「ザ・ホンダクラシック」初日スコア
2020年 ザ・ホンダクラシック
期間:02/27〜03/01 場所:PGAナショナル(チャンピオン)(フロリダ州)
石川遼は予選カットラインに4打差 2度の池ポチャから2ダブルボギー
◇米国男子◇ザ・ホンダクラシック 初日(27日)◇PGAナショナル・チャンピオンコース(フロリダ州)◇パー70(7125yd)
石川遼は2つの池ポチャが響いて出遅れた。バーディは2つあるパー5(18番、3番)で奪ったもので、4ボギー2ダブルボギーをたたいた。「76」で6オーバーの132位発進。前週の「WGCメキシコ選手権」に続いて、いきなり巻き返しを求められた。
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コースの名物である“ベアトラップ”は15番(パー3)で始まる。インスタートの石川は1オーバーでこのホールに入り、8Iを握った。前の14番で受けた風も参考にして、「左からの横風かフォロー」と読んで放ったショットはピン方向に飛び、急激に勢いを弱めて手前の池に落ちた。ドロップ後の第3打も距離感が合わずに2パットでダブルボギー。「アゲンストでした。奥でもいいと考えてマネジメントできなかった」と痛手を負った。
後半に入り、セーターを脱いだ3番で2つ目のバーディを奪って盛り返した後、米ツアー参戦時から苦手にしていた6番で再び後退した。1Wショットをフェアウェイの左サイドで並走する池に入れ、2つ目のダブルボギー。今週新たに手に入れた(キャロウェイゴルフ マーベリック440ドライバー)で積極的にコースを攻めたが、要所で最悪の結果に。「1Wショット(の調子)は悪くなくて、自信を持って打ったつもりだった。ただ、最後の最後で手で操作してしまうのが自分の悪いところ。そういうのが出た」と唇をかんだ。
フロリダ東海岸のコースに吹き荒れる強風は、過去4回の出場でよく知っている。だからこそ耐える展開も承知していたが、この日は「バンカーショットが良くなかった」。3回入れてセーブしたのは12番だけ。「(3回とも)ライも悪くなかった。難しいバンカーではなかったから“OK”に寄せないといけない。最低でも2mには寄せないと。3mくらいでは…単純にヘタ」と切り捨てた。
この2週は、開幕前の期待がすぐにかき消されている。「試合でできてこそだと思う。試合が実力。こういった形が出ることをしっかり受け止めて、次の成長へつなげたい」。上位65位タイまでのカットラインには現時点で4打差。午後1時半のホールアウト後、昼食も取らずに練習場へ直行した。(フロリダ州パームビーチガーデンズ/桂川洋一)