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勝率26%!ウッズ、300試合で78勝に到達

タイガー・ウッズは今週の「ザ・プレーヤーズ選手権」がPGAツアーで自身300試合目のスタートだった。100試合目、200試合目も自らの勝利で祝福してきた節目を、今回もぬかりなく繰り返した。

ツアー通算78勝は、歴代1位のサム・スニードの記録にあと4勝に迫るもの。勝率はなんと26%で、4試合に1回以上は勝っている計算だ。しかも、スニードの78勝目が46歳と12日だったのに対し、ウッズは37歳4ヶ月12日とそのペースも遙かに上回っている。

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今季のPGAツアーでは7戦4勝。コース上でのオーラも、全盛期のそれに近づきつつある。ウッズを撮影していたカメラマンのつぶやきもうなずける。「あの集中力はやっぱりすごい。ちょっと前まで笑っていても、すぐにスイッチが入ったように集中できる・・・」。

この日、ウッズがポイントに挙げたのは15番のパーセーブ。その直前、14番ではティショットをフックさせて左サイドの池に打ち込みダブルボギーを叩いている。「ダブルボギー、ボギーとなったら痛い。でもあそこでパーセーブして、次の3ホールに勢いを繋げられたのは大きかった」。

その15番、ウッズはフェアウェイからの第2打をグリーン左のラフに入れてしまう。ピンは左から4ヤードに切られ、傾斜を上ってすぐに切られたカップを狙うには低く転がすアプローチは不可能。難易度の高いショットが要求された。入念な準備の後に放たれたウッズのショットは、グリーンの縁に落ちるとスルスルとピンに向かって転がっていく。僅かにカップの横をかすめた瞬間、ギャラリーからは大きなどよめきが起こる。時にギャラリーと同じように頭を抱えたり、悔しそうに天を仰ぐ選手がいるが、ウッズは違った。

球がピンをかすめるやいなや、ウッズはバンカー内ですっと1メートルほど横に移動して、カップから先の球の転がりをじっと見つめた。返しの2メートルのパットを入れることは、ウッズにとってはたやすいことだったのかも知れない。

これまで77回繰り返してきた勝つための手順。70ホール目までは首位に並んでいたセルヒオ・ガルシアが、17番で2発続けて池に入れて優勝戦線から脱落する。99%では足りないのだ。

ウッズは18番でパーセーブして、最終組のデビッド・リングマースに1打差をつけてホールアウトしても、にこりともしない。スコアカードを記入するやいなや、プレーオフに備えて、エネルギーバーを口にする。テレビでリングマースのバーディパットがカップに触れなかったことを見届けて、ようやく白い歯を見せてキャディと抱き合った。

「高い球、低い球、左から右、右から左、自分が思うとおりのショットが打てた。14番のティショットを除いてね」とこの日のプレーを振り返ったウッズ。技術、メンタル、フィジカルに加えて、充実してきた私生活。ウッズの強さに隙を見つけることは難しい。(米国フロリダ州/今岡涼太)

今岡涼太(いまおかりょうた) プロフィール

1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka

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