1999/11/20国内女子

2日目は首位3人の大混戦

首位スタートの松沢知加子もスコアを伸ばしたが、下からの追い上げがきつかった。大場美智恵、平瀬真由美、松沢知加子の3人が7アンダーで首位グループとなった。 イーブンパープレーの中野晶は結果的に後退。賞金レースに意欲を燃やす具玉姫も踏みとどまっている。村口史子は不本意プレーで23位タイへ沈んだ。注目の東尾理子は88位。しかし手応えはあった。「いろいろ体験できました。メンタル面の強化をもっとはからないといけないですね」 大場美智恵は5バーディ、1ボギー。「ショットは今日も悪かった。後半はとくにひどかった。ヒッカケ気味でまともに当たらないんです。よく耐えたと思ってます」 しかし何故か4アンダープレー...
1999/11/14国内女子

不動裕理、ついにプロ初勝利

一歩先を走る中野晶、追う不動裕理。マッチレース展開の均衡が破れたのは14番からの不動の3連続バーディだった。14番バーディでついに中野に追いつき、15番で逆転。16番では中野のイージーミスもあって一気に3打差。 しかし最終18番、意地のバーディを放りこんだ中野に対して不動はまさかの3パット。結果的には首の皮一枚、スレスレの勝利だった。これで不動裕理は万年2位・3位の嬉しくないジンクスを解消。遅過ぎたプロ初優勝を飾った。 「後半、すごく長く感じられました。緊張していたからだと思う」という不動裕理。本心から2位でいいと思っていた。ところが14番からのバーディラッシュで気がついたら首位。「心の準備...
1999/11/13国内女子

不動後退。中野が今季2勝目を目指す

プロ初勝利の期待がかかった不動裕理だったがアウトの終盤でボギー連発、スコアを5アンダーに伸ばすのが精一杯だった。一方中野晶は逆に7番から3連続バーディ。一気に伸ばして7アンダーの単独首位。今季2勝目を目指している。 中野晶は4バーディ、1ボギー。「1番で1ピンが入らず3番でもピン下に付いたのに入らず。今日もガマンの1日かなと覚悟していたのに7番のびっくりするようなバーディ(8メートル!)で弾みがついた感じ」 しかしびっくりするようなバーディがあれば、びっくりするようなミスもある。11番ではセカンドを完全なダフり。この日唯一のボギーにしてしまった。 しかしこのダフリで自分の力みが気がついた...
1999/11/12国内女子

ぬぬ? 不動裕理が首位発進

今週は千葉県で行われている伊藤園レディス初日、リードを決めたのは4アンダーの中野晶・不動裕理・元載淑だ。1打差2位には最近上位とはご無沙汰の新井敬子と那須美根子が並んでいる。村口史子は2アンダー6位タイとまずまずの発進となった。 賞金総額6000万円、優勝者には1080万円。昨年は服部道子が優勝している。服部は先週のミズノクラシックは体調不良のため欠場したが、身体も回復し今回はディフェンディングチャンピオンとして出場している。初日は1アンダー10位タイ。 6バーディ、2ボギーの4アンダーとした中野晶。先週3日間をアンダーパーで回り終え、今日で4日間連続となり、ここのところ安定したゴルフを見せて...
1999/11/07国内女子

ヨースが逃げきり今季2勝目

村口史子、中野 晶に期待がかかった最終日。前半の村口は追撃の姿勢を崩さずスコアを伸ばしたが、しかし本場LPGA選手の底力、マリア・ヨースもバーディやイーグルを放りこみ、差は縮まらない。最後は村口の息切れ、ヨースは余裕の逃げきり勝利だった。 航空会社のミスで自分のクラブが届かず、結局最後まで貸しクラブでプレーしたヨースだが、2番で幸先のいいバーディ。6番ロングでは7Wでのセカンドが乗り、長いパットが入ってのイーグル。あとは余裕の3バーディ、1ボギーだった。 「2番のバーディでいける、と思った。最終日にリードして逃げきるのは難しい。フクシマが勝ったAFLACでも自分は逆転されてしまったし。でも...
1999/11/06国内女子

