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0.75インチ長くなったウッズのパター「SW感覚で打てる」

◇メジャー第1戦◇全米プロゴルフ選手権 初日(6日)◇TPCハーディングパーク(カリフォルニア州)◇7251yd(パー70)

誰よりも注目を浴びるはずのタイガー・ウッズが、静寂とともに今季唯一のメジャーのティオフを迎えた。「これが僕たちのニューノーマルなんだ」。ネックウォーマーが必要な朝の肌寒さの中、スタートの10番(パー5)はいきなり左右のラフを渡り歩いた。それでも3打目のアプローチを2.5mに寄せると、「(同組の)ロリー(マキロイ)が先に同じようなラインでいいパットを決めてくれたんだ」。幸先よくバーディ発進した。

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ポイントに挙げたのは折り返しの18番。1Wショットを左の深いラフに入れ、2打目は花道近くまで運ぶのがやっと。6mのパーパットを残したが、フックラインをねじ込んだ。「大きなパーパットを決めることで、勢いをキープすることができる」。百戦錬磨の勝負勘で集中力を高めて難所を乗り越え、後半のフロントナインでも1つ伸ばして「68」。首位と3打差の2アンダー20位と上々のスタートを切った。

その手に握られていたパターは、メジャー通算15勝のうち14勝を飾ってきたスコッティキャメロン GSS ニューポート2ではない。練習ラウンドから使用していた、ソールにはウェイト調整機能がつき、0.75インチ長くなった新たな相棒。大一番での投入を前に、長い試行錯誤があったことを明かした。

「このパターを1年以上いじってきたかな。(腰を痛めたことで)以前のような1日に4、5、6時間のパッティング練習は難しくなっていた。チャンピオンズツアー(シニア)の選手も、年齢を重ねて長いパターを使う。このパターは少し長い分、(軽い負担で)長い時間練習できる。家ではいつもサンドウェッジでパッティングの練習をするんだけど、それに近い感覚で打てるのもいい。右手のフィーリングが気に入っているんだ」

かつてともに栄光をつかんできたパターも持ってきているというが、初日のストロークゲインドパッティングは「+1.25」を記録。「赤字(アンダーパー)なら何でもいいと思っていた。ミスも正しいサイドに収められていたし、ソリッド(堅実な)なラウンドだったね」とうなずいた。

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