2016/11/01優勝セッティング

パターの握りは3種類 ベテランの引き出しで魅せた片山晋呉の30勝目

日時:2016年10月27日(木)~30日(日) 開催コース:ABCゴルフ倶楽部(兵庫) 優勝者:片山晋呉 節目となるツアー通算30勝を決めた片山晋呉。ツアー未勝利の小林伸太郎、香妻陣一朗との最終日最終組での優勝争いは、ベテランの引き出しの多さを感じさせるものとなった。 ツアー屈指の高速グリーンであるABCゴルフ倶楽部を攻略するため、片山は試合中、パターの握りを3種類使い分けていたという。「毎パット、毎パット、びびりながら打っています」という片山だが、ピンに対して球を置く位置に気を遣うだけではなく、状況に応じた繊細な握り方の調整も、最終日のノーボギーラウンドにつながった。 練習場でさまざま...
2017/03/27優勝セッティング

若林舞衣子、幸運のUTと得意のパターで5年ぶりV

日時:3月24日~26日 開催コース:UMKCC(宮崎県) 優勝者:若林舞衣子 若林舞衣子が鮮やかな逆転劇で5年ぶりの優勝を手にした。序盤2番(パー3/153yd)のティショットを6UTで放つと、左下がりの傾斜の激しいグリーン右サイドから転がり、ホールインワンを達成した。「イメージ通りのショット」で、4打差の逆転の足がかりとした。 「66」(パー72)をマークした最終日は1Wの安定感を欠いてフェアウェイキープ率57%だったが、愛用するオデッセイ ミルドコレクション TX パター #2で次々にカップを鳴らした。「長いのが決まってくれた」とスコアを伸ばした前半の4バーディのうち、3つは5m以上のロ...
2016/11/08優勝セッティング

1Wで距離を打ち分け フォン・シャンシャンは精度を強みに2連勝

日時:11月4日(金)~6日(日) 開催コース:太平洋クラブ美野里コース(日本) 優勝者:フォン・シャンシャン 首位から出たフォン・シャンシャン(中国)が、最終18番でダブルボギーをたたきながら辛くも1打差で逃げ切り、日本の地で米国ツアー通算6勝目を挙げた。前週「サイム・ダービーLPGA」に続いて2週連続でカップを掲げ、「連続優勝は初めてなので本当にうれしい」と喜びに浸った。 「フェアウェイが狭い日本のコースは私に向いている」と、飛距離よりも精度で勝負するショットメーカー。2日目に同組でプレーした堀琴音は、1Wで距離を打ち分けるコントロールショットに感心しきりだった。使用クラブは、パターと...
2017/11/06優勝セッティング

2本の3Iで難コース攻略 チャン・キムの優勝ギア

大会名:HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP 日時:2017年11月2日(木)~11月5日(日) 開催コース:PGMゴルフリゾート沖縄 (沖縄) 優勝者:チャン・キム 3打差を追って2位から出たチャン・キム(米国)が「69」をマークして、通算6アンダーで逆転優勝を飾った。7月の「セガサミーカップ」以来となる3勝目をあげて、優勝賞金4000万円を獲得。賞金ランキングトップも4位から1位に浮上した。 7月の「全英オープン」からピン i ブレード アイアン(2番)のかわりに通常よりも0.5インチ長い39.5インチのピン i200 アイアン(3番)を投入。「フィーリングがよくて打ちやすい」と感...
2017/11/06優勝セッティング

変わらない強さとクラブ 連覇達成フォン・シャンシャンの優勝ギア

大会名:TOTOジャパンクラシック 日時:2017年11月3日(金)~5日(日) 開催コース:太平洋クラブ美野里コース(茨城) 優勝者:フォン・シャンシャン フォン・シャンシャン(中国)が終盤に勝負強さを見せつける逃げ切りで連覇を決めた。ウェッジ以外のクラブは、開催コースを当地に移した昨年大会から同様のモノを使用。「フェアウェイが狭くて、日本のコースはわたしに向いていると思う」と高いパーオン率で日本ツアー7勝目、米ツアー8勝目を飾った。 「緊張していた」という2打差トップで迎えた最終日こそパーオンは12回だったが、前日2日目までの36ホールでパーオンを逃したのは1ホールだけ。2013年から契約...
2018/07/02優勝セッティング

