ルイ・ウーストハイゼンら南アフリカで注目の3人
2015年 WGC キャデラックマッチプレー
期間:04/29〜05/03 場所:TPCハーディングパーク(カリフォルニア州)
終盤に輝きを見せたマキロイとウェストウッド
終盤に大逆転したロリー・マキロイ、そして「マスターズ」王者のジョーダン・スピースを破る殊勲の勝利を挙げたリー・ウェストウッドら7人のヨーロピアンツアーメンバーがサンフランシスコで開催されている「WGCキャデラックマッチプレー」でベスト16進出を果たした。
スピースとウェストウッド、そしてマキロイとビリー・ホーシェルの4人は、それぞれ予選グループの2戦を連勝していたため、この金曜の全勝対決は決勝トーナメント進出を懸けた勝負となった。ウェストウッドは出だし2ホールをスピースに連取され、マキロイも16番を終えた時点で2ダウンという劣勢から、いずれも逆転してみせた。
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マキロイは17番で8メートルのバーディパットを沈めて望みをつなぐと、18番ではガードバンカーから寄せワンのバーディ奪取に失敗したフェデックスカップ王者のホーシェルを尻目にバーディを奪い、勝負を振り出しに戻した。
19ホール目では両者共に3.5メートルのバーディパットを外し、次のホールでマキロイがガードバンカーからのパーセーブに成功したのに対し、ホーシェルがグリーン脇のラフからのパーセーブに失敗。20ホール目で勝敗が決した。
17番でのパットについて、マキロイは記者に「セルヒオとプレーしたグレンイーグルスでの『ライダーカップ』のパットが経験として活きたね。どちらも決めるか去るか、という状況だったから」と述べた。
決勝トーナメント初戦では、イングランドの同胞アンディ・サリバンを破ってきたダニー・ウィレットとの同門対決となったウェストウッド。「もちろん素晴らしい気分だよ。簡単な試合なんて一つもないし、ジョーダンが手強いのは分かっていたからね」と、この日の試合を振り返った。
「スタートでつまずいてしまってね、2ホール終えたところで2ダウンとなり、そこからもう一度立て直して応戦しなければならなかった」。
「この先は何でも起こりうる。今週はグループリーグを勝ち抜くのが最もタフなことだと思う。自分では自分の運命をどうすることもできないことがあるけれど、首尾よく3戦全勝とすることができたし、明日の朝へ向け興奮しているよ」。
「明日も今日と同じように良いプレーをするだけだし、パットを決め続けるだけだよ」。
南アフリカのルイ・ウーストハイゼンは19ホール目でバッバ・ワトソンを退け、ベスト16ではリッキー・ファウラーと対戦することとなった。一方、ジャスティン・ローズはライアン・パーマーに勝利し、連勝を飾るも、初日にローズを破ったマーク・レイシュマンがインドのアニルバン・ラヒリを下し、3連勝で決勝トーナメント進出を決めたため、敢え無くグループリーグ敗退となった。レイシュマンはウェブ・シンプソンを下したゲーリー・ウッドランドとベスト16で対戦する。
かつての大会王者であるハンター・メイハンは米国の同胞であるマット・クーチャーを5&4で破り、全勝でグループ14を突破し、ノックアウトラウンドへ駒を進めた。これでメイハンは豪州のジョン・センデンと土曜の朝に対戦することとなった。センデンとファウラーは2日目を終えた時点でベスト16進出を確定させていた。
これは勝敗で並んだ場合、直接対決の成績により勝ち抜けが決定するという大会規則によるものだが、グループ7は三つ巴の争いとなり、プレーオフでザック・ジョンソンとチャーリー・ホフマンを退けたブランデン・グレースがベスト16でイングランドのトミー・フリートウッドと対戦することとなった。
19ホールの勝負でベルント・ウィスベルガーに競り勝ったフリートウッドは、セルヒオ・ガルシアを破ったジェイミー・ドナルドソンと勝敗で並び、直接対決の成績により決勝トーナメントへ駒を進めている。
一方、ポール・ケーシーはフランチェスコ・モリナリに対し、残り9ホールで4ダウンという厳しい状況を逆転し、決勝トーナメントではかつての「マスターズ」王者であるチャール・シュワルツェルと対戦することとなった。
グループ5は20ホール目でマルティン・カイマーを下したジム・フューリックが勝ち抜けを決めている。フューリックはブルックス・ケプカを破ったJBホームズとベスト16で対戦する。ホームズと同グループで決勝トーナメント進出の可能性を残していたスコットランドのマーク・ウォーレンはラッセル・ヘンリーに敗れたため、グループリーグ敗退となった。