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石川遼

遼、最終日は後退も「得たものは大きい」

フロリダ州のベイヒルクラブ&ロッジで行われた米国男子ツアー「アーノルド・パーマーインビテーショナル」最終日。石川遼は3バーディ、6ボギーの「75」とスコアを落とし、通算5オーバーの53位タイで4日間を終えた。

2オーバーの50位タイから午前中のティオフとなった石川は、スタート直後につまずいた。出だしの1番で第2打をグリーン右手前のバンカーに打ち込むと、これが不運にも“目玉”となって第3打はピンを大きくオーバー。「リカバリーできなかったのが、ボギーになってしまった」。これをきっかけに、ショートゲームが冴えずまさかの3連続ボギー発進となってしまった。

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中盤は建て直しを見せ、左ラフからピンそば50センチにつけた5番から2連続バーディを取り返す。しかしミドルパットがなかなか決まらず、大きな巻き返しにはつながらない。

後半インでは12番(パー5)で第2打を左のフェアウェイバンカーに入れてボギー。続く13番で3メートルのチャンスを活かしてバーディとするが、ショートパットを外した15番に続き、17番(パー3)ではグリーン左サイドのギャラリーテントを直撃するほどのティショットを見せてしまい、終盤4ホールで2ボギーをたたいた。

スコアをひとつでも伸ばしてフィニッシュしたかったが、石川は「すごくいい4日間でした。自分のためになった。毎日違うことをやっている(テストしている)が、スイングがバラバラではなくなってきた」とマスターズ前、自身最後のトーナメントで、2日目にギリギリで予選を通過し、緊張感のある決勝ラウンドでプレーしたこと自体を評価した。ラウンド中には3番ウッドでアゲンストの風を切り裂く低弾道ショットも積極的に実戦で投入。「得たものは大きかった」と話した。

目標としていた今大会終了後の世界ランク50位以内の確保はできなかった。しかしオープンウィークとなる今後1週間でそれぞれの精度を高めるとともに、「残り3ホールで足がしっかりと動くようなスイングを作っていかないといけない」と課題を語った。

次戦はいよいよ4度目の夢舞台。「できれば20位以内、去年の自分の成績(20位タイ)を上回りたい」。成果と課題、そして目標を明確にして、オーガスタへと向かった。(フロリダ州オーランド/桂川洋一)

2012年 アーノルド・パーマーインビテーショナル



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