2019/11/14国内男子

欧州再挑戦の情熱を胸に 宮里優作が首位タイ発進

◇国内男子◇三井住友VISA太平洋マスターズ 初日(14日)◇太平洋クラブ御殿場コース(静岡)◇7262 yd(パー70) 宮里優作の情熱は消えない。昨年5月のぎっくり腰発症からスイングを崩した影響を引きずり、今季欧州ツアーのシード確保はならなかった。3月から8月にかけては10試合連続で予選を通れず「うまくいかないことばかりで、つらかった。(ティショットは)半分、イップスみたいな感じになって、なかなか思うように振れなくて。スイングも変えて、クラブも替えて、迷宮入りしてました」。努めて明るい口調で振り返るが、悔しさはにじむ。 来年2月のアジアンツアーのQスクール(タイ)挑戦を視野に入れる。欧州ツ...
2019/09/29国内女子

4年前の悪夢も払しょく 柏原明日架の胸に響いた言葉

◇国内女子◇ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン 最終日(29日)◇利府GC (宮城)◇6505yd(パー72) 23歳の柏原明日架が待望のツアー初優勝を挙げた。首位と2打差の4位から「68」で回り、通算10アンダーで逆転した。 サングラスの下には涙が浮かんでいた。ウィニングパットを入れて、こぶしを何度も何度も握る。「弱い自分に勝てないと、今日やらないと、この先本当に勝てないと思った」。プロ6年目、プロ転向後通算150試合目の悲願。苦悩を知るギャラリーの心地よい歓声をあびた。 「自分が思っていたより、優勝まで時間がかかった。18番ホールでギャラリーの方に歓声をもらってボードの一番上に自分の名前...
2022/10/22米国女子

師匠ジャンボの助言を胸に 笹生優花13位で最終日へ

◇米国女子◇BMW女子選手権 3日目(22日)◇オークバレーCC(韓国)◇6726yd(パー72) 笹生優花がボギーなしの7バーディ「65」でプレー。通算8アンダー13位で最終日に臨む。「ショットも安定していて良かった。いいプレーできたのですごくうれしい。あしたもいつも通り楽しんでできたら」と振り返った。 インコースから午前8時20分に1番手でスタート。出だし10番でバーディを奪うなど3つ伸ばしてハーフターン。後半も8番で120ydから46度で10cmにつけてバーディを奪った。 米ツアーを主戦場とするが、韓国入りの前には師匠の“ジャンボ”こと男子プロ尾崎将司の練習場(千葉県)に足を運んだ。「い...
2022/11/13米国女子

「もっとやられるかと…」 古江彩佳が胸を張る“24分の21”

◇米国女子◇ペリカン女子選手権 2日目(12日)◇ペリカンGC (フロリダ州)◇6341yd(パー70) 初日1オーバー78位と出遅れた古江彩佳は、2日目も前半14番でボギーが先行した。セカンドのシャンクに始まり、ダフリ、バンカーからのトップと珍しくミスが連鎖。パー5で5オン1パットとスコアを落とし、見上げていたカットラインがさらに遠のいた。 「1オーバーですら(通過は)怪しいと思っていた。ヤバい、(このままじゃ)ダメだって」。入れ直した気合が空回りすることなくプラスに作用したのは、前日から巻き返しに向けた準備を進めていたから。2月以来となるフロリダのバミューダ芝を意識するあまり、クラブが上...
2012/07/09全米女子オープン

美香、手ごたえと課題を胸に7位タイで終了

首位に7打差、通算1アンダーの3位タイから「全米女子オープン」最終日のスタートを切った宮里美香は、前半からスコアを落とす苦しい展開を強いられ、2バーディ、2ボギー、2ダブルボギーの「76」。通算3オーバーの7位タイに後退して4日間を終えた。 今週の大舞台を前にして、メジャー第2戦「ウェグマンズLPGA選手権」を含む直近3試合でいずれもトップ3フィニッシュ。満を持して迎えた今週もトップ10圏内にとどまったが、「(自分のゴルフが)できた部分もあるし、できなかった部分もある」と納得の結果を掴むまでには至らなかった。 課題とするのは、「今週はほとんど決まっていなかった」というパッティング。「パット数で...
2024/06/13全米オープン