秘めた爆発力で米ツアー初制覇 フランチェスコ・モリナリの優勝ギア

フランチェスコ・モリナリは「クイッケンローンズナショナル」の最初の3日間を「67」「65」「65」として、好調のまま大会最終日を迎えた。しかし、彼は日曜のパフォーマンスにより、あらゆる人々の注意を引き、「ライダーカップ」欧州代表の座をほぼ確定させたのだった。 モリナリはTPCポトマックatアヴェニールファームでの最終ラウンドに「62」をマークし、通算21アンダーとして、後続に8打差をつける圧巻の勝利を挙げた。 モリナリは4日間を通してボギーを2つしか叩かず、最後の68ホールはわずか1ボギーでラウンドした。モリナリはパーオン率でトップにランクインし、更に背面キャビティ部分にイタリア国旗の色合いの...
2022/10/10優勝セッティング

小祝さくらもスイッチ オデッセイパターは今季女子ツアー31戦で24勝

◇国内女子◇スタンレーレディスホンダゴルフトーナメント 最終日(9日)◇東名CC(静岡)◇6570yd(パー72) 小祝さくらが最終ラウンドの混戦を制して今季2勝目、ツアー通算8勝目を飾った。この秋、住友ゴム工業のダンロップ スリクソンシリーズの新モデルと見られる1W、3W、5Wに新調。シーズン初勝利となった5月の「リゾートトラスト レディス」からの変更は上記3本のウッドと、パターだった。 地元北海道で金属加工を営む、株式会社ワールド山内のワールドクラフトデザインのパターから、夏場にオデッセイ トリプル・トラック TENにスイッチした。スーパーストロークの長めのグリップを装着している。 スリク...
2022/05/30優勝セッティング

契約先のグリップもちゃっかりPR 「全英」行きを決めたビンセントの14本

◇国内男子◇~全英への道~ミズノオープン 最終日(29日)◇JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部(岡山)◇7461yd(パー72) 「いつも通り」のプレーを心掛けてスタートしたスコット・ビンセント(ジンバブエ)が1イーグル5バーディ「65」をマーク。通算12アンダーで並んだアンソニー・クウェイル(オーストラリア)をプレーオフで下して今季初勝利&ツアー3勝目を遂げた。 大会2日目のパット数が「32」など「(初日から3日間は)パットを決められていなかった」が最終日は「23」だった。2021年の前回優勝時に使用していたオデッセイの「オー・ワークス ツアー DOUBLE WIDE パター」は、今年同社から発売さ...
2022/05/30優勝セッティング

アイアンは2機種ミックス 小祝さくら優勝ギア

◇国内女子◇リゾートトラストレディス 最終日(29日)◇メイプルポイントGC (山梨)◇6580yd(パー72) ドローからフェードへ。小祝さくらが持ち球をスイッチしたのは前週、予選落ちした「ブリヂストンレディス」の週末だったという。 千葉から今季師事した吉田直樹コーチのいる兵庫へと向かい、土日両日に練習ラウンドをハーフずつ。試行錯誤の始まりにタイトルをかっさらう24歳を、小畑貴宏キャディは「天才、なんでしょうね…」と笑って言う。 最終日のフェアウェイキープ率は100%。前回優勝した昨年8月の「CATレディース」と同じ1W(ダンロップ スリクソン ZX5)のヘッドに、現在は当時と異なる中元調子...
2022/06/13優勝セッティング

“COTOMO”は愛と勝利の証し 池村寛世はウェッジ5本で攻略

◇国内男子◇ASO飯塚チャレンジドゴルフトーナメント 最終日(12日)◇麻生飯塚GC (福岡)◇6809yd(パー72) 池村寛世が初日から首位を譲らない完全優勝で今季初勝利を飾った。後続に3打差をつけて迎えた最終日は「68」。一時は後続に6打差をつけながら、後半に停滞し最終18番は1打差のプレッシャーを乗り越えた。 今季初めは得意の1Wショットに苦しみ、初戦から4試合連続で予選落ちした。テーラーメイドの新製品「ステルス」シリーズの調整に時間を要し、3戦目から以前使用していたM5 ドライバーを引っ張り出してきた。なお、昨年キャリア初勝利を挙げた際にはSIM2 MAXを使用。アイアンも愛用してい...
2020/12/07優勝セッティング

