選手だけではない“移籍組”/LIVゴルフの現場
6位フィニッシュで1億円 3連続ボギーから香妻陣一朗がカムバック
◇LIVゴルフシリーズ◇LIV招待 ポートランド 最終日(2日)◇パンプキンリッジGC(オレゴン州)◇7641yd(パー72)
香妻陣一朗が6バーディ、4ボギー「70」で回り、通算6アンダーで6位に入って賞金80万ドル(約1億800万円)を獲得した。
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首位と4打差5位の好位置で迎えた最終日、出だしは緊張を隠せなかったという。「気負いもあったのかな。すごくアタフタした」。スタートの2番から、いきなり3連続ボギーを喫した。大きかったのは、直後の5番(パー5)で奪ったバーディ。「こういう(苦しい)日かなと思いながらやっていましたけど、1個来たら、ちょっと楽になった」と振り返る。
後半インコースに入るとボギーなしの4バーディ。ティショットをミスした18番でしぶとくパーを拾うなど、「上がりがすごく良かった。前半の悪いスタートを考えれば、持ち直せたのかな」。納得のフィニッシュとなった。
新リーグ立ち上げから2試合連続の出場。次回第3戦(29日~/ニュージャージー州トランプナショナルGC)のスポットを確実にする4位以内には届かず、現状では8月に再開する国内ツアーを念頭にスケジュールを組んでいる。
「チャンスがあれば出たい」と話すのは、プロとして賞金を稼げるチャンスがあるのはもちろん、刺激にあふれた舞台だから。この日も2018年「マスターズ」を制したパトリック・リードの猛チャージを同組で目の当たりにした。17番(パー5)でイーグル、18番でチップインバーディと優勝に届きそうな気配すら漂ったプレーに「勝負強さ、メンタルがすごい」とうなった。
「その選手の何がうまくて、どういうゴルフをするのかは見ないと分からない。トップクラスの選手たちとラウンドして、そういう部分を見られたのは充実した感じだったのかな」。収穫を今後の戦いにつなげていく。(オレゴン州ノースプレインズ/亀山泰宏)