2013/08/10全米プロゴルフ選手権

【藤田寛之専属キャディ・梅原敦の全米プロレポート2013<5>】

トータル7オーバー。予選カットには4ストローク足りずに藤田さんの「全米プロゴルフ選手権」は終了しました。朝からずっと強めの雨が降り続いていたんだけど、午後スタートの藤田さんが練習場に向かう時にはすっかり雨も上がり、最高のコンディションで2日目を迎えました。ただ、藤田さんの状態が良くなかったんです・・・。 練習場からすでにショットは乱れ始めていました。それに加えて試合が始まると、朝の雨の影響で少し水を含んだ洋芝からのショットの距離感が全く合わず、常に苦しい状態でのプレーを強いられました。チャンスと言えるチャンスは全く無かった。これを入れなきゃ終わってしまうというパーパットを入れ続けて気持ちを繋い...
2013/06/13キャディレポート

【藤田寛之専属キャディ・梅原敦の全米OPレポート2013<3>】

いよいよ明日から始まります「第113回全米オープン」。今年の開催コース、メリオンゴルフクラブについてはウィッカーバスケットの事以外はまだほとんど触れてなかったので、今日はその難コース、メリオンについて書きたいと思います。 メリオンGCで全米オープンが開催されるのは実に32年ぶりだそうです。コースの全長距離が短く、年々ビッグイベント化する大会には敷地が狭過ぎるからと言う理由で、長らく全米オープンが開催されなかったんだって。そのためコースはついに改造を決断。総距離を500ヤード伸ばし、隣接地の土地取得により設備面での不安をカバーする事ができたそうです。 でもね、全長が6996ヤードと、最近のメジャ...
2013/06/12キャディレポート

【藤田寛之専属キャディ・梅原敦の全米OPレポート2013<2>】

藤田さん、“完全復活”にはほど遠いけど、昨日までの最悪な状況と比べれば、まだ少しは体を動かせそうだということで、今日11日は今大会初の練習ラウンドに出る事が出来ました。 体調面やコースチェックの他に、今日はどうしてもラウンドしなければいけない理由もあったんです。それはジム・フューリック選手と一緒にラウンドする約束をしていたから。以前から藤田さんはフューリックとのラウンドを熱望していて、知り合いを通じて今まで何度かオファーを出してたんです。 だけどなかなか実現までには至らず、やっぱり厳しいのかな…なんて思っていたら、今回フューリックが「じゃあ、火曜日に一緒に回ろう!時間は何時でもいいよ、そっちが...
2013/04/09マスターズ

【藤田寛之専属キャディ・梅原敦のマスターズレポート2013<4>】

昨日までは毎日肌寒い感じだったのに、今日8日は一転、暑い一日となりました。 マスターズのキャディが着る真っ白なツナギは凄く格好いいんだけど、生地が意外と厚いので天気の良い日は蒸し暑さとの闘いなんです。この辺の天気は、この時期は一体どれが正解なんだろ・・・。 今日は石川遼選手と18ホールを一緒に回りましたよ。オーガスタをよく知る選手と練習ラウンドをすると、各ホールを違う角度から見る事が出来るので視野がひろがります。遼くんはティショットで3番ウッドを多用していましたね。大きなトラブルを避け、確実にフェアウェイをキープしながら毎ホールチャンスを作っていく狙いなのかな。でも、3番ウッドっていったって、...
2013/04/10マスターズ

【藤田寛之専属キャディ・梅原敦のマスターズレポート2013<5>】

今日はアウトコースだけを回りました。オーガスタはインに比べ、やはりアウトコースの方が、好スコアが出にくいですね。 インコースは、パワーのある選手や調子の良い選手ならバーディチャンスに付くケースも多いけど、アウトコースは調子が良くてもなかなかスコアを伸ばす事は出来ません。全体的な距離は、アウトが3725ヤードでインが3710ヤードだからそう変わらないんだけど、ショートホールとロングホールの距離がインの方が断然短いので、その差かもしれません。 アウトをいかに静かに回って、インの数少ないバーディチャンスを決めきれるかが勝負でしょう。 「マスターズはドローヒッターが断然有利」って聞いた事があるでしょ。...
2013/04/08マスターズ