初Vシャフトに回帰 チャン・キム“飛んで曲がらない”1Wで最終戦制覇

◇国内男子◇ゴルフ日本シリーズJTカップ 最終日(6日)◇東京よみうりカントリークラブ(東京)◇7023yd(パー70) 2打差3位から出たチャン・キムが逆転で2020年最終戦を制した。1組前の大槻智春、最終組の岩田寛と谷原秀人が3人とも最終18番(パー3)でボギーをたたき、覚悟していたプレーオフを待たずに決着。シーズン再開後も参戦見送りが多数を占める海外勢のツアーメンバーとしては、今季最初の優勝となった。 日本ツアーが誇る大砲は、4日間のフェアウェイキープ率67.86%でフィールド5位。特に最終日はトップタイの85.71%を記録した。 1Wは10月「ZOZOチャンピオンシップ」からピン G4...
2020/11/16優勝セッティング

ダンロップ育ちの香妻陣一朗 次戦ホスト大会に“凱旋”

◇国内男子◇三井住友VISA太平洋マスターズ 最終日(15日)◇太平洋クラブ御殿場コース(静岡)◇7262yd(パー70) 香妻陣一朗がツアー本格参戦8年目にして初優勝を飾った。2018年に女子ツアーを制した姉の香妻琴乃に続く、きょうだいで獲得したレギュラーツアーでのタイトル。最終日、終盤までもつれた混戦を劇的な一打で制した。 最終18番(パー5)のスーパーイーグルは、周到な計算があってのもの。後ろの組を回る首位・木下稜介に1打ビハインド、果敢に攻める場面でのティショットで3Wを握った。「フェアウェイに置かなければイーグルは取れない。傾斜が強く、1Wではボールがラフまで持っていかれると練習ラウ...
2020/11/23優勝セッティング

「怖がっていると何もできない」成長曲線描く古江彩佳の14本

◇国内女子◇大王製紙エリエールレディスオープン 最終日(22日)◇エリエールGC松山(愛媛県)◇6545yd(パー71) 20歳の古江彩佳が「伊藤園レディス」に続く2週連続優勝を達成した。前年のアマチュア優勝を含め通算4勝目。今季2勝で並んでいた19歳の笹生優花との優勝争いから抜け出し、今季最多の3勝目をマークした。 2位と2打差の単独トップから出て「69」。差を広げた前半で勝負は事実上決まった。使用クラブは今季3勝ですべて一緒。不動の14本を使いこなしながら、試合を通じて技術力を高めている。 新たな技術は実戦で磨くスタイル。「クッションを使ったアプローチ。試合でうまくできるようになってきた」...
2020/10/12優勝セッティング

ブリヂストンとボール契約の稲見萌寧「パーオン率1位」のギア

◇国内女子◇スタンレーレディスゴルフトーナメント 最終日(11日)◇東名CC(静岡)◇6572yd(パー72) 稲見萌寧が大混戦を勝ち抜いて今季初優勝を飾った。大雨によるコースコンディション不良のため大会2日目が中止になり、競技は36ホールに短縮。トップに1打差の8位タイから5バーディ「67」で回り、通算5アンダーの首位で並んだ浅井咲希、ペ・ソンウ(韓国)とのプレーオフを1ホール目で制した。 最終ラウンドは全18ホールでパーオンに成功し、抜群の安定感からノーボギーで終えた。昨季はパーオン率で全体1位(78.20%)を記録。今季もここまで78.51%でトップを走る。「(他の選手には)譲れないです...
2019/12/10優勝セッティング

石川遼 今季3勝目を呼び込んだ1Wの微調整

大会名:日本シリーズJTカップ 日時:2019年12月5日(木)~12月8日(日) 開催コース:東京よみうりカントリークラブ(東京) 優勝者:石川遼 最終日の逆転で石川遼がシーズン3勝目を手に入れた。首位に2打差の5位から出て「66」をマーク。通算8アンダーで並んだブラッド・ケネディ(オーストラリア)とのプレーオフを3ホール目で制した。8月「長嶋茂雄招待セガサミーカップ」以来の優勝でツアー通算17勝目となった。 今大会は初日からティショットが安定した。フェアウェイキープ率73.21%はなんと全体1位(!!!)。これまでのスタイルとは一線を画す数字が残った。前回の優勝から変更したクラブはなく、...
2019/10/01優勝セッティング

