67位・松山英樹の心の声「なんで曲がるんやろう」
2017年 WGC HSBCチャンピオンズ
期間:10/26〜10/29 場所:シェシャンインターナショナルGC(中国)
初のツアーメンバー誕生にPGAツアーチャイナも再開 活気づく中国ゴルフ
◇世界ゴルフ選手権◇WGC HSBCチャンピオンズ 初日(26日)◇シェシャンインターナショナルGC(中国)◇7266yd(パー72)◇
4戦目を迎えている新シーズンのPGAツアーのメンバーは、国籍別に見てみると、日本は松山英樹ただひとり。一方で、中国は竇沢成(20歳)と張新軍(30歳)という2人がいる。ともに今シーズン、中国人初のPGAツアーメンバーとなった選手たちだ。
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2人はともに昨シーズン(2017年)の下部ウェブドットコムツアーを戦い、レギュラーシーズンの賞金ランキング25位以内に入ってツアーカードを獲得した。竇は1勝を挙げてランキング16位、張は未勝利ながら同20位。2人とも念願だったPGAツアーへとたどり着いた。
彼らが辿ってきた道は、2014年にPGAツアーのティム・フィンチェム前コミッショナーが「歴史的にみても、はじめにスター選手が現れる。次に大きな成長がやってくる」というビジョンのもとに、中国ゴルフ協会とともにウェブドットコムツアーの下部にあたるPGAツアーチャイナを立ち上げたことで切り拓かれた。
竇は2016年のPGAツアーチャイナで4勝を挙げて賞金王に輝き、張はウェブドットコムツアーの出場権が得られるぎりぎり5位に滑り込んだ。そして、2017年は揃ってアメリカへと渡ったのだ。
2014年に始まったPGAツアーチャイナだが、2017年は契約上の問題でツアーは開催されなかった。だが、今週水曜日にPGAツアーの新コミッショナーであるジェイ・モナハン氏と、中国ゴルフ協会のプレジデントであるジャン・シャオニン氏らが出席した記者会見で、2018年から4年契約で、新たに賞金総額(最低150万元/約2,565万円)、試合数をアップしたPGAツアーチャイナシリーズを再開することが発表された。
「中国ゴルフ協会は、より良く、より速く、より効果的な中国ゴルフの発展を目指している。そのためには、よりオープンで協力的になる必要がある。我々がPGAツアーとともに取り組む意義は、中国人ゴルファーにより多くの試合への参加機会を提供するだけでなく、より高額賞金を稼ぐ機会を与えること。PGAツアーや欧州ツアー、アジアンツアーと連携する以上に良いことはない」とシャオニン氏。
2014年のPGAツアーチャイナ賞金王である李昊桐(22歳)は、ここ2年は欧州ツアーを主戦場として今年の「全英オープン」で中国人歴代最高位の3位に入るなど、ブレークスルー間近の状態。今年、2年ぶりに日本ツアーを制覇した梁津萬(39歳)や呉阿順(32歳)もまだまだ元気だ。今週は過去最多の7人の中国人選手が、自国開催のWGCイベントに出場している。新たなスター選手の出現は、中国ゴルフ界の勢いをさらに加速させることだろう。(中国・上海/今岡涼太)
今岡涼太(いまおかりょうた) プロフィール
1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka