ジェイソン・デイに黄信号 初戦勝利も背中痛に苦悶
2016年 WGCデルマッチプレー
期間:03/23〜03/27 場所:オースティンカントリークラブ(テキサス州)
マキロイは苦しみながらも逆転勝利 欧州勢の初日は?
テキサス州のオースティンCCで開幕した「WGCデルマッチプレー」初日、前年優勝のロリー・マキロイが、64番シードのトービヨン・オルセンを1アップで辛くも下した。オルセンは残り5ホール時点で世界3位のマキロイを相手に2アップ。優位に試合を進めながらも、最終ホールでボギーを叩いてマキロイに勝利を譲った。
ヨーロピアンツアー通算3勝のオルセンは、2番のバーディと4番のパーで序盤に2アップのリードを築く順調なスタートを切った。続く5番でバンカーの罠にはまったオルセンはパーをセーブするも、マキロイがこのホールでバーディを奪い、7番も奪取したことにより、このグループ3のマッチは接戦の様相を呈した。
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その後、8番をバーディで奪ったオルセンが1アップとして後半へ折り返すと、マキロイがティショットを池に入れた13番でオルセンのリードは2ホールとなった。メジャー4勝のマキロイは14番と15番を奪って勝負を振り出しに戻し、18番でオルセンがラフからのチップショットをミスしたことにより、1アップで勝利を拾った。
「今日は何とか我慢して持ち堪える一日になった。風があったのでトリッキーだったね。ここでは風が舞っているんだ。やんだり強く吹いたりしてね。クラブを選択するのが難しかったね」とマキロイ。
「今日は風に悩まされたね。良いショットはあったのだけど、とにかくパーで切り抜けなくてはならなかったし、終盤はそういうゴルフをして、結局なんとか勝つことができたんだ」。
グループ3のもう一戦は、ケビン・ナが2&1でスマイリー・カウフマンに勝利した。
グループ11ではブランデン・グレースが3&1でクリス・カークに敗れた。最近の「コマーシャルバンクカタールマスターズ」で優勝した南アフリカのグレースは、カークに出だしから3連続バーディを奪うスタートダッシュを決められ、劣勢に立たされる展開となった。カークの3アップで前半9ホールを終え、その後5ホールをハーブとした後の15番はグレースが獲った。しかし、カークが17番(パー3)でピンそば4mにつける見事なティショットを放ったことで、この勝負は決着を見た。
グループ11のもう片方のマッチは、スコットランドのラッセル・ノックスとスウェーデンのデビッド・リングマースが引き分けている。
トーマス・ピータースは世界6位のアダム・スコットを相手に、残り3ホールで2ダウンから引き分けに持ち込んだ。ベルギーのピータースは4ホール終了時点で1アップとするも、「WGCキャデラック選手権」王者のスコットが8番と13番を奪って試合中盤で主導権を握った。
しかし、ピータースは17番で6mのバーディパットを沈めるなど、16番と17番をバーディとして連取し、最終ホールは両者パーで勝負は引き分けに終わった。「残り3ホールで2ダウンだったのだから、引き分けで御の字、勝てれば最高と考えていた。でも、僕らはお互いに良いゴルフをしたので、今日は引き分けで良しとするよ」とピータースは試合を振り返った。
クリス・ウッドは前半9ホールをリードして折り返すも、最後は2&1でビル・ハースに逆転負け。
グループ14では、17番でバーディを奪い、376ydの最終ホールで1オンに成功したマルティン・カイマーが1アップでシェーン・ローリーを下した。
「センセーショナルなフィニッシュだったけれど、その他は平均的だったと言わなければならいね。今日はそれまでフェアウェイに打っていくことができなかった」とカイマー。「ドライバーの調子がなかなか上がらなかったけど、勝負には留まったんだ。僕らはお互い、余りに多くのチャンスを逃してしまった。14番と15番では、どちらにも勝負を決めるがチャンスがあったからね」。
一方、「全英オープン」王者のザック・ジョンソンは、マーカス・フレイザーを4&3で下す白星スタートを切った。