ヨースが大爆発。中野、村口が肉薄

2日目、スウェーデンのマリア・ヨースがボギーなしの8バーディというゴルフを展開した。2打差をつけてのトーナメントリーダー。しかし日本の中野晶はアウトで31とブレイクして66。また現在のランキングリーダー村口史子も同じく66でホールアウトして迫っている。結果的にこの2人が日本勢の代表選手のような形になってしまった。 ヨースは今季米ツアーで1勝。9月のSAFECOクラシックで勝利をあげている。今日はアウト33、インは5バーディの31が出た。「ドライバーが良かった。このコースはドライバーがよければスコアがまとまると思う。このままの調子なら次の目標である2勝目へ行けるのではないだろうか。明日は3~4...
1999/10/31国内女子

日本善戦も結果は15連敗

最終日の個人戦、日本チームは善戦した。中野 晶、城戸富貴、高村亜紀、米山みどり、小林浩美がそれぞれ勝利。肥後かおりが分けて5勝6敗1分け。けっして悪い1日ではなかったが、しかし初日2日の負けを挽回するどころの話ではなく、なんとか惜敗にとどめるのが精一杯だった。 去年は米チーム、今年は日本チームでプレーの小林浩美が「ポイント差は大きいけど、実際のストローク差は僅差。大差の負けじゃありません」と今日も力説した。確かに不動裕理、韓煕圓、福嶋晃子などわずか1打で逸した対戦が3つもあった。だが1ストロークの差といえども負けは負け。そのたった1打の差が日米の厚い壁なのかもしれない。 「やっぱり大きな差です...
1999/10/30国内女子

差がひろがって9対3に・・

連敗阻止に必死な日本チームだが、敗色が濃厚になってきた。2日目は村口史子・小林浩美ペアがわずかに勝っただけで、あとは惨敗。引き分けに持ち込むこともできなかった。米国チームは明日最終日の個人戦、3人が勝ち一人が引き分けにもちこめば優勝。15連勝が決定する。 日本チームキャプテン村口史子は「結果は残念。でも明日は気持ちを切り換えてプレーします。昨日、今日と負けていることに個人々々に思うことがあると思います。それを生かしてプレーしてほしい」 村口個人としては今日の1勝に「ホッとしている」そうだ。 米国チームキャプテンはローリー・ケーン。「日本チームの進歩は著しいと思います。今回のチームも強くて、今ま...
1999/10/29国内女子

健闘日本。しかしリードを許す

日本女子ツアー対アメリカ女子ツアーの戦いがスタートした。村口史子をキャプテンに据えた日本勢は15連敗阻止に燃えている。この大会は国内唯一の団体競技。今回は小林浩美・福嶋晃子が一時帰国し日本チームに加わっている。 初日の結果は6対戦中、1勝3敗2引き分け。トータル4対2で劣勢となっている。ポイントを挙げたのは福嶋晃子の組だけだった。左腕を虫にさされて重かったというが「今日は負けられないと思って頑張った。私は勝つつもりでいるから。もっと日本をチームを盛り上げていきたい」 同組でプレーした高村亜紀は「今日の調子はあまり良くなかったけど、頑張っている晃子ちゃんを見て心強くなり後半のチャンスもモノに出来...
1999/10/24国内女子

復活日吉久美子、通算5勝目

紀文クラシックを制したのは日吉久美子。5アンダーで久しぶりの優勝。これで通算5勝となった。パープレーの服部道子が4アンダー2位。最終日に69をマークした島袋美幸が追い上げ3位とした。 「久しぶりで勝ち方も何も、はるか彼方に忘れていました」とは日吉久美子。昨日の目標では前半に伸ばして後半で耐えるといっていた。結果は2バーディ、3ボギー。「目標通りにはなったんですが、残り半分はホントにバタバタでした」 最後まで分からない試合だった。3番・6番をバーディとしたが、12番をバンカーに入れボギー。17番・18番でも2連続のボギーとしてしまった。「18番ホールでは服部さんがバーディを取っても自分が最悪パー...
1999/10/23国内女子

