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米国男子チューリッヒクラシックの最新ゴルフニュースをお届け

2014年 チューリッヒクラシック
期間:04/24〜04/27 場所:TPCルイジアナ(ルイジアナ州)

22歳への祝福から見えた、韓国勢の絆

2013年1月。石川遼とキャロウェイゴルフ契約のニュースが大々的に報じられた同時期に、石川と同じ1991年生まれの韓国人プレーヤーとナイキゴルフの契約が発表された。10年に欧州ツアー初制覇、さらに最年少でアジアンツアー賞金王戴冠と海外で実績を積み、石川より1年先に米国PGAツアーに本格参戦していたノ・スンヨルだ。

ナイキのマーケティング担当の「彼には素晴らしい将来が待っている」という希望をこめた予見は、今週開催「チューリッヒクラシック」での米国ツアー初優勝という形で、現実への第1歩を踏み出した。2016年までのシード権、2週間後の「ザ・プレーヤーズ選手権」と8月「全米プロゴルフ選手権」、そして2015年「マスターズ」の出場権と、さらなるステップを踏むためのチャンスは大きく広がった。

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とくに、これまで憧れの舞台に留まっていた「マスターズ」初出場を決めた喜びは、やはり格別だ。「7歳でゴルフを始めた時からの夢が叶ったよ。PGAツアーでプレーすること、(世界で)トップ10の選手になること、メジャー、とくにマスターズでプレーすることを、いつも夢に描いていた。でも、今日で夢が叶ったんだ」。

そんな夢を実現させる、僅か50センチのウィニングパットを沈めた直後。深く息をつきながら静かにガッツポーズを作ったノに駆け寄ってきたのは、Y.E.ヤンチャーリー・ウィの大先輩2人だった。シャンパンならぬビールを両手に掲げ、一回りほど年齢が違う22歳の後輩に手荒い祝福を贈った。「ヤンさんも、他の(韓国出身の)人たちも、みんな素晴らしい友達です。昨夜、スタッフも含めて、みんな僕を応援してくれると言ってくれたんだ」。

その韓国勢だが、近年は男子ツアーでも次々と優勝者を輩出するなど台頭が著しい。韓国籍の米ツアー優勝者は、チェ・キョンジュ(8勝)、Y.E.ヤン(2勝)、ベ・サンムン(1勝)に続いてノが4人目。韓国系アメリカ人の選手も含めると、アンソニー・キム(2010年)、ケビン・ナ(2011年)、ジョン・ハー(2012年)らも近年の優勝者たちだ。

この日の彼らを見た限り、その関係は実にフレンドリー。実績豊富な先達たちと若手たちの間には、強い絆でつながっているように見える。ノが会見で話したエピソードが印象的だった。「ヤンさんは今日の(午後)6時30分のフライトだったのに、祝福してくれるために戻ってきてくれたんだ。すごく嬉しかったよ」。(ルイジアナ州ニューオーリンズ/塚田達也)

塚田達也(つかだたつや) プロフィール

1977年生まれ。工事現場の監督から紆余曲折を経て現在に至る。35歳を過ぎてダイエットが欠かせなくなった変化を自覚しつつ、出張が重なると誘惑に負ける日々を繰り返している小さいおっさんです。

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