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「全米プロゴルフ選手権」を振り返る

2020/08/11 09:45

閉幕したばかりの「全米プロゴルフ選手権」を振り返ってみよう。

コリン・モリカワはワールドクラスの挑戦を退け、TPCハーディングパークで2020年「全米プロゴルフ選手権」を制覇した。

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2020年最初のメジャーのハイライトは次の通り。

モリカワによるメジャー制覇

モリカワは出場わずか2大会目となるメジャーの最終日を首位と2打差で迎えると、2打差で優勝を遂げ、トロフィーを掲げた。彼はノーボギーの「64」をマークし、ポール・ケーシー(イングランド)、ダスティン・ジョンソンジェイソン・デイジャスティン・ローズ(イングランド)、そしてブライソン・デシャンボーといった錚々たる面々を退けて、それをやり遂げたのである。劇的な日曜は、モリカワが14番ティに差しかかった時点で、首位に6人が並ぶ展開となった。彼は難しい場所からチップインを決め、ほとんど見込みのなかったバーディを奪うと、ティショットでグリーンをとらえ、ピンそば2.1mにつけたパー4の16番では、圧巻のイーグルを奪った。その後、モリカワは上がり2ホールをパーとし、その週の最少スコアに並ぶと、彼に比肩する選手は現れなかった。これでは彼は23歳で全米プロゴルフ選手権を制覇した4人目の選手となった。他の3人はジャック・ニクラスタイガー・ウッズ、そしてロリー・マキロイ(北アイルランド)である。仲間入りするのに、悪くないメンバーではなかろうか。

練習不足

彼のゴルフはノーミスだったかもしれないが、モリカワの日曜にも汚点はあった。次にトロフィーを掲げる際、同じ過ちを繰り返すことのないよう、間違いなく彼は練習を積むことになるだろう。

キャディの復帰がケーシー活躍の原動力に

初のメジャー制覇にあと少しの所まで迫ったポール・ケーシーは、2位で大会を後にした。これはキャディのジョン・マクラーレンが復帰して2大会目のことだったが、ケーシーはマクラーレン抜きで戦ったその前の米PGAツアー2大会は予選落ちに終わっていた。金曜に「ジョン・マクラーレンが僕のキャディに復帰した」と語っていたケーシー。「これで彼とは2週目になるけど、それまで彼は渡航制限と家族とともに過ごしたいという希望のため、英国にいたんだ。正直、彼がいなくて不自由したよ。彼は単にキャディであるだけでなく、キャディであり僕の友人。とても大きな存在なんだ。笑いを共有した僕らは、2人きりで今週を乗り切った。そして、彼は僕のゲームにかなり多くの付け足しをしてくれたのだけど、それは明白で歴然としていたと思う。僕はそれまで冴えないパフォーマンスを見せていたのに、彼が現れると、自分の力を取り戻した感じがしたんだ」

過大に重要視されたフェアウェイ

李昊桐(中国)はTPCハーディングパークでの2日目に見事ノーボギーの「65」をマークした。この日、彼が4回しかフェアウェイをとらえられなかったという事実は、さらにこのスコアの価値を高めている。中国出身の25歳は、傑出したアプローチプレー(グリーンを狙ったショット全般)と冴え渡ったパターでこのロースコアをたたき出し、2打差の首位で週末を迎えたのである。彼は土曜も長い時間、リーダーボードのテッペンに君臨したが、残念なバックナインにより、最終的には首位の座から陥落した。それでも、彼は2018年以来となるメジャーでの自己ベストのトップ20入りを果たした。

待たれるファンの来場

ビッグネームが優勝争いを繰り広げ、アン・ビョンフン(韓国)がホールインワンを決めるなど、多くの素晴らしいショットが見られたエキサイティングなメジャーの日曜には、通常、すし詰めのギャラリーがコースのあちこちで大喝采を上げる場面を想像するものである。しかし、今日、こうしたイベントは無観客で行わなければならない。誰もがまたゴルフをプレーできることに胸を躍らせたが、できる限り早く安全にファンがコースに戻って来られるに越したことはない。

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2020年 全米プロゴルフ選手権



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