【藤田寛之専属キャディ・梅原敦のマスターズレポート2013<3>】

今日7日はオフだったので、みんなで買い物に行ったりして一日ゆっくり過ごせました。練習がお休みだったこういう日は、せっかくなのでオーガスタの中から、1ホールを取り上げて、皆さんにご紹介したいと思います。 僕が紹介したいのは、11番~13番の“アーメンコーナー”や、16番、18番みたいな超有名なホールではないんです。大草原を意味する“パンパス”と名付けられた7番のミドルホール。 このホールは真っ直ぐなんです。本当にどこまでも真っ直ぐ。でもね。僕の中では「世界一難しいストレートホール」だと思っています。 ここの難しさは、ティショットからグリーン上までの全て。まずティグラウンドに立った時に、左右からせ...
2013/04/07マスターズ

【藤田寛之専属キャディ・梅原敦のマスターズレポート2013<2>】

藤田さんに聞いてみたんです。 「このコースの難しさっていうのは一体、何でしょうか?」 藤田さんは、まずは距離だと。それから、グリーンの傾斜とスピード。最後に“ピンに打てない辛さ”だそうです。 最後の、ピン方向に打って行けないっていうのは、前の2つが多いに関係しているんでしょうね。藤田さんの飛距離だと、ミドルホールのセカンドショットで5番ウッドやロングアイアンを持たなきゃいけない場面が多々あるんです。 実際に今日の練習ラウンドなんかは、最終18番ホールのセカンドショットは3番ウッドでした。ティショットが木に触れたからってのもあるけど、それは想定の範囲内だった。ロングアイアンで、僅かなスペースを狙...
2013/06/16キャディレポート

【藤田寛之専属キャディ・梅原敦の全米OPレポート2013<6>】

あと1ホール。「全米オープン」の決勝ラウンドは、もう目の前に見えていたんけど、僕らの前に立ちはだかったメリオンの18番ホールはとてつもなく大きな壁でした。 運命の5ホールは、14番ホールのアプローチからスタートしました。逆目の嫌なライからピンまで下りの10メートル。藤田さんが完璧なタッチで打ったボールはピンの左下2メートルのところで止まりました。カットラインはわかっていたので、残りホールでもう1つもスコアを落とせません。そんな状況で、藤田さんはそのパットをきっちりと沈めました。 続く15番ホールはティショットを右のバンカーに。万事休すかと思ったけど、僅かにアップヒルだったおかげでグリーンエッジ...
2013/06/14キャディレポート

【藤田寛之専属キャディ・梅原敦の全米OPレポート2013<4>】

長い、長い1日が終わりました・・・。「全米オープン」初日の藤田さんは、朝の8時17分に11番ホールからのスタートでした。 なぜ10番からスタートしないのかと言うと、コースの設計上、10番ホールのティグラウンドまでは凄く距離があって、歩いていくのはちょっと厳しいからなんです。練習場が、隣接している「メリオンゴルフクラブ 西コース」にあるため、1番ホールに向かうのにもシャトルバスを利用して、練習場から約15分もかかるんですよ。 そんなこんなで、余裕を持ってゴルフ場に行かなければいけないため、今朝は5時半にレンタルハウスを出発。ゴルフ場のプレーヤーズラウンジでご飯を食べて、練習して、シャトルバスに乗...
2013/06/15キャディレポート

【藤田寛之専属キャディ・梅原敦の全米OPレポート2013<5>】

昨日の午後組がサスペンデッドになった影響で、藤田さんの今日のスタートは夕方の4時47分でした。日本の感覚なら“薄暮プレー”みたいに感じるでしょ。でもね、こっちは陽が長いから夕方の6時、7時なんてまだまだ明るいんですよ。 トータル6オーバーで、1番ホールからスタートした藤田さん。いきなりスタート直後の1番、2番で4メートル前後のパーパットを残す大ピンチを迎えたんですが。そのパットを2つともど真ん中から決めて苦しい立ち上がりを耐えました。 その後、前半最大の難所でもある5番のミドルホールでティショットをクリーク(川)に入れてしまったんですが、3番ウッドで放ったサードショットでグリーンを捕え、ボギー...
2013/07/17全英オープン

【藤田寛之専属キャディ・梅原敦の全英OPレポート2013<2>】

ジャスティン・レナードとの約束がどうしても断れないとのことで、楽しみにしていた火曜日のジム・フューリックとの練習ラウンドは残念ながら無くなってしまったんです。でもフューリックが「明日なら大丈夫だよ!一緒に回ろう」って言ってくれて、水曜日に一緒に練習ラウンドが出来ることになりました。 それもね、明日はレナードも一緒なんです。フューリックもレナードも共にメジャーチャンピオンですから、試合の前日にその二人と一緒プレー出来る事は、藤田さんにとってとても大きな刺激となる事でしょう。僕自身も凄く楽しみです。 藤田さんのクラブセッティングでいつもと違うのは、ユーティリティを抜いてアイアンに変えたところ。普段...
2013/07/20全英オープン

【藤田寛之専属キャディ・梅原敦の全英OPレポート2013<5>】

残念ながら予選通過はなりませんでした。でも今日2日目は、藤田さんの今持っている力を全て出し切れたんじゃないでしょうか。 練習日からずっと同じ向きで吹き続けていた風が、今日は突然真逆からの風向きになったんです。ティショットをアイアンで打っていたホールでドライバーを握ったり、セカンドショットの番手が昨日までと3番手から4番手は変わったりして、まるで全く違うコースでプレーしているかのようでした、 それでも最後まで冷静に対応できたのは、藤田さんの今までのリンクスでの経験が豊富だったからです。僕自身はいろいろと戸惑いましたよ。急な風向きの変化に頭が付いて行かなかった。その辺がまだまだですね。藤田さんの今...
2013/07/19全英オープン

【藤田寛之専属キャディ・梅原敦の全英OPレポート2013<4>】

藤田さんの調子は決して悪くはなかったんです・・・むしろショットの調子は良かった。あのショットなら絶対に上位に入れるはずだもん。それだけに今日のこの結果は、もちろん藤田さんは耐えられないぐらい悔しいでしょうけど、僕も同じように悔しいですね。 今日の“敗因”はグリーン上でした。あの藤田さんが、最初から最後まで1度もタッチが合わなかったんです。後半は4度の3パット。恐らく藤田さん自身のゴルフ人生でも、ハーフで3パットを4回もすることなんてこれが最初で最後でしょうね。 藤田さんは練習日から、パッティングの調子もショット同様に良かったんです。練習グリーンでのストロークなんて本当に完璧だった。じゃあ何で!...
2013/07/18全英オープン

【藤田寛之専属キャディ・梅原敦の全英OPレポート2013<3>】

ジム・フューリックとジャスティン・レナードという、豪華メンバーでの練習ラウンドが実現しましたよ。まさにメジャーの最終日のような顔ぶれで、僕もスタートの時は少し緊張しましたが、明日からトーナメントが始まる事を考えたら緊張なんてしている場合ではありませんからね。すぐに冷静になり、2人の良いところをちょっとでも吸収してやろうと思いました。 特に注目したのは、ティショットの番手です。二人の飛距離は、ドライバーもアイアンもほぼ藤田さんと一緒です。ドライバーでちょっと力を入れた時のレナードは藤田さんより15ヤードぐらい前に行くかな。でも基本的には変わらないので今日は非常に参考になりましたよ。 ショートホー...
2011/06/16全米オープン

【藤田寛之専属キャディ・梅原敦の全米OPレポート〈2〉】

コースセッティングが難しいことで知られる「全米オープン」ですが、ラフの深さは昨年同様、ある程度の長さに抑えてあります。「全米オープン」だから、ラフは恐ろしく深いとお思いの方もたくさんいらっしゃるでしょうけど、日本オープンのセッティングなんかの方がここよりもラフはずっと深いですよ。 この長さはグリーンまで持っていけるかどうかを選手に悩ませる長さ。もちろん場所によっては深い場所もありますが、基本的には相当悩むでしょうね。なぜ悩むかと言いますと、このコースはグリーンへの入り口が両サイドにあるバンカーや池によってめちゃくちゃ狭くなっているんです。 それがほぼ全ホール。ピンポジションによってはそれら...
2011/06/18全米オープン

