」と、冷静に判断。判断した通りのゴルフをきっちり実践したところがベテランというものだろう。先週よりボールがしっかりフェースに当たっているという。 西田智恵子は改名した。今年からは西田智慧子。「智恵のある子にということで付けてもらったのですが、それにしてはぜんぜん智恵がないじゃないのと言ったら、じゃ変えればと・・」 画数が悪いし、智恵は本当は智慧と書くのが正しいのだそうだ...
1998/04/19国内女子

1アンダーを守り抜いて原田香里 勝利

最後までスコアが伸びない試合だった。つぶしあいのような激しい展開だったが、最後の最後まで1アンダーを守り抜いた原田香里がほぼ1年ぶりの優勝。新鋭・本山裕子もよく食いついていったが、18番でパーパットを外して惜敗。 原田は5番でいきなりダボ。6番でバーディとしたものの8番ボギー・・という具合で必死でスコアを守り抜いた1日。「疲れました。ダボが来て苦しい展開だったし、バーディチャンスが取れなくて諦めかけていました。14番でようやくバーディが来て、本山さんがボギーで、しかも服部さんと並んでいることを知って、まだイケルかなと・・・」 プレーオフは覚悟していた。そもそも服部が後退していたことを18番まで...
1998/04/18国内女子

首位グループ交代。本山、山岡が-2。

全体としてはスコアが伸びず、服部道子だけがなんとか踏みとどまったが、他の前日のトップグループは申し合わせたように後退。かわって昨年から好調のベテラン山岡明美、そしてまだ若い本山裕子が2アンダーで首位。 山岡明美は今季すでに1勝。去年の勝利で忘れていた勝ち方を思い出したように調子がよくなっている。2日目も3~4アンダーペースでラウンドできそうな内容だったが最後の4ホールでボギーを3つ打ってしまった。 「上がりホールはちょっとバテました。14番までができすぎでした。でも3ボギーはいただけませんね。3つのボギーを2つで収められればプロとしてまぁまぁなんですが」 山岡はいつも、ファンにとって面白い試合...
1998/04/17国内女子

乱戦、2アンダーで5人がリード

スコアが伸びず乱戦模様の出だし。服部道子、高村亜紀、安井純子、我妻こずえ、久保樹乃とベテラン、新鋭 5人が2アンダーでトップに並んでいる。 服部道子は出だしの2ホールを連続ボギー。「ガマンのゴルフでした。もう池に飛び込みたい気分。帰りたくなったけど、でもここを堪えればあとからなんとかなるかなと」 いいゴルフではなかったという。本当なら3オーバーか4オーバーの内容。ラッキーもあり、コンディションを考えれば「ついていた。たまたまです」という。 安井純子は逆に1番2番がバーディ。インに入ってからは1ダボ、1ボギー、3バーディと忙しかった。「水曜にコースに入ったんですが雨で回れず。木曜もボール1コでの...
1998/04/12国内女子

古川千尋、久しぶりのツアー勝利

「まず勝ちたい」と語っていた野呂奈津子はスコアを沈めることができず、またも勝利のお預け。古川千尋(旧姓・中島)が本当に久しぶりのツアー勝利。 古川ももう34歳。プロ入りして12年になる。88年にはダンロップレディスにも優勝したことがあったが、このところあまりパッとした成績を上げられないでいた。これで一気に自信回復、昔の中島千尋時代の強さを取り戻すかもしれない。 古川は5バーディ、3ボギー。アウトで貯金し、インで吐き出しながらの70。「信じられない気持ちです。スタートで2打差だったし、だめもとという感じでした。スコアカードを提出してから、やっと勝てた・・という実感です」 提出所でスコアカードを読...
1998/04/11国内女子

替わって首位は9アンダー、野呂奈津子

まだ経験不足? 前日のダントツ首位白戸由香は78を叩いてしまって大きく後退。替わって実力タイプの野呂奈津子が67をマークして、2位に2打差をつけてのトップに。 野呂はボギーなしの5バーディ。「パターもショットもだいぶ良くなっています。アプローチで寄せて1パットというのが多いですけど。みんなパターで苦しんでいるみたいですが、私としてはフィーングもいいし、まずまず」と野呂。 「最終日、単独トップなんて、一昨年以来」という。そういえば、力はありながら何故か勝機に恵まれていない。勝っていないのに昨年は賞金ランク4位。「今年の目標はまず1勝」と言う。「もっと平均ストロークを良くしていきたい。いままでが悪...
1998/04/10国内女子

なんと7アンダー! 首位は白戸由香

大城あかねや野呂奈津子の4アンダーなら驚かない。しかしトップはなんと白戸由香の7アンダー、65! これは女子ツアーではあまり例のないスコアだ。もちろん大会コースレコード。これまでは68が記録だったから、一気に塗り替えてしまったことになる。 白戸はこれまでベスト10にも入ったことのない38歳。実業団(日立)でソフトボールもしていたが、引退してゴルフを始めたのは20歳から。「友人からすすめられたんですが、見るとやるとは大違いで、ここまでくるのは大変でした。プロテストは一発合格でしたが、この5年間、全試合に出られるようになったのは今年が初めてです」 白戸はインからスタートして出だしをボギー。しかし...
1998/03/29国内女子

山岡明美、デッドヒートを制す!