松山英樹が胸を張る「アドバンテージ」 キャリアで2周目のメジャーサイクル

◇メジャー第3戦◇全米オープン 事前(12日)◇パインハーストリゾート&CC パインハースト No.2(ノースカロライナ州)◇7548ヤード(パー70) 2014年、松山英樹は「ザ・メモリアルトーナメント」でPGAツアー初勝利を飾り、のちの輝かしいキャリアの扉を開けた。当時のその直後の試合がパインハーストで開催された「全米オープン」。メモリアルの最終日に1Wのシャフトが折れたため、急きょ新しいクラブを準備するなど、慌ただしくメジャーを迎えていた。 フェアウェイの両サイドに砂地がひろがるコースは、10年前の経験値で言えば目新しかった。せり上がった砲台グリーンに丁寧に対処しながら4日間プレーし...
2014/11/05国内男子

宮里優作 兄・聖志への恩義も胸にホスト大会へ

茨城県の美浦GCで6日(木)に開幕する「HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP in 霞ヶ浦」に、PGMホールディングスとスポンサー契約を結ぶ宮里優作がホストプロとして参戦する。 4月の国内初戦「東建ホームメイトカップ」で早々に今季1勝目を挙げたが、以降は7回の予選落ちを重ねるなど停滞。ホスト大会を前にしても「調子は、本当のところあまり良くない」と、言葉も湿り気味だ。 その一因は「アライメントとスイングプレーンが崩れ、コントロールができていない」というショットの不調にある。対して好感触が続いているショートゲームに、いかに1打1打をつなげていくか。「ショットが良くなればスコアは作れる。先週...
2015/08/28国内男子

4位で決勝進出の深堀圭一郎 胸に響く夫人の言葉

激しいバーディ合戦に苦悩するベテランが割り込んだ。福岡県の芥屋ゴルフ倶楽部で行われている国内男子ツアー「RIZAP KBCオーガスタゴルフトーナメント」2日目。「67」をマークした深堀圭一郎が通算9アンダーの4位タイで決勝ラウンドに進んだ。 「内容的には危なげないけれど、心はずっと危ない」。これが今季ようやく4度目の予選通過。5バーディ、ノーボギーのスコアカードも相次ぐピンチをしのいで作ったものだ。ティショットを林に打ち込んだ後半1番では、4Iでの大きなスライスボールでグリーン奥のカラーまで運び必死のパーセーブ。2日間すべてのパー5でバーディを奪取しているが「きのう、きょうと、パー5だけがいい...
2009/04/14国内男子

期待に胸踊る国内男子ツアーの開幕戦! 石川遼が出場!

国内男子ツアーの開幕戦「東建ホームメイトカップ」が4月16日(木)から4日間に渡り、三重県にある東建多度CC・名古屋で開催される。片山晋呉の賞金王奪還、谷原秀人、矢野東ら若手の躍進、石川遼の活躍など、ホットな話題に溢れた昨シーズン。その流れを継ぎ、今年も主役たちによる熾烈な賞金王争いが予想される2009年シーズンが幕を開ける。 昨年大会は、新選手会長に選任された宮本勝昌が通算8アンダーで逆転勝利。レギュラーツアーデビュー戦となった石川遼がいきなり最終日最終組を回るなど、1万5千人を越えるギャラリーが見守る注目の一戦を制した。 今年の開幕戦も、昨年の賞金ランキング上位を占めたトッププレーヤーたち...
2012/09/30有村智恵 夢を叶える力

有村は11位、反省を胸に米ツアー挑戦へ

神奈川県の横浜カントリークラブ 西コースで開催された、国内女子メジャーの今季第3戦「日本女子オープンゴルフ選手権競技」の最終日。15位タイからスタートした有村智恵は3バーディ、4ボギーの「73」と1つ落とし、通算7オーバーの11位タイでフィニッシュ。ショットは好調を感じながらも、「出だしから難しくないアプローチやパットをミスして、そこからのボギー。この4日間、そういうボギーが多かった」と、厳しい表情を崩さぬまま今週を総括した。 上を仰ぎ見れば、海外メジャータイトルホルダーのフォン・シャンシャンと朴仁妃の首位争い。「前半は風が無かったけど、吹き始めた後半もインビはボギーが無いし、上位にいる選手は...
2022/09/19米国女子

