USGAとR&Aが発表した「飛距離考察の報告書」そもそもどんな中身なのか
米メーカー “飛ばないボール”導入案に反対
2020/03/01 11:30
タイトリスト・ブランドを展開する米アクシネット社のデビッド・メイハーCEOが、USGAとR&Aの主導する、いわゆる「飛距離問題」についてのレポートに対する持論を自社のウェブサイト上で展開した。
メイハー氏が発表したのは今月19日。「この議論に新たな視点を提供するという精神で…」と前置きした上で、USGAとR&Aがまとめたレポートの結論は選手たちの技術と運動能力を過小評価しており、また世界トップレベルの男子ゴルファーを過度に注目して、それをゴルフ界全体に投影していると指摘。加えて、現在の用具規則は今後の飛距離アップに対しても十分に機能していると続けた。
「ゴルフの起源をさかのぼっても、革新的な用具がゲームの発展と楽しさに密接に関わってきた」と、“飛ばないボール”のような現時点から後退するようなルール導入には反対の立場で、「飛距離と正確性を両立させる能力、そしてそれらを良いスコアにつなげることは、特別で得難い技術であり続けている」とした。
レポートで示唆されていた、特定ツアーや競技だけで用具に関するローカルルールを導入する案にも懸念を表明。「1つのルールでプレーするということは、世界的な理解と人気に不可欠な要素で、複数の用具セットが使用されることによる矛盾や不安定さを除く」と主張した。
USGAとR&Aはこうした関係各所からの情報収集に、少なくとも9~12カ月をかけるとしている。
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