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松山、リッキー、ダニー あしたの最終組の仲は?

「何でだか分からない」と本人は首を傾げるが、松山英樹にとってTPCスコッツデールで行われる「ウェイストマネジメント フェニックスオープン」は、ことのほか相性が良い大会だ。昨年2位、一昨年4位、そして今年も最終日最終組で日曜日を迎える。

単独首位に立つのは通算13アンダーのダニー・リー(ニュージーランド)。昨年の「ザ・グリーンブライアークラシック」でツアー初優勝を飾った25歳が、最終日を首位でスタートするのは今回が初めてだ。付け加えれば、今大会は過去6年で3日目終了時点の首位(もしくはタイ)だった選手が優勝したのは、2013年のフィル・ミケルソンただ1人と逃げ切りには不向きなデータも残されている。

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だが、リーは緊張を感じさせない。“今日眠れそう?”と問われると「この位置にいるのは初めてのことだから分からない。明日教えるよ」とケラケラ笑い、“逃げるのと追いかけるのはどっちが難しい?”と聞かれても「初めてのことだから分からない。明日やってみてだね」と切り返す。

通算10アンダーで続くのは、リッキー・ファウラーと松山の2人。リーとファウラーはツアー会場でお互いにイタズラ合戦を仕掛け合う間柄として知られている。昨年の「ツアー選手権byコカ・コーラ」では、ファウラーの車にイタズラをするリーの姿がSNSを駆けめぐって話題を振りまいた。今週は優勝争いの渦中にいながら、ことあるごとに“仕返しにダニーの車になにかするの?”と聞かれ、ファウラーは「分からないね」と含み笑いをするだけだった。

また、リーと松山は昨年の「プレジデンツカップ」をともに戦ったチームメイト。リーは昨年11月の「ダンロップフェニックストーナメント」にも来日している。米国でも、松山が食事を一緒にする機会の多い友達の1人だ。

松山は「リッキーとは優勝争いで回るのは初めてだし、どういう雰囲気でプレーするのか見てみたい。ダニーもこの位置で一緒に回るのは初めてなので、本当に楽しみだなという感じ」と、あすの最終組対決へ思いを馳せた。

3人の関係は進藤大典キャディの言葉が象徴的だ。「どうせだったら、一緒に回るのは憎いくらいの奴の方がやりやすいけど…。勝ったら、みんなお互いにお祝いできる関係ですからね」。日曜日の最終組を見逃すなんてありえない。(アリゾナ州フェニックス/今岡涼太)

今岡涼太(いまおかりょうた) プロフィール

1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka

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2016年 ウェイストマネジメント フェニックスオープン



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