2000/11/25LPGAツアーチャンピオンシップ

高村首位キープ。今度こその中野が2位へ

スコアが伸びなかった曇天の3日目。首位高村亜紀は73プレーでなんとかトーナメントリーダーの座を保った。何回も惜しいチャンスを逃がしている中野晶、高又順が浮上して2位3位と迫っている。不動裕理も4差でまだ十分射程距離内。最終日も激戦になりそうだ。 高村亜紀は2ボギー、1バーディ。3番でバンカー入りしたティショッが目玉でボギーが先に来た。じっとガマンして9番でたった一つのバーディ。14番で左ラフから乗らずボギー。あとはひたすら凌いだパーの連続だった。「今日はよく頑張りました。よくまとめたという感じです」 スタート前から体が重い感じがあった。「キレがないというか、何か疲れたなーと。今日はガマンの...
2000/11/24LPGAツアーチャンピオンシップ

今度は高村首位。不動も浮上してきた

女子最終戦2日目は、1アンダー6位タイからスタートした高村亜紀が67をマークして首位に踊り出だ。トップスタートの安井純子はパープレーのゴルフで2位とした。初日を出遅れた不動裕理は4打差4位タイまで浮上してきている。 5バーディ、ボギーなしとした高村亜紀は4番でバーディが先行した。「あのバーディが決まったおかげで、後は気持ちよく振れるようになってきました」 後半は1.5メートルほどの微妙なパットが残ることが多かったがことごとく決めた。「アイアンのイメージが出てきたせいかな? 先週や昨日よりも安心してプレー出来たんです。ただ、明日になったらまた感じが変わってしまっているかもしれませんけど」 3...
2000/11/23LPGAツアーチャンピオンシップ

最終戦。まず安井純子リード

今年から名称を新たになった女子最終戦。ランキング上位20名と優勝者だけで争われる名誉の公式試合たが、まず安井純子がリード。4日間の長丁場だけに、まだ勝敗の行方は混沌としている。 シーズン後半、パットの調子が悪かったという安井純子。しかし今日は「久しぶりに決まりました。その影響でショットも良くなった感じです」という。 出足がよくなかった不動裕理。しかし今週は年間7勝の最後のチャンスだ。1億円突破という金額にはあまり関心を示さないが、記録にたいしては意欲がある。2日目3日目と尻あがりがいつものパターンだけに可能性は十分ありそうだ。...
2000/11/19国内女子

具玉姫、猛スパートで2週連続勝利

前半あきらめかけていた具玉姫が終盤5ホールで4バーディと猛烈な追い込み。競り合っていた中野晶は17番ダブルボギーでまたしても勝機を逸し、具玉姫が伊藤園レディスに続く2週連続優勝。 昨日も冴えないゴルフの具玉姫だったが最終日も雰囲気は変わらず。スコアカード通りのホールが続いたあげく6番でダブルボギー。10番もボギー。13番も寄せのパットを大ショートして3パットホギー。「昨日と今日の午前中はツキがなかった。特にパターが入らなかった。頑張ろうという気持ちが強過ぎたのかもしれない。途中までは絶対ダメだと思っていました」 14番、いきなり13メートルがご褒美のようにポコンと入った。「これで気合が入っ...
2000/11/18国内女子

高村亜紀が首位浮上。具玉姫は一歩後退

2日目はスコアが伸びなやんだ。首位でスタートしたベテラン具玉姫は74と一歩後退。代わって1アンダープレーに納めた高村亜紀が1打差で首位に浮上。シード権のボーダーライン争いが熾烈な韓煕圓(50位)、李五順(51位)は貯金を減らしたもののまだ上位をキープ。決着を明日にもちこした。ランク49位の片野志保、52位の久保樹乃はともに予選通過ならず。 高村亜紀は3番でボギー、6番はOB入りで乗らず入らずのトリプルボギー。ひどい前半だったが7番からはピタピタ付き始めて、以後は6バーディ、1ボギー。「アンダーパーに戻せてよかった。いままで調子が良かったわけじゃないので、とうとう悪いのが出てきたな・・という感...
2000/11/17国内女子