日吉久美子が2打差単独首位

樋口久子・紀文クラシック2日目。それぞれの選手が伸びない中、2つの貯金を稼ぎ前日2位スタートの日吉久美子が首位に来た。2位には城戸富貴・服部道子・金愛淑が4アンダーで並んでいる。 5バーディ、3ボギーの日吉久美子が単独トップに躍り出た。「日頃からよく練習をさせてもらっている安心感が支えになりました」 経験したことがないほどのものだったという風の中、全部読み切れたわけではないが要所要所がうまくいったという。 アウトからスタートした日吉は8番・9番で連続バーディを沈めたものの、後半では13・14番をボギーとした。そして迎えたショートホール15番はこのコースの中で一番嫌いな池だったが、うまく2メート...
1999/10/22国内女子

首位は城戸。服部も好スタート

第17回樋口久子・紀文クラシックが始まった。初日首位を奪ったのは5アンダーの城戸富貴。追いかけるのは1打差、服部道子・日吉久美子の2人。3アンダー4位には井上陽子・山岡明美が並ぶ。 アウトからスタートした城戸富貴はしょっぱなをボギー。そのせいか次ぎの2番では消極的になり「ビビったパッティング」をした。ところがそのパットが丁度よく、今日のグリーンは速いんだと気づいた。そこからは前半に2つのバーディでマイナス点を挽回し、後半は11番から2連続バーディを見せるなどしてトータル6バーディ、1ボギー。 「今日は超ラッキーだったんです!」 ついていたのは18番。セカンドショットを右の山に打ち込んでしまった...
1999/10/17国内女子

服部道子、ようやくの今季初V

服部道子の復調は本物だった。初日2日に続いて3日目も堂々の60台をマーク。2位・具玉姫に7打を付ける文句無しの優勝だった。これでようやくの今季ツアー初V。 去年も夏場は一時低調におちいり、10月の後半からようやくたち直って紀文、伊藤園と勝利を重ねての賞金女王だった。そのパターンを思い起こせば、まだまだ賞金レースに加わる資格は十分ある。実力プロの復活でまた面白くなった。 「優勝のプレッシャーはありませんでした。自分との戦い。スコアを伸ばすことだけ考えていました」という最終日の服部はボギーなしの3バーディ。 結果は69だったが、自分自身の評価としては良くなかったという。イメージが出ず、ボールの...
1999/10/16国内女子

服部道子、今季初Vへ躍進

「手応えが戻って来た」という服部道子の言葉は嘘ではなかった。初日の68に続いての67。初日の首位タイ西田智慧子に5打差をつけて独走に移った。これでようやく今季初勝利なるか? 2日目の服部道子は1番2番と連続バーディ。3番でボギーとしたものの5番7番9番とまたも入れた。「パターの調子が良かったのでアプローチに余裕が持てた。強めに打つことができ、いい転がりだった」と服部。インに入ってからは弱めのタッチになってしまったが、それでもうまく対応することができた。インでも1バーディ。 ショットはまだ良くない。しかしミスした後は気持ちを切り換えることに集中したという。ミスを2回繰り返さないように言い聞かせた...
1999/10/15国内女子

ついに出た? 服部道子

去年の賞金女王。しかし今季はパッとせず悔しい思いをしてきた服部道子が、ようやくトーナメントをリードした。 服部道子は連続バーディの出だし。順調にバーディを放りこんでいった。「2番は7メートル、7番は8メートル。長いのが入ってくれました。バットは好調です。自分の思ったところへ打てている感じでした」 最近はショットが不安定でゴルフも「日替わり」状態という。だがミスショットの原因がだんだんつかめてきた。「最近はショットも手応えを感じれるようになってきた」という。 西田智慧子が上位に顔を出すのも久しぶりだ。3番でボギーとしたものの、あとは5バーディ。「先週、いろいろ気がついたことがあって・・」という。...
1999/10/10国内女子