最終組に絞られた優勝争い。最後までわからなかったデッドヒートだったがスコアを崩しながらも山岡明美がついに勝利。吉川なよ子の30勝、永久シード入りはならなかった。 前日、吉川が語っていたように、土壇場になると自信がものを言う。去年の勝利の味をまだ覚えている山岡が、やはり長いあいだ優勝から遠ざかっていた吉川より1枚上だった。 山岡はバーディが1つだけ。ボギーが3ホール。強風の中でスコアを落としあいながらの戦いだったが、しぶとさで生き残った。16番は8メートルを入れてパーセーブ。「やはり16番のパーパットは大きかったと思います。なにか、ついてる!と思いました。アゲンストの風だったけど転がりがよかった...
1998/03/28国内女子

山岡、吉川、原田。ベテランの三つ巴!

ベテラン勢が元気。初日首位の山岡明美は2日目も69として首位をがっちりキープ。原田香里もわずかに後退とはいえ3位。また前日3位の吉川なよ子がインコースで爆発。31をマークして一気に首位に踊り出た。 吉川なよ子はバーディ・ボギーでイーブンのアウトのあと、イン11番から快進撃。11番、13番14番15番と3連続、そして17番をバーディ。「自分でもビックリしちゃった。14番はバンカーから手前でもいいやと思って打ったらスライスラインに乗ってしまったし、11番13番はショートしたかなと思ったら最後の一転がりで入ってしまったし。会心のプレーと言っていいのかしらね」 正直いって去年は優勝を争うような元気がな...
2001/04/14国内女子

山崎礼奈、大山志保、東尾理子。若手がトップ争いを展開。

再春館レディース2日目。プロ入り2年目の山崎礼奈がスコアを1つ伸ばし1オーバーで首位中野晶に並んだ。初日首位の東尾理子はボギーが先行してしまったが、75で踏ん張り、首位に1打差の3位グループにとどまった。そして、同じく3位には昨年まで日大で数々のアマチュアタイトルをつかんできた大山志保がスコアを1つ伸ばし、初めての優勝争いに加わった。...
2001/04/08国内女子

終始安定したゴルフで藤井かすみが念願の初優勝を果たした。

ベルーナレディスの最終日は曇り空の中、ときより冷たい風が吹く状態で行われた。前日、唯一のアンダーパーを出し、2アンダーで首位タイに踊り出た藤井かすみが、さらにスコアを伸ばしプロ入り6年目での初優勝を飾った。 この日の藤井は前半を4バーディ、1ボギーで5アンダー、この時点で2位以下に3打差。後半に入ってもスコアを伸ばし、2位以下に5打差をつけて最終ホールへ。「今日はいつもより力が入りすぎていたので、最後は抑えて打ちました」その最終18番パー5では、ショットが緩むことなく確実にフェアウェイを捕らえ、3打目でピン奥2メートルにつけた。最後は、師匠の岡本綾子が見守る中、バーディパットを沈めた。過去8回...
2001/03/04国内女子

強風を味方につけた不動裕理の独壇場。大逆転で21世紀最初の栄冠を呼び寄せた。

ダイキンオーキッドレディス最終日、風速20メートルを超える強風が、選手たちにゴルフをさせてくれなかった。2位グループに3打差の6アンダーでスタートした藤野オリエは、ボギー先行の苦しい展開となり、バーディが奪えずこの日だけで9オーバー、トータル3オーバーで14位に終わった。 ラウンド後の藤野は「今日、優勝とか特に意識しなかった。優勝できればいいと思ってはいたけど。そんなには甘くはないとも思っていたし・・・でも収穫の多いトーナメントでした」連日首位をキープしてきた藤野にとってはつらい風となってしまった。 そして同じく最終組の米山みどり、西田智恵子もそろって序盤からスコアを崩してしまい、優勝争いとい...
2001/03/03国内女子

藤野オリエが3打差で首位をキープ。

初日首位スタートの藤野オリエが2日目も手堅く2アンダーの70で回り、後続との差を3つに広げた。4番パー5でバーディを取ったが、9番パー4でティショットを左に曲げ、3オンもできず初めてのボギー。13番パー3では初日追い風のためPWで打ったが、今日は6Iで打つことに。これを6メートルにオンし、バーディを奪うなど後半にスコアを2つ伸ばした。 これで昨年の大会から5日間連続の首位だが「うれしいです。インタビュールームに座らせてもらえるのはココだけです」と表情も明るくコースとの相性の良さを実感。 「今日は1ピンぐらいのバーディパットのチャンスがあったけど、あまり入らなかった。やっぱり、グリーンが難しい。...