具玉姫、今週も元気一杯

最終戦のJPGAツアー選手権は出場者を特に限定する競技だけに、多くの選手が今大会を最終戦とみている。賞金ランクが50位前後と微妙な位置にいる選手の最後の攻防戦が展開される。先週の伊藤園レディスでプレーオフを勝ち抜いた具玉姫が、いい波に乗ったまま66をマークした。2打差2位は今季メジャータイトルを手に入れた高村亜紀。3アンダー3位には肥後かおり、黄玉珍、大場美智恵。 後に続く6位グループはの韓国勢が占めているが、そのうちの韓熙圓は賞金ランク50位、李五順は同ランク51位という位置。シード確保のために何としても稼いでおきたいところだ。中野晶、米山みどりは1オーバー20位の滑り出し。少しでも多く稼...
2000/11/12国内女子

プレーオフを制して具玉姫が勝利

最後に一騎打となったのは、68をマークした具玉姫と、賞金女王・不動裕理だった。前日首位からスタートした高又順は75と崩れ、中野晶は17を池に入れてダブルボギー。優勝争いから外れてしまっていた。プレーオフは、1ホール目でバーディを沈めた具玉姫に軍配が上がった。7アンダー3位に木村敏美・高村亜紀・大金寿子。中野晶は5アンダー8位で終わった。東尾理子は1オーバー25位。 今季2勝目、ツアー通算18勝目をあげた具玉姫。「プレーオフに入る前に、いいプレーをしたいと思っていました」 なんだか当たり前のようだが勝つにはもちろんそれしかない。プレッシャーに悩まされはしたがそんなに悪くはなかったという。「今日...
2000/11/11国内女子

不動裕理が伸ばして首位タイ

前日1アンダー20位からスタートした不動裕理が着々と伸ばして67をマーク。中野晶・高又順と共に首位タイとした。昨年の同大会2日目は3位までが中野晶、不動裕理、高又順の順で最終組を同組でラウンドした。奇しくも今年同じ3人が今度は首位タイに並んで、最終日に突入することになった。 5アンダー4位に高村亜紀・小野香子・シンソーラが控え、4アンダー7位に具玉姫・大金寿子がつけている。トップからスタートした米山みどりは最終ホールをボギーとして3アンダー9位タイまで後退した。プロになって初戦となる大山志保は96位タイで予選通過ならず。 「わたしにしては、パッティングが良かったですかね?」 不動裕理はチャ...
2000/11/10国内女子

不動裕理、初連破なるか?

今季快進撃を続ける不動裕理が初のディフェンディングとして挑戦する、初日は1アンダー20位からのスタートを切った。4アンダー首位には米山みどり・肥後かおり・塩谷育代・城戸富貴・シンソーラらのベテラン、実力派選手が勢揃いと早くも混戦模様を呈している。続く1打差7位に高村亜紀・小野香子・中野晶ら6人が並ぶ。 体調は決して良くない城戸富貴だが、7番ホールでイーグルを決めて33・35の68をマークした。「手前に落ちてツーと転がるのを見て、入れッ!と言ったら、本当に入ってビックリしました」 今年に入ってから2回目のイーグル。年間2回を試合中に入れるのは自己初。「風邪を引いていますけどお陰で余計な力が抜け...
2000/11/05国内女子

不動及ばず。L.ケーンが逆転V

出足好調ムードのグスタフソンだったが後半スコアが伸びず。この隙を縫ってノーボギーの66と追い込んだのがカナダのローリー・ケーン。最終ホールで再度グスタフソンに追い付かれはしたがプレーオフ1ホール目で退け、今期LPGAツアー3回目のVを飾った。ビッキー・ゲッツは不調のイーブンパープレーで後退。期待された不動裕理も加速がつかず前日と同じ3位。 最終ホールのバーディでプレーオフに持ち込んだグスタフソン。「ケーンの6アンダーはすごい。私はかなり彼女にプレッシャーをかけ続けたと思う。その中での6アンダーだから、ほんとにすごい」 そのプレッシャーに負けなかったケーンはシーズン3勝と実りの1年になった。...
2000/11/04国内女子

