松山英樹がWGC2勝目を狙う 谷原秀人&小平智も参戦
2017年 WGCブリヂストン招待
期間:08/03〜08/06 場所:ファイヤーストーンCC(サウス)(オハイオ州)
WGCブリヂストン招待の大会アラカルト
ヨーロピアンツアーがオハイオ州アクロンの有名なファイヤーストーンCCへと移動する今週は、世界ゴルフ選手権第3戦の「WGCブリヂストン招待」が開催される。ここに、同大会に関して知っておくべき全ての情報を開示しよう。
■ 2016年大会を振り返る
昨年は、ダスティン・ジョンソンが当時世界ナンバーワンだったジェイソン・デイらを退け、1打差で「WGCブリヂストン招待」を制覇し、2週連続優勝を果たした。
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タフなコンディションとなったファイヤーストーンCCで2日連続の「66」をマークしたジョンソンはWGC3勝目を飾り、2位にはスコット・ピアシーが入った。
首位タイのデイとピアシーから3打差で最終日をスタートしたジョンソンは、6バーディ、2ボギーでラウンドし通算6アンダーのクラブハウスリーダーとなった。
デイはバックナインでつまずき、ケビン・チャッペル、マット・クーチャー、ジョーダン・スピースと並ぶ3位タイで大会を終えた。
■ フィールド
今週の大会には、「全英オープン」王者となったジョーダン・スピースを含む世界のトッププレーヤー64人が出場し、ヨーロピアンツアーからは35人の精鋭が優勝を期してアクロンへと乗り込む。
今週は全ての有力選手が出場。なかでも、世界4位のロリー・マキロイは、4位タイに入った約2週間前のロイヤルバークデールでつかんだ好調を持続させることを熱望している。
スペインの旗も高らかに打ち振られることになる。今週は「マスターズ」王者のセルヒオ・ガルシアを筆頭に、最近ロレックスシリーズを制したジョン・ラームとラファ・カブレラベローも優勝の勢いを結果に結びつけるべく、鼻息が荒い。
昨年サウスコースを制圧した世界ナンバーワンでディフェンディングチャンピオンのダスティン・ジョンソンは、間違いなく意気軒昂でタイトル防衛へ臨むことになる。昨年、この大会後に、世界ナンバーワンに上り詰めたジョンソンは、それ以降のWGCで3戦2勝の成績を残している。一方、昨年の「WGC HSBCチャンピオンズ」で見事な勝ち方をした日本のスーパースター、松山英樹は虎視眈々とWGC2勝目を狙っている。
■ コース
クラブは88年前に、ハーベイ・ファイヤーストーンにより、ファイヤーストーンの従業員向けの公園として造られた。バート・ウェイの設計で1928年に開場し、1960年にロバート・トレント・ジョーンズ・シニアにより改修されたファイヤーストーンCCサウスコースは、トーナメントの歴史を彩ってきたことで良く知られている。
パー70で7400ヤードのサウスコースは、飛距離が大きな鍵を握っており、なかでも同コースで開催された1960年の「全米プロゴルフ選手権」でトリプルボギーをたたいたアーノルド・パーマーが、“ザ・モンスター”と名付けた16番ホールは要注目である。
この667ヤードのパー5は、今週の名物ホールであり、小さいグリーンの前に佇む池と右サイドのクリークが、4日間のラウンドを通して選手たちに大きな試練を与えることになる。
■ トリビア
◇2015年にアクロンで「WGCブリヂストン招待」を制したアイルランドのシェーン・ローリーは、WGCを制した12人目のヨーロピアンツアーメンバーとなり、2014年に同大会を制したロリー・マキロイに続く、欧州勢による大会2連覇も果たした。その後、2015年の「WGC HSBCチャンピオンズ」を制したラッセル・ノックスが、WGCを制した13人目のヨーロピアンツアーメンバーとなり、彼の勝利によりヨーロピアンツアーメンバーによるWGCの勝利数は16勝となった。
◇2017年大会は35人のヨーロピアンツアーメンバーが出場資格を得た。そのうち、サム・ブラゼル、マシュー・フィッツパトリック、トミー・フリートウッド、ティレル・ハットン、スコット・ヘンド、レナート・パラトーレ、トーマス・ピータース、ジョン・ラーム、アンディ・サリバン、谷原秀人、ハロルド・バーナーIII、そしてワン・ジョンフンの12人は大会初出場となる。
◇「WGCブリヂストン招待」は今年で19回目の開催となり、ファイヤーストーンCCサウスコースでの開催は18回目となる。このオハイオのコースで唯一開催されなかった2002年大会は、サハリーCCが開催コースとなった。
◇今年で19回目の出場となるフィル・ミケルソンは、第1回大会の1999年から毎年「WGCブリヂストン招待」に出場している唯一の選手である。
◇2007年に大会3連覇を遂げたタイガー・ウッズは、ヨーロピアンツアー記録を打ち立てた。1999年から2001年、2005年から2007年と、この大会で2度にわたり3連覇を果たした彼は、ヨーロピアンツアー史上、初めて同一大会で2回の3連覇を成し遂げた選手となった。
◇2013年に大会8勝目を挙げたタイガー・ウッズは、同一のヨーロピアンツアー公式大会で8勝を挙げた初めての選手となった。
◇タイガー・ウッズは「WGCブリヂストン招待」で並外れた成績を残している。出場14回中8勝を挙げたウッズは、ファイヤーストーンCCサウスコース開催の大会には13回出場しており、何れもアクロンのコースで挙げた8勝以外では、2004年に2位、2003年に4位タイ、2012年に8位タイに入っている(サハリーで開催された2002年大会は4位に入っている)。
◇ファイヤーストーンで2008年に45歳163日で優勝したビジェイ・シンは、WGC最年長優勝記録を保持している。