ウッドを5本投入 キャロウェイ契約・柏原明日架の優勝ギア

大会名:ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン 日時:9月27日(金)~29日(日) 開催コース:利府GC(宮城県) 優勝者:柏原明日架 23歳の柏原明日架が最終日に2打差を逆転し、プロ6年目で悲願のツアー初優勝を飾った。使用クラブは用具契約を結ぶキャロウェイの14本。ウッドを5本入れているのが、特徴的だ。 1Wはエピック フラッシュ サブゼロを使用し、今大会からシャフトを三菱ケミカル ディアマナ RF60に戻した。ティショットの平均飛距離は242.67ydを記録した。 フェアウェイウッドは賞金ランキング44位で終わった昨季の11月から4本入れ、現在はローグ(4番、7番、9番、11番)で構成する...
2019/09/30優勝セッティング

武藤俊憲の4季ぶりVを呼んだ 9月新発売のアイアン

大会:パナソニックオープンゴルフチャンピオンシップ 日時:2019年9月26日(木)~29日(日) 開催コース:東広野ゴルフ倶楽部(兵庫県) 優勝者:武藤俊憲 最終日に単独首位からスタートした武藤俊憲が4季ぶりの優勝を飾った。厳しいラフが待ち受けたコースで、全選手中最多の26バーディを記録。前年度の賞金王・今平周吾には4打差、今季賞金ランキングトップの石川遼には5打差をつけて退けた。 今シーズンのはじめから使用してきたプロトタイプのアイアンは、今月20日に「ミズノプロ120」として発売されたばかり。ミズノの“王道マッスルバック”の最新モデルだ(ハーフキャビティ構造の「520」、ダブルポケットキ...
2019/10/21優勝セッティング

6817ydをドライバーで制圧 チャン・キムの勝利の14本

大会名:日本オープンゴルフ選手権競技 日時:2019年10月17日(木)~21日(日) 開催コース:古賀ゴルフ・クラブ(福岡) 優勝者:チャン・キム 連日の日没サスペンデッドで、決勝ラウンドに進出した多くの選手が長丁場を強いられた最終日にチャン・キムが激闘を制した。5オーバーの17位タイで迎えた最終ラウンドで今大会ベストスコアに並ぶ「67」をマーク。通算1オーバーで年間3勝を挙げた2017年以来の勝利を日本のメジャー大会で飾った。 6817ydというコンパクトな古賀ゴルフ・クラブでは2008年大会で片山晋呉が1Wを使わずに優勝した。11年後の大会で勝ったのは日本ツアー屈指の飛ばし屋。「日本オー...
2019/10/21優勝セッティング

古江彩佳のアマチュア優勝を支えた14本

大会名:富士通レディース 日時:10月18日(金)~20日(日) 開催コース:東急セブンハンドレッドクラブ(千葉県) 優勝者:古江彩佳 19歳の古江彩佳が史上7人目のアマチュア優勝を達成した。パター以外の使用クラブは中学1年からモニターとしてサポートを受けるブリヂストンで揃える。奇しくも最終日はブリヂストン契約プロの三ヶ島かな、高橋彩華と同組でのプレーとなった。 優勝スピーチでは「ドライバーが好き。フェアウェイキープしてそこから乗っけて、というのが自分の持ち味かなと思います」と話した。大会を通じた平均ディスタンスは240.833ydで12位、42ホール中34ホールでフェアウェイをとらえた。パー...
2019/09/02優勝セッティング

“傷心”を救った最新パターも支えに 鈴木愛の優勝クラブ

大会名:ニトリレディス 日時:2019年8月29日(木)~9月1日(日) 開催コース:小樽CC(北海道) 優勝者:鈴木愛 首位タイからスタートした鈴木愛が「69」で後続を振り切り、今季4勝目を手にした。賞金ランキングは6位から3位に浮上。生涯獲得賞金はツアー史上21人目となる6億円を突破し、165試合目での到達は横峯さくら(167試合)を抜いて日本人最速となった。 今季は2勝目を挙げた6月「宮里藍サントリーレディス」から1Wを「ピン G410 LST ドライバー」にチェンジ。そのほかのクラブに大きな変化はなかったが、今週は9月6日に発売の最新パター「ピン G Le2 ECHO」を初投入し、難コ...