V.ゲッツが首位タイ! 不動も浮上。

米LPGA公式戦2日。スウェーデンのソフィー・グスタフソンはこの日もアンダーパープレーで首位をキープ。美人プロとしてカレンダーでもお馴染みのビッキー・ゲッツが後半4連続バーディなど入れまくって首位タイに上がってきた。日本勢では今週圏外かと思われた不動裕理がノーボギー、7バーディというすごいゴルフでやっぱり浮上。この人の底力ははかり知れないものがある。 グスタフソンは5番ボギー。しかし6番から3連続バーディ。これが薬になって後半もしのいでいくことができた。我慢の末の最終ホールでもバーディが入って首位をキープ。「明日はパットが入ってくれれば大丈夫。もちろん優勝を狙います」 ビッキー・ゲッツは6...
2000/11/03国内女子

首位はLPGA。米山みどりが3位で追走

米LPGA公式戦の初日。予想通りソフィー・グスタフソン、レイチェル・ヘザリントンがそれぞれアウト、インで4連続バーディと底力を見せて6アンダー首位。日本選手では若い米山みどりが5アンダーの3位に食い込んだ。藤井かすみ、高又順、昨年のチャンピオン、マリア・ヨースなどが4アンダー5位グループ。 グスタフソンは15番から4連続でバーディを決めた。「ショートアイアンとパットのコンビネーションが良かった。14番以降のホールは練習ラウンドもしていないのに、4ホールもバーディ。たまたまとは思いますけど」 同じスウェーデンのアニカ・ソレンスタムの欠場で勝利の確率もグーンとアップしたはずだ。 「自分のプレー...
2000/10/29国内女子

ついに快挙。16年目の雪辱!

ようやく、ようやく日本チームがやった。ちょっと不利な形で始まった個人戦の最終日。次々と日本選手が相手を下した。今日はなんと8勝3敗1分け。トータルでは13勝10敗1分け。勝ちチーム賞金4万500ドルを各選手が獲得した。15年負け続けたあとの、ようやくの勝利の味だ。 安井純子、中野晶、藤野オリエ、福嶋晃子、小林浩美・・と選手がラウンドを終えるたびに日本の獲得ポイントが増えていった。肥後かおりの僅差敗退、藤井かすみは強豪ソレンスタムともつれあった末の分け。このあたりではちょっと雰囲気が微妙になってきたが、しかし高村亜紀、具玉姫と連続してポイントを上げこの時点で3点リード。2組残して勝ちが決定した...
2000/10/28国内女子

日本健闘。明日に望みはつながった

今年もジリジリ敗退かと思われた日本チームだが2日目は大健闘。3勝3敗といい勝負を演じてトータル7対5。明日最終日の出来いかんではまだ逆転の目も十分ある。 不動裕理・曽秀鳳のペアはこれで2連勝だ。「曽さんのおかげ。組めてよかった。助かりました」と不動。「私は不動サンのおかげと思ってます」と曽。美しき譲り合い。曽秀鳳によると「不動サンのショットが安定しているからパーは必ず取れるという安心感がある」という。午前中は膠着状態だったが、後半は曽が4つバーディを決めて貢献した。 中野晶・具玉姫組は出だしから6ホール連続してバーディを決めた。具は7バーディと貢献し、トータルスコアは63と圧勝。 「今日...
2000/10/27国内女子

初日は2勝4敗。うーん・・

歴史ある日米対抗戦。去年までのニチレイインターナショナルが今年は名称も一新し、シスコワールドレディースチャレンジとなった。15連敗中の日本としてはなんかと一矢を報いたいところだが、必勝を期した福嶋晃子・安井純子の先鋒組が敗退。不動裕理・曽秀鳳組がかろうじて勝ちを上げ、米山みどり・高村亜紀組が圧勝。他はちょっと冴えない戦いになってしまった。 これで2勝4敗。明日次第ではまだまだ巻き返し可能な数字ではあるのだが・・。明日2日目は安井/藤野vsカー/アイバーソン、 肥後/小林vsケーン/朴セリ、 福嶋/藤井vsグスタフソン/A.ソレンスタム、 中野/具玉姫vsコーク/N.スクラントン、 不動/曽秀...
2000/10/22国内女子

