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ウェイティングどまりでも損はない?/LIVゴルフの現場

◇LIVゴルフシリーズ◇LIV招待 ポートランド 初日(30日)◇パンプキンリッジGC(オレゴン州)◇7641yd(パー72)

サウジアラビアの資金を背景とした超高額賞金、PGAツアーとの対立、予選カットなしの54ホール競技といったフォーマットがクローズアップされることが多い「LIV招待」。既存の勢力にとって脅威となる一方、その登場がゴルフ界に新たな動きをもたらしているのも確かだ。まだまだ未知な部分が多い新リーグの現場に潜入する。

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ショットガンで全選手が一斉にスタートし、誰もいないはずの練習場でたった一人打ち込む選手がいた。南アフリカの22歳、ウィルコ・ニエナベール。会場入りしてヨルダンのシャーゴ・カーディとともに2人でウェイティングとして備えたが、出場の機会は巡ってこなかった。

表情に暗さがないのは、新リーグの手厚さゆえかもしれない。現地で備えても第3戦(29日~/ニュージャージー州トランプナショナルGC)以降の出場枠が用意されるといった特典もないそうだが、フィールドに滑り込めれば最低でも12万ドル(約1620万円=48位)の賞金が獲得できるチャンスが出てくる。出場選手の移動に関してはビジネスクラス以上の航空券代、ホテル代を大会側が負担してくれるから、出場がかなわなかった場合でも費用面の心配がない。

主戦場のDPワールドツアー(欧州ツアー)では、ドライビングディスタンス326.21ydで2位につける飛ばし屋として鳴らす。欧州ツアーは許可を得ずに新リーグへ出場したツアーメンバーに対して10万ポンド(約1650万円)の罰金を科すことを発表しているが「(厳密に言えば)出場はしていないから、罰金はないはずさ」。PGAツアーとの共催で、新リーグ出場選手の参戦を認めないとしている次週「ジェネシススコットランドオープン」(7日~/スコットランド・ルネサンスクラブ)にもエントリー済みだ。(オレゴン州ノースプレインズ/亀山泰宏)

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