【藤田寛之専属キャディ・梅原敦の全米OPレポート〈4〉】

残念ながら予選を通過する事が出来ませんでした。藤田さんは最後まで果敢に攻めましたが、コングレッショナルCCには2日ともやられました。 でも、今回は藤田さんの調子も良くなかったし、結果だけを見て、全てを判断してほしくはないですね。負け惜しみになるかもしれないけど、藤田さんが普通の調子なら予選通過は全然問題ないでしょう。トップ10に入るかどうかと言われたら、それはやっぱり完璧なゴルフをしないといけないでしょうけど、昨年のペブルビーチと今回のコングレッショナルを回らせて頂いて僕自身が感じたのは、全米オープンような厳しいセッティングになればなるほど藤田さんは力を存分に発揮出来るって事。 結果が結果だ...
2011/06/17全米オープン

【藤田寛之専属キャディ・梅原敦の全米OPレポート〈3〉】

結果は皆さんご存知の通り、トータル8オーバーの145位でした。 出だしから波に乗れず苦しい展開だったにも関わらず、5番ホールでピッタリ寄せてバーディ。さぁこれから!という時だったのに…。次の6番ロングホールでセカンドショットのレイアップをミスして池に入れてしまいました。 完全に僕のミスです。藤田さんは僕のすすめる番手を手に取り、ただ打っただけですから。レイアップしてハザードに入れるなんて事は、キャディとして絶対にやってはいけない事。そのホールから4連続でボギーが続いた事を考えると、あのホールのミスは痛過ぎました。せっかく向き始めた流れを自分から手放したようなものですからね。本当何やってんだか…...
2011/06/19全米オープン

【藤田寛之専属キャディ・梅原敦の全米OPレポート〈5〉】

予選は通過できなかったけど、今日はコースへ練習に行きました。藤田さん・・・絶好調でした。試合が終わった開放感からの調子の良さじゃなく、昨日の試合中にいろいろと試した中で何かを掴んだみたいです。あー、今日が初日だったらなー。間違いなく上位に行ってたのに。 終わったら何とでも言えるから、何とでも言いますよ。結果はもちろん残念でしたが、コースに叩きのめされたその中で藤田さんが何かを掴んだんだったら、それはそれでここまで来た意味があったんじゃないでしょうか。「次こそは!」と毎回言うのも何か変なのかもしれないけど、本当に僕は信じています。必ず藤田寛之が世界を騒がす日が来る事を。 試合の方はとんでもない...
2011/07/13全英オープン

【藤田寛之専属キャディ・梅原敦の全英OPレポート〈2〉】

ついに吹きました、全英の風が。昨日までとはコースが一変。練習ラウンドとは言え、恐ろしさすら感じましたよ。ドーバー海峡から吹き付ける風はただ強いだけじゃなく、ずっしりと重たいんです。今日は藤田さんが会心のドライバーショットを放ったにもかかわらず、フェアウェイまで出なかったホールが3ホール、ドライバー打ってでグリーンに届かないショートホールが1ホールありました。ここまでの風は正直スコアになりませんね。やっぱりある程度は吹いてくれないと勝負にはなんないけど、今日は本当に厳しかった・・・。 実は藤田さん、先週スコットランドで行われた「バークレイズスコットランドオープン」に出場する予定で、こっちには早め...
2011/07/15全英オープン

【藤田寛之専属キャディ・梅原敦の全英OPレポート〈4〉】

小雨が混じる強風の中をスタートし、本当に素晴らしいゴルフを展開していたのに、15番からの上がりの4ホールを4連続ボギー。14番の短いバーディパットを決めきれなかった事が、少なからずその後の流れに影響したような気がします。 しかし藤田さん、良いゴルフでした。前半の内容はショット、パットともにほぼ完璧でしたもん。 それだけに、あの上がりの連続ボギーは痛いなー。“たられば”を言ったらキリがないけど、14番がバーディだったら、きっと1オーバーではホールアウトしていたでしょうね。でもまぁ、後からなら何とでも言えますから。ごちゃごちゃ言っても結果が全てです。 スコアの事は置いといて、やっぱりリンクスのコー...