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2020年 ザ・ノーザントラスト
期間:08/20〜08/23 場所:TPCボストン(マサチューセッツ州)

初の同日2人達成ならず シェフラー「59」ジョンソン「60」

◇米国男子プレーオフ第1戦◇ザ・ノーザントラスト 2日目(21日)◇TPCボストン(マサチューセッツ州)◇7308yd(パー71)

史上初の同日2人の“マジックナンバー”達成はならなかった。通算15アンダー単独首位に浮上したダスティン・ジョンソンは2イーグル7バーディでキャリアベストとなる11アンダーの「60」をマーク。「この数字を出して失望するなんてあり得ない」と言いつつ、どこか悔しさがにじむ。

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前日絶不調だったグリーン上が劇的に改善。18ホールで決めたパットの総距離は151フィート(約46m)を超えた。スタートから5ホールで2イーグル3バーディを奪うなど、圧巻の「27」でハーフターン。しかし、後半11番のバーディを最後に7つのパーが並んだ。17番で3mのバーディパットがカップのわずかに右を抜けたが、最後は最も易しい18番(パー5)。50台への膨らんだままの期待は、1Wのティショットを右ラフに入れて一気にしぼんだ。

レイアップして3打目勝負に切り替えたが、チャンスにつけきれなかった。「(フェアウェイに置くために)3番ウッドを打つべきだった。3番ウッドと6番アイアンで2オンできたからね」と振り返り、「あす『59』を狙ってみるよ」と気持ちを切り替えた。

午後組のジョンソンがスタートする4時間近く前に出てツアー11人目(12回目)の50台となる「59」をマークしたのが、スコッティ・シェフラー。ツアールーキーの24歳は「カットラインの外からのスタートだったし、カメラが集まってくるまでは誰もプレーを見てなかったと思う。自分の世界に入って、やるべきことに集中できた」。ボギーなしの12バーディと爆発力を発揮した。

2番(パー5)で最初のバーディを奪うと、ショット、パットともにさえわたって4番から4連続バーディ。9番を獲って「30」で折り返し、後半も勢いは止まらない。10番は残り156ydから9Iでピンそば1mに絡め、難しい237ydのパー3となる11番は3Iで4mに。14番からも3連続バーディとし、最終18番(パー5)を迎えた。

3Wのティショットはファーストカットに残り、5Iでペナルティエリアを越えてグリーン手前まで運んだ。右奥に切られたピンまでパターで転がし、最後は1.5mをカップイン。「『59』を目指すパットなんてめったに打てない。優勝争いのような緊張感だった。あれがゴルフの醍醐味だよね。やり遂げられてうれしいよ」と笑みを浮かべた。

1アンダー72位から一気に2打差2位までジャンプアップ。初優勝を目指し、ムービングデーはジョンソンと2サムで最終組をプレーする。

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