「全英」のお返し?ガルシアが描くマキロイとの戦い
2014年 WGCブリヂストンインビテーショナル
期間:07/31〜08/03 場所:ファイヤーストーンCC(オハイオ州)
ガルシアが首位堅持
セルヒオ・ガルシアが引き続きファイヤーストーンCCを自分の庭とし、「WGCブリヂストンインビテーショナル」制覇に向けて前進した。
「全英オープン」で2位に入るなど好調の波に乗るスペインのガルシアは、昨日アクロンで自己ベストとなる「61」を記録した。
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今日もすばらしいパフォーマンスを披露。3時間の中断を挟み、圧巻のラウンドを展開して、ヨーロッパ勢としては2003年のダレン・クラーク以来となる大会優勝に一歩近づいた。
8つのバーディを奪ってインを「27」で回った昨日ほどの派手さはなかったが、3日目を「67」でラウンドし、通算14アンダーまでスコアを伸ばした。2週間前にガルシアを破ってクラレットジャグを獲得した2位のロリー・マキロイに3打差をつけ、首位に立っている。
とはいえ、マキロイも中断後は上がり2ホールで連続バーディを奪うなど調子を取り戻しており、自信を持って最終日に臨むだろう。
悪天候の予報のため、3日目のラウンドはスタート時間が早められ、3サム2ウェイでティオフした。
しかし、ガルシアはものともせず、フロントナインでは3つのバーディを奪い「32」で折り返した。
1番では2メートルのバーディパットを外し、昨日からの8連続バーディとはならなかったが「黄金のタッチ」は健在だった。
2番で見事なウェッジショットから難なくバーディを奪った後、トリッキーな4番では3.5メートルのバーディパットを決めて通算13アンダーに。
それでも満足しないガルシアは、6番でもバーディを獲った。いつも通りの見栄えのするロングゲームをすばらしいパットが補完した形だ。
11番でもすばらしいアプローチを見せ、簡単なタップインのパットでバーディとした。
14番では久々にボギーをたたいたが、悪天候で中断を余儀なくされたこの時点で、ガルシアは後続に5打差をつけていた。
長い中断は少なからず影響を及ぼしたようで、34歳のガルシアはにわかにミスを連発し始めた。
それでも、18番で見せた木々の間を縫うショットなど随所ですばらしいショットを見せて、パーセーブを続け、見事なラウンドを完遂した。
マキロイはガルシアより1ストローク少ないスコアで3日目をラウンド。最終日に向け、追いかける影は幾分大きくなっている。
ガルシア同様、マキロイも前半の9ホールで3つスコアを伸ばしたが、12番でのボギーでつまずいた。
その後、スコアを伸ばすのに苦しんだが、終盤に盛り返しを見せ、最終日に望みをつなげた。
「『全英』の成功に満足し過ぎず、勢いを持続させて前進し続けなくてはいけないと話してきたけれど、今週は良く実践できている」とマキロイ。「明日また勝てるチャンスがある。とてもエキサイトしているよ」。
「『全英』でもそうだったけれど、今年1年ドライバーの調子がとても良く、それが好成績につながっている。ドライバーは僕のゴルフの土台だし、ドライバーがいいと、つられて全てのプレーが良くなるんだ。今ほどドライバーの調子が良かったことはこれまでなかったね」。
マキロイの2打差でマーク・レイシュマンが続いており、さらに1打差でアダム・スコット、キーガン・ブラッドリー、ジャスティン・ローズの3人が追いかけている。