松山英樹、“第5のメジャー”前に「全部良くない」
2015年 ザ・プレーヤーズ選手権
期間:05/07〜05/10 場所:TPCソーグラス(フロリダ州)
進藤キャディも挑戦!キャディ・ニアピンコンテストの結果は?
米国男子ツアー「ザ・プレーヤーズ選手権」が開催されるフロリダ州TPCソーグラスの名物といえば、周囲を池に囲まれたアイランドグリーンの17番(パー3)。その名物ホールを舞台として、大会前日の水曜日に行われるのが、キャディたちによるニアピンコンテストだ。
いつもは重いバッグを担いで選手たちを支えるキャディも、この日、このホールでは立場を変えてクラブを握る。長年、トム・ワトソンのキャディを務め、04年に筋萎縮性側索硬化症(ALS)で他界したブルース・エドワーズの名を冠したこのイベント。練習ラウンドの最中に、選手たちとは別のティグラウンドからキャディたちがショットを競う。
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選手(またはキャディ)がティ脇にある箱に掛け金を入れ、優勝したキャディがそれをすべて持ち帰るというシステムだが、PGAツアーはこの金額と同額をチャリティに回し、さらに優勝キャディにクラブハウス前に専用の駐車スペースを与える、というなんとも素敵な催しだ。
松山英樹のキャディを務める進藤大典氏も6日(水)、このイベントに初参加。松山の9Iを握りしめ、同組で回ったビリー・ホーシェルとニック・ワトニーのキャディがそれぞれグリーン右手前の池に落としたのを見て、満を持して登場した。
クラブをターゲット方向に掲げて両目をつぶり、「ジェイソン・デイのマネ」と軽い“ボケ”をかましたが、周囲からは「早く打て!」と突っ込まれる始末。松山と同じ明徳義塾高、東北福祉大のゴルフ部でならした華麗なスイングから138yd先のピン(実際の試合では137yd設定)を攻めると、素直な弾道でピン方向へ。ホーシェルから「シンドー!」という掛け声も飛んだが、この球はグリーンを越えて奧の池へと消えていった。
アドレナリンが出過ぎたのか、クラブ選択ミスだったのか…。「緊張したっす。ちょっと引っ掛かった…」と進藤氏。プロたちが同ホールでの練習を終えて次のティへ向かう頃になって「フワフワした感じがなくなりました」と、ようやく普段の落ち着きを取り戻した。「でも、プロはこれ以上の緊張感の中でやっているのかぁ」。改めて、隣で回る相棒(後輩)の頼もしさに感じ入る経験となったようだ。
なお、最終成績は以下の通り。
優勝 マイケル・ハートフォード(パット・ペレスのキャディ) 1.12m
2位 アーニー・ローズ(ジョージ・マクニール) 1.55m
3位 マイク・ダウニー(ブライアン・スチュアード) 2.52m
4位 デルモット・バイン(シェーン・ローリー)2.56m
(フロリダ州ジャクソンビル/今岡涼太)
今岡涼太(いまおかりょうた) プロフィール
1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka