「ザ・ノーザントラスト」最終スコア
2020年 ザ・ノーザントラスト
期間:08/20〜08/23 場所:TPCボストン(マサチューセッツ州)
2020年 ザ・ノーザントラスト
期間:08/20〜08/23 TPCボストン(マサチューセッツ州)
右のミスから左のミスへ 松山英樹「一時期よりも良い」
◇米国男子プレーオフ第1戦◇ザ・ノーザントラスト 最終日(23日)◇TPCボストン(マサチューセッツ州)◇7308yd(パー71)
納得いくプレーとそうでないプレー、手応えとガッカリとが入り混じる。松山英樹はスコアも、内容も出入りのある展開に息を吐いた。2日目の「65」で22位まで上げた順位はこの日、4バーディ3ボギーの「70」で通算10アンダーの29位に後退。「良いショットも良いパットもあったけど、悪いところもあって、なかなか伸ばせるようなゴルフではなかった」と上位進出を逃して悔しがった。
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ロースコアへの期待を込めた日曜日はバタバタのスタート。アイアンショットでパーオンを逃した3番(パー3)までに2ボギーを喫した。2番(パー5)は2打目を池に入れ、なんとかパーでこらえた。ティショットをグリーン手前まで運んだ、続く4番からハーフターンまでに3バーディを奪ったが、後半はスコアを伸ばせないままフィニッシュした。
最終18番(パー5)は1mのチャンスを決めきれなかった。「“すっ”と良い感じで構えられたところでは良いパッティングができているけど、最後のパットも含めて、そうでないときにミスが続いている。そこを少し考えてできれば。良くはなっているとは思うので、徐々に、徐々にですね」。4日間連続で記録したアンダーパーも、もっと積み上げられたという感触はありそうだ。
シーズンの最終局面であるプレーオフシリーズの緊張感が増す中で、状態は上向いている確信がある。「一時期の悪いときよりは良くなってきていると思う。これがどういう感じになっていくかすごく楽しみだし、早く優勝争いできるような位置でプレーしたい」と、目の前のハードルを上げた。
2週前の「全米プロ」までは、「ミスがずっと右だった」と松山が特に嫌うショット傾向があった。それが「今週はずっと左のミスしか出ていなかった。そういう意味では変わっている」という。「これをどうやってもっと“枠内”というか、精度の高いショットが打てるか。そういう意味ではいい一週間だった」
フェデックスカップポイントランキングは18位と変わらなかった。次週、イリノイ州シカゴ近郊でのプレーオフ第2戦「BMW選手権」(オリンピアフィールズCC)終了後に30位以内をキープすれば、7年連続の最終戦「ツアー選手権」(ジョージア州イーストレイクGC)進出が決まる。「しっかり頑張らないと危ないと思う」と油断はない。
「良い状態で最終戦まで行けるように。優勝争いができたら最高ですけどね。そこの状態にもっていけるように頑張りたい」。重圧の向こうのタイトルにも視線を向けた。