ローラ、4日間リードで完全優勝

初日から首位を突っ走ったローラ・デービースが、さすがの貫祿を見せて余裕の勝利を飾った。2位にはスコットランドのジャニス・ムーディ。日本選手は高村亜紀、城戸富貴が3位に食い込んだ。 最終日もスコアは伸びず、アンダーでホールアウトできたのは不動裕理、坂上晴美の2人だけ。貯金を増やしはしなかったものの、きっちりイーブンパーに抑えたデービースが2位に4ストローク差をつけて圧勝の形を作った。こういう展開になるとやはり本場の強豪は手堅い。強い。 傍目には余裕の勝利にしか見えなかったがデービース自身は決して楽観していなかったと言う。 「リードはしていたが、それでもトップに立つとナーバスになってしまう。だから...
1999/10/09国内女子

スコア総崩れ! それでもデービース首位

風が吹き荒れた3日目、雪崩をうって全員が転落した。米山みどりも韓煕圓もノイマンも後退。前日2位の白戸由香は81と沈み、アンダーパーでプレーしたのはたった2人だけ。首位を走っていたローラ・デービースも一緒になっての76叩きだったが、それでもダントツの首位だ。1オーバープレーのジャニス・ムーディが2位に浮上し、71と画期的なスコアでホールアウトした川崎充津子ははるか下から2位グループに加わった。 「今日は難しかった。正直、ガッカリしてます」とローラも表情が冴えない。バーディは2ホール。4ボギー、1ダボ。「風も影響したけど、それよりピンポジションがかなり厳しかったと思う。ま、スタート時点より2位との...
1999/10/08国内女子

デービース、伸ばして単独首位

前日首位のローラ・デービースがこの日もスコアを3つ伸ばして単独首位とした。下からは新鋭・米山みどりが68を出し浮上して2位。2アンダー6位からスタートした白戸由香もトータル5アンダーと上がってきた。 ローラ・デービーズは昨日のラウンド後にノイマンとテニスをしてサーブを返そうとした際足首を捻挫してしまった。昨夜は痛みが激しかったというが「今朝日本のトレーナーにマッサージしてもらい、痛みもとれて助かりました。昨夜は翌日のラウンドがこなせるか心配でした」 初日の15番に引続き今日は、13番ホールで池ぽちゃ。その前の12番で2回目の3パットしたことが尾を引いたせいだが、ここはダブルボギーにしてもおかし...
2000/06/11国内女子

中野晶、今季初の優勝をあげる

最終日は中野晶の独壇場だった。一時は19アンダーまで伸ばしたが、最終的には16アンダーで終わった。それでも、2位の井上真由美・久保樹乃には5打の大差をつけての優勝。優勝賞金900万円を手に入れた。これで、通算8勝目となる。村口史子は最終日を棄権した。 中野晶は14番までは完璧なゴルフだったと語る。「途中まで自分に200点をあげていいと思うゴルフだったんですが、16、17番であんなドジをやり60~70点になってしまいました」 6連続バーディを沈めて19アンダーまで稼ぎまくっていたが、16番でダボ、17番でボギーと最後に稼ぎを3つ減らしてしまった。9バーディ、2ボギー、1ダブルボギー。16番のセカ...
2000/06/10国内女子

久保樹乃が12アンダーで単独首位

雨にも降られずに終了した3日目。首位に残ったのは久保樹乃一人。68で順調に4つ伸ばして12アンダー。2位には前日首位タイからスタートした中野 晶が続いた。2位に4打差3位としたのは井上真由美。村口史子は今日を4オーバーとして7位タイに順位を下げた。 「実感がないです」と久保樹乃。一打一打を考え、集中してプレーできた。6バーディ、2ボギーの68。パットのミスもほとんどなかったのは、プロアマ戦で「ちょっと違うような感じ」がして10センチ近く立つように心がけてみた。「球の転がりがよくなって、気付いてよかった。村口さんと三橋さんのを見ていてアッと思ったんです」 「いつもガツガツやるのが悪いほうに出てい...