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小斉平優和 検査と自主隔離を終えて米下部ツアー参戦/いまどうしてる?

米フロリダ州の滞在先にツアーから郵送されてきた新型コロナウイルスの唾液検査キットには透明の容器に印がついていた。パソコンの画面越しに英語で検査方法の説明を受けた。「結構(唾液を)入れる量が多かったです。時間も何分かはかかりましたね」と回数を分けてようやく唾を出し切った。宛先が記された貨物航空会社フェデックスの紙袋で送り返すと、2日後に陰性を通知するメールが届いた。「結果が出たので安心しました。全選手が受けるみたいです。試合が出来るのは嬉しいです」

米下部のコーンフェリーツアーに参戦している小斉平優和(こさいひら・ゆうわ)は7日に米国での2週間の自主隔離期間を終えた。PGAツアー再開初戦「チャールズ・シュワブチャレンジ」(テキサス州コロニアルCC)と同日の11日に開幕する下部ツアー「コーンフェリーチャレンジ」(フロリダ州TPCソーグラス・ダイズバレー)に日本人としてただ一人、出場する。

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昨年末の予選会で出場権を得た1月からの下部ツアー序盤はバハマ、パナマ、コロンビア、米フロリダ州、メキシコで6試合に出場し、2戦で予選を通過した。ツアーは3月以降、新型コロナウイルス感染拡大の影響により試合開催は見送りとなった。

帰国して地元・大阪府でトレーニングをしながら過ごしたが、「試合がないので気持ち的な難しさはありました」。再開が確定していない日本ツアーの出場権も持つ22歳は「不安もありましたけど、試合があったので(渡米しようと)思いました。渡米は少し迷ったので父にも相談しました。米国で2週間の隔離、帰国して隔離もあるので」と決意した。

5月下旬に渡米し、経由地テキサス州ダラスの入国審査では英語での意思疎通で手間取って別室へ。すぐにゴルファーと理解してもらって解放された。フロリダ到着後はプロゴルファーで現ゴルフチャンネルの解説者をメインに活動するレックス倉本氏の自宅に身を寄せた。

空港や自宅に向かう車内から見た人たちは前回滞在した3カ月前とは違い、「(前は)マスクをしている人はいなかった。当時は米国の方が安全かなと思っていたけど、今はみんなマスクもしていました」という。2週間は屋内でトレーニング、庭での素振りなどで調整した。

再開初戦へ向けて車で2時間のTPCソーグラスに移動。再びツアーによる検査を受ける。現時点では8試合の出場資格しかなくこの後2試合で結果を残す必要がある。「これから毎試合、検査があるみたいです。ただ試合は楽しみです。コースも難しいけど、面白い。飛距離もちょっと負けていますけど、飛ばなくても上位に来る選手がいる。何で勝負できるかだと思います」と力を込めた。(編集部・林洋平)

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