悔しさ胸に練習場へ 渋野日向子は「本当にくだらないゴルフをした」

◇米国女子◇アメージングクリー ポートランドクラシック 最終日(18日)◇コロンビア・エッジウォーターCC(オレゴン州)◇6478yd(パー72) 同世代のアンドレア・リー(米国)が優勝カップを掲げる横で、パッティング練習に打ち込む。渋野日向子は「76」という締めくくりに悔しさをにじませた。 「本当にくだらないゴルフをした。この3日間が、なかったことになった感じです」。ここまでの3日間で手ごたえをつかんだはずのショットは、最終日になって崩れていった。1Wショットは悪くないが、セカンド以降でグリーンを捉えられない。 朝一番のティショットもしっかりフェアウェイを捉えたが、そこからのアイアンショッ...
2021/12/21国内女子

「ここで終わらせるなよ」 “敢闘賞”西郷真央は隠された師匠のエールを胸に

2020年―21年シーズンの「JLPGAアワード」が開催され、20歳の西郷真央が「敢闘賞」と「特別賞」を受賞した。優勝こそなかったものの、21回のトップ10入りなどが評価された。 「姉の成人式と同じ」という白地にピンクの花模様が入った着物に袖を通した西郷は「ルーキーシーズンで、素敵な舞台に立つことができて非常に光栄です」と初々しく、舞台に花を添えた。 それでも振り返れば悔しい思いをしたことの方が多かった。例年より4カ月近く遅れた2020年の開幕直後から優勝争いをしたが、中盤に背中を痛めて失速。その年末には“師匠”の尾崎将司から「ボロボロになっているやないか」とゲキを飛ばされた。 トレーニングや...
2019/09/28アマ・その他

ノートに刻んだ言葉を胸に 金谷拓実が松山英樹以来の連覇へ

◇アジアパシフィックアマチュアゴルフ選手権 3日目(28日)◇シェシャンインターナショナルGC(中国)◇7041yd(パー72) 首位と7打差の12位から出た前年覇者の金谷拓実(東北福祉大3年)がその差を1打にまで詰め、あす最終日は最終組の1組前から2010年、11年大会を制した松山英樹以来、史上2人目の連覇を狙う。 後半パー5の14番と18番で「ショートアイアンの距離感が合わなかった」と反省する部分はあったが、「粘り強く出来たかな」と5バーディ、1ボギーの「68」でプレー。通算7アンダー5位に巻き返した。 7年ぶりの日本人優勝を飾った前年大会は、最終日を首位と2打差の3位からスタート。優勝後...
2021/07/19全英オープン

全米プロも全英も初出場V コリン・モリカワが胸に刻むケプカの言葉

◇メジャー第6戦◇全英オープン 最終日(18日)◇ロイヤルセントジョージズGC(イングランド)◇7189yd(パー70) 恐れを知らぬ若者が、穏やかなコンディションに終始したリンクスコースを圧倒した。コリン・モリカワが初出場の全英を制し、昨年「全米プロ」に続いて大会デビュー戦で2つのメジャータイトルをつかんだ史上唯一の選手になった。「僕はこの瞬間を楽しんでいただけだった。『チャンピオンゴルファー・オブ・ザ・イヤー』なんて、聞いただけでゾクゾクするね」。クラレットジャグに名を刻んだ24歳は人懐っこい笑みを浮かべた。 1打差2位から、ルイ・ウーストハイゼン(南アフリカ)と2日連続の2サム最終組。7...
2013/01/07プレーヤーズラウンジ