高又順、3年ぶりツアー勝利

伏兵・ト阿玉が伸ばした。武田久子も後半は追い込んだ。しかし韓国の高又順は着実にバーディを重ね、上がり2ホールでもダメ押しの連続バーディ。上がってみれば2位に4打差をつける堂々の逃げきり勝利。97年那須小川レディス以来、3年半ぶりのツアー優勝を飾った。 「優勝したいと夢にまで見ていました。ホント、嬉しい」と高又順。余裕をもって18番のグリーンに上がったときは涙がこみ上げて来た。「でもなんとかガマンしました」 18番のバーディパットも、本当は入れる気がなかったのだという。「カップの近くに置いてウィニングパットを残しておこうと思ったのに入ってしまった」 前半、ノーボギーのプレーだった。スコアボ...
2000/10/21国内女子

首位入れ代わって武田久子、高又順

北風は少し強めだったが好天。初日の首位・大金寿子はスコアを伸ばすことができず4位タイへ後退した。上位定番の中野晶もまた8位タイへ沈んだ。代わって浮上して来たのは武田久子、高又順。もしや・・と期待された不動裕理も終盤ボギー連続で優勝争いから脱落。最終日もかなりの混戦、誰が逆転してもおかしくないような雰囲気だ。 武田久子は前半2バーディ。後半に入ってからは3バーディ、2ボギー。「最悪です。12番、17番、昨日もボギーなんです、このコンディションの中で・・。明日、頑張ります。一に頑張る、二に頑張る。というか、一生懸命やるだけですね。それしかないです」 高又順は6バーディ、3ボギーと、荒れはしたも...
2000/10/20国内女子

大金、中野がトーナメントをリード

曇り空の中行われた長崎開催の紀文クラシック。3アンダーでトップスタートを切ったのは大金寿子と中野晶。1打差の3位グループには今季6勝の不動裕理を筆頭に安井純子、武田久子ら実力選手10人がひしめき合っている。1アンダー13位には先週の富士通レディースを制した大場美智恵など、ここにも10人が並び、初日から大混戦の模様となっている。 3番ホールをトリプルボギーとしながらも、6つのバーディに恵まれて首位スタートとした中野晶。グリーン左奥がOBゾーンの3番では「打ちなおしたのも左で、痛い目にあいました」 逃げ道のあるようで無いのがこのコース。「今日は綱渡りの連続のような感じで、精神的に疲れました」 ...
2000/10/15国内女子

大場がプレーオフを制して今季初優勝

最終日は混戦模様となった。服部道子・小野香子・大場美智恵・藤井かすみの4人が6アンダーで並び、プレーオフに突入した。熾烈な戦いを勝ち抜いたのは、大場美智恵だった。 5アンダー5位には単独で鬼沢信子。前日2オーバー35位からスタートしたシンソーラが6つ伸ばして肥後かおり・高村亜紀らと共に4アンダー6位とした。アマチュアの古閑美保は、5オーバー49位で米山みどりとタイ。 プレーオフはグリーン奥から10メートルのパットを決めて決着した大場美智恵。「まだ実感が湧かないです。初優勝のときは涙もでたんですけどね」 「あのバーディは入ればラッキーのつもりで、届かせることだけを考えていました」の一打が優...
2000/10/14国内女子

服部・黄玉珍がトップタイ

2打差で前日首位からスタートした高又順は、1オーバープレーで4位。代わりに5づつ伸ばしてきた服部道子と黄玉珍が6アンダー首位タイとした。5アンダー3位には鬼沢信子がつけている。 6バーディ、1ボギーとした服部道子は「バーディを先行すると、ボギー打ったりと自分の気持ちとゴルフがちぐはぐしてました。でも、先週くらいからいい感じになってきて、スコアを伸ばせるようになってきたんですよ」 何を変えたわけではないが、もしダメでもすぐに“次ぎ”と切りかえられるようになった。 服部にとってここは、昨年優勝した相性のいいコース。体調とゴルフの調子は万全、明日は結果を気にせず、強気に18ホール攻めていくという...