ウッズはプロアマで省エネ調整 リバティーには苦い思い出
2019年 ザ・ノーザントラスト
期間:08/08〜08/11 場所:リバティーナショナルGC(ニュージャージー州)
スロープレー撲滅へケプカ&マキロイの訴え 渋野の速さは海外で評価
◇米国男子◇ザ・ノーザントラスト 事前情報(7日)◇リバティーナショナルGC(ニュージャージー州)◇7370yd(パー71)
世界ランキング1位のブルックス・ケプカがスロープレー“撲滅”を改めて訴えた。かねてツアーでなかなか改善されないスロープレーに苦言を呈し、7月の「全英オープン」で、“悪名高い”J.B.ホームズと同組でラウンドしたことで再び話題が大きくなった。「普段(のホームズ)よりは速くプレーしていた」と評しながら、グローブを身に着けるのが遅く、ショットを打つまでの準備時間が長いことへの不満を漏らしていた。
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多くのケースで、ショットを放つまでに長い時間を要さないケプカは「たくさんの遅い選手と回ってきたけど、それが僕のプレーを邪魔すること、影響することはない」という。
矛先を向けるのは、競技委員の試合のコントロールぶりだ。ことし改訂されたゴルフ規則(5.6b)には、「障害や気を散らすものがなく、プレーできるようになった後、40秒以内にストロークを行うことを推奨する」と具体的に推奨時間が記載された。米ツアーでは以前から「40秒」を警告、罰打の対象にしている。
ケプカは「理解できないことがある。池ポチャをしたら罰打を科せられる。だってルールブックにそうあるからね。でも、40秒で打たなければいけないというのもルールブックにあるんだ」と、ツアーの規則が形骸化しているという見方を示した。
同調したのはロリー・マキロイ(北アイルランド)。「遅い選手たちはペナルティーを受けるまでに何回も“チャンス”をもらっている」、「僕たちは5回も6回も注意されなくちゃならない子どもじゃない」と指摘した。「人々(ゴルファー)は僕たちを真似ようとするから、僕たちのレベルから始まる話だ。大学ゴルフでもすごく時間をかけていると聞いた」と、最高峰のゴルファーたちが手本になるべきと訴えた。
前週の「AIG全英女子オープン」では、日本人女子として42年ぶりのメジャー制覇を遂げた渋野日向子のプレーの速さも高く海外で評価された。『Golfweek』電子版は「渋野について10の知るべきこと」という記事で「渋野はショットの前に熟考したり、ボールを前にして時間を浪費しない。これはチャンピオンシップにおいてもっとも歓迎されるべきもの。木曜日に素早くティオフしてから勝つまでペースを緩めなかった」と紹介した。(ニュージャージー州ジャージーシティ/桂川洋一)