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石川遼、大きく出遅れ 名物パー3ではブーイング

米国男子ツアーの今季第5戦「ウェイストマネジメント フェニックスオープン」が31日(木)、アリゾナ州のTPCスコッツデールで開幕。石川遼は2バーディ、3ボギーの「72」と出遅れた。早朝にコースに降りた霜の影響で開始が1時間遅れ、日没サスペンデッドとなる中、1オーバーの暫定104位で初日を終えた。

ティオフ直後の2番で4メートルを沈めてバーディを先行させた石川。5番で2メートルのパーパットをしぶとく沈めると、7番ではティショットでピンをキャリーでオーバーしたものの、10メートルのラインを読み切って2つ目のバーディ。午後スタートのこの日、上位陣が演じるスコアの伸ばし合いに加わるべく、上々の滑り出しを見せていた。

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ところが9番でティショットを右サイドのバンカーに入れ、ボギーとして折り返すと、インコースも中盤にかかったところで、ほころびが出た。13番(パー5)では第4打で、グリーンエッジからウェッジで狙いに行ったアプローチが大きく、返しのパーパットを外す。続く14番はフェアウェイからの第2打をグリーン右のバンカーに入れて2連続ボギー。オーバーパーとしてしまった。

ホール全体をギャラリースタンドが囲む名物パー3、「楽しんでプレーしたい」と意気込んでいた16番の一打は寂しいものだった。左奥に切ってあるピンに対し、フィニッシュで手を放すミスショットは、グリーンを右手前に外した。360度から聞こえる、アルコール交じりの容赦ないブーイング。ショートゲームでパーはセーブしたが、屈辱的な光景だった。

「全体的に振れていなかった」。2戦連続予選落ちを喫した前週までは、新しいスイングの構築を最優先させた。そして臨んだこのシーズン3戦目は前週までの蓄積を踏まえ「リズムとフィーリング」を重視して、実戦モードに。「先週よりは明らかにドライバーも飛んでいる。良い状態には向かいつつある感じはある」としたが、「平らな所からストレートボールを打つこと。まだニュートラルなショットが身についていない」。前進は見せつつも、スイングチェンジは依然、序盤の段階だった。

巻き返しが求められる2日目。「5アンダー、6アンダーというスコアを目指していく」。そう口にして、日が暮れていく練習場で、ひとりボールを打ち込んだ。(アリゾナ州スコッツデール/桂川洋一)

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2013年 ウェイストマネジメント フェニックスオープン



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