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B.ワトソン 世界マッチプレーの栄冠へ悠々クルージング

バッバ・ワトソンが7&6の圧勝でケビン・キズナーを下し、「WGCデルテクノロジーズマッチプレー」を制覇して世界ゴルフ選手権2勝目を手にした。

キズナーはハイレベルな熱戦となった準決勝でアレックス・ノレンを退けていただけに、決勝は接戦が予想されたが、蓋を開けてみると、ワトソンが最初の5ホールを連取し、序盤に大量リードを築き上げる展開となった。

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2人は6ホール差でハーフターンすると、11番ではキズナーが長いパットを決め、この日一番の声援を受けて一矢報いるも、ワトソンが続く12番を取って戦いに終止符を打った。

3位には3位決定戦でジャスティン・トーマスを5&3で破ったノレンが入った。トーマスは準決勝でワトソンに敗れたことで、世界ゴルフランキングで1位の座につくチャンスを逃していた。

2014年に「WGC HSBCチャンピオンズ」を制覇している「マスターズ」2勝のワトソンは、今回の優勝により、ロリー・マキロイアーニー・エルスタイガー・ウッズ、そしてフィル・ミケルソンに続くメジャーとWGCを複数回優勝した5人目の選手となった。

「それはとんでもないこと。これを含め世界ゴルフ選手権は2勝目で、メジャーも2勝しているんだから」とワトソン。
「そう考えると信じられないことだね。母をハグした6歳のころ、1年間で使うゴルフクラブは1本だけで、レッスンだって受けていなかった。ここに座って、一日中あることないこと語り続けられるけれど、こんなトロフィーを掲げることができたのは、本当に素晴らしいことだと思う」。

またワトソンは、こう加えた。「キズナーは素晴らしい選手。彼は一週間を通して素晴らしいプレーをしていたけれど、今朝のタフな一戦でエネルギーを使い果たしてしまったのが見て取れた」。

しかし、ワトソン自身は違った。「終盤にパットを決めることができ、それで勢いが持続し、先行し続けることができた」。

39歳のワトソンは初戦でブランデン・グレースを5&3で退けて以来、一貫してオースティンCCのフロントナインで見事なパフォーマンスを披露してきたが、日曜午後の序盤はキズナーの自滅が大差につながった。

1番でワトソンが3.6メートルのバーディパットを沈めて1アップとリードすると、その後は連続してキズナーが相手にアップを与える展開となった。

34歳のキズナーは2番でグリーンをとらえ損ねると、3番ではティショットがハザードに捕まりそうになり、このホールもボギーとしてワトソンに3アップを許すことになった。

パー3の4番でバンカーに捕まったキズナーは、ティショットを右へ曲げた5番で2打目をバンカーに入れ、このホールはギブアップとし、5ホールを終えてワトソンのリードは5アップとなった。

6番ではワトソンが1.2メートルのバーディパットを外してキズナーに一息つかせるも、7番ではキズナーがティショットを曲げてボギーを叩き、この時点で6アップに広がった。

8番と9番は引き分けたが、10番でワトソンが3.3メートルのバーディパットを決めたのに対し、11番ではキズナーが10.5メートルのバーディパットをねじ込んでテキサスのギャラリーから大喝采を浴びた。

しかし、これも敗戦を長引かせるに留まり、ワトソンは続く12番でバーディを奪って勝利を決め、18ホールで行われたこの大会での決勝における最大差の勝利を達成した。

「何が起こっているのか分からなかった」とキズナー。「とにかく悲惨だった。狙った場所の近くに全く打てなかった」。

「長い1週間で少し疲れたし、最後は力が尽きてしまっていたのかもしれない。最終的には(決勝の)後半に入ってようやく良いスイングができたけれど、遅きに失したね」。

3位決定戦では、ミスから1番を相手に譲ったトーマスが見事なショットで3番を取り返すも、4番はノレンが取って再びリードする展開となった。

5番でもバーディを奪ったノレンは6番をギブアップで相手に譲るも、その後は7番、11番、13番、そして15番を取って比較的楽な勝利をものにした。

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