マキロイ東京五輪出場に前向き 新型コロナ拡大は静観
2020年 アーノルド・パーマー招待byマスターカード
期間:03/05〜03/08 場所:ベイヒルクラブ&ロッジ(フロリダ州)
東京五輪への影響は 松山英樹も新型ウイルス感染拡大を心配
◇米国男子◇アーノルド・パーマー招待byマスターカード 事前情報(4日)◇ベイヒルクラブ&ロッジ(フロリダ州)◇7454yd(パー72)
新型コロナウイルス感染の世界的なひろがりを、松山英樹も心配した。アジア地域に比べて北米では現段階で感染者の数が少なく、PGAツアーも大会の開催スケジュール変更等の措置をとっていないが、7月の「東京オリンピック」開催も危ぶまれる状況を憂慮した。
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松山は1月初旬に日本を発ってから帰国していない。2週前の「WGCメキシコ選手権」を除き、すべての時間を米国で過ごしている。北米では文化の違いもあって、現在もゴルフコースや市街でマスクをしている人を見かけることは、ほぼないと言っていい。その反面、インターネット上で見かけるのは心配なニュースばかり。「大丈夫だという人もいれば、危ないという人もいる。その情報のどちらが本当なのか分からない」と不安ばかりが募る状況だ。
米女子ツアーはシーズン序盤のアジアシリーズ3試合を取りやめ、国内女子ツアーも現段階で2試合が中止となり、開幕のめどが立っていない。世界ランキングポイント加算対象試合が減少し、「東京オリンピック」日本女子代表の争いが停滞していることも知っている。
「こればかりは仕方のないことだけど、上位にいる選手は…。(畑岡)奈紗ちゃんはこっち(米本土で再開する米ツアー)でやっているけれど、あとのふたり(渋野日向子、鈴木愛)はどうなのかな、歯がゆい気持ちで見ているのでは」と思いやった。
ここへきて、オリンピックそのものの開催の是非を問う声も大きくなっている。日本男子のエースも「やっていいのか悪いのか、分からないですよね、それは…」と複雑な心境を口にした。
5日(木)開幕の「アーノルド・パーマー招待」に出場する。「自分が良いプレーをして、何か励みになればなとは思う。まずは自分が(病気に)かからないようにするのが一番ですけど」。日本国内ではゴルフのみならず、スポーツ界全体に元気がない。海の向こうからの良いニュースは、普段以上に喜ばれるかもしれない。(フロリダ州オーランド/桂川洋一)