<昨年は、最高の締めくくりで迎えた新年、尾崎直道の胸にいま沸き上がる思いは・・・>

新年明けましておめでとうございます!いつも応援してくださっているファンのみなさまには、今年もジャパンゴルフツアーをなにとぞよろしくお願いいたします! さて迎えた2013年。第1回目は“キャプテン・ジョー”の話題をひとつ。2006年から2011年まで主戦場としてきたチャンピオンズツアー(米シニアツアー)を撤退して「日本のレギュラーツアーとシニアツアーに専念する」と宣言して昨シーズンに臨んだ“ジョー尾崎”こと尾崎直道。レギュラーツアーでは捗々しい成績を挙げることはできなかったが、年間2勝を挙げたシニアツアーでは見事賞金王に輝き、さすが永久シード選手という貫録を見せた。 もっとも、それは決して楽々と...
2007/06/25米国女子

今日の大山志保/海外挑戦への想いを胸に、メジャー第3戦に臨む大山志保

大山志保が初めて米国本土開催のメジャーに挑んだ「クラフトナビスコチャンピオンシップ」。そのプレッシャーにも負けず、47位タイで見事に予選を突破。特に、63位タイで迎えた最終日に今大会での自身ベストスコアとなる「72」をマークし、順位を一気に上げたプレー内容は見事だった。大会終了後、「成績は良くなかったけど、すごく楽しかった。アメリカでやりたいと強く思いました」と印象を述べた大山。来季、米国女子ツアーへの本格参戦を視野に入れている大山にとっては、米国でプレーする1試合1試合が貴重な経験となっているのだ。 そして、間もなく開幕する海外女子ツアーのメジャー第3戦「全米女子オープン」。昨年の日本ツアー...
2023/03/13米国男子

「上を目指すほど悔しい」米下部ツアーでもがく桂川有人 イチロー氏の言葉を胸に

男子プロゴルファーの桂川有人が12日、ジャパンゴルフフェアで契約を結ぶ住友ゴム工業のイベントに出席。来季の米ツアー昇格を目指し、下部コーン・フェリーツアーで戦う心中を明かした。 「ずっと平常心でやれているタイプだと思っていたけど、上を目指せば目指すほど悔しい場面が多くて。今年は経費もかかるし、日本ツアーに出ずに挑戦すると決めるのも覚悟があった。それで、失敗できない、したくないという思いが強くなって冷静になれなくて…。ボギーが来て焦ったりもした」。 今季は、昨年11月の下部ツアー最終予選会45位で得た資格で同ツアーを主戦場にすると決めた。1月こそ米ツアー「ソニーオープン」に出たが、2月から下部ツ...
2021/11/11国内男子

「心が折れて、また折れて」 比嘉一貴が胸に刻む2度の衝撃

◇国内男子◇三井住友VISA太平洋マスターズ 初日(11日)◇太平洋クラブ御殿場コース(静岡)◇7262yd(パー70) 比嘉一貴がこの大会に初めて出場したのは、まだアマチュアだった2016年のこと。予選ラウンドで谷原秀人、松山英樹という東北福祉大の先輩2人に囲まれ、心臓はドキドキだった。 「日本オープン」優勝、「CIMBクラシック」2位、「WGC HSBCチャンピオンズ」優勝とまさに絶好調で乗り込んで来た松山は初日からエンジン全開。いきなり7アンダーで単独首位発進し、トータル23アンダーで一度も首位を譲ることなく勝ち切った。 再び衝撃を受けたのが自身も出場した10月の「ZOZOチャンピオンシ...
2024/08/10国内女子

前週に地元北海道で予選落ち 政田夢乃は悔しさ胸に「出るからには優勝を」

◇国内女子◇NEC軽井沢72ゴルフトーナメント 2日目(10日)◇軽井沢72G北コース(長野)◇6685yd(パー72) ルーキーの政田夢乃が第1ラウンドの残り1ホールでバーディを奪い、7バーディ、1ボギーの6アンダー「66」。トップと1打差につけた。 初日は最終9番のティショット前に競技が中断、そのままサスペンデッドになった。暫定2位にいることはクラブハウスに引き揚げて来て「知った」という。 「パットとセカンドショットが良くてこのスコアにつながったのかな」。打つ回数が多かった140~170ydの距離をうまく対処できた。415ydと長い後半6番は200ydの2打目を5Wでピン1mにつけてバーデ...