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2020年 全米オープン
期間:09/17〜09/20 場所:ウイングドフットGC(ニューヨーク州)

9月開催&初出場 ウルフ勝利へキーワードは「107年ぶり」

◇メジャー第1戦◇全米オープン 3日目(19日)◇ウィングドフットGC(ニューヨーク州)◇7477yd(パー70)

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、開催が3カ月遅れとなった2020年の「全米オープン」。6月開催が恒例となっている大会が、前回9月に行われたのは107年前の1913年までさかのぼる。当時20歳のアマチュア、フランシス・ウィメットが初出場初優勝を遂げた。以降、難度を極めるこの“ゴルファー世界一決定戦”で、初出場者がタイトルを獲得した例はない。

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実に1世紀以上にわたって立ちはだかってきた壁に、21歳のマシュー・ウルフが挑もうとしている。平均スコア「73.865」のムービングデーに今大会ベストタイの「65」をたたき出し、イーブンパー7位タイから5アンダー首位に躍り出た。

「すべてが良かった。パットはここ2、3カ月の中では最高。アイアンも良かった。ドライバーはフェアウェイには2回しか行かなかったけれど、これが全米オープン。悪いショットを打つこともある」と懸命にスコアメークした。

昨年、プロ入り後3試合目の「3Mオープン」でツアー優勝を遂げた。今年は7月「ロケットモーゲージ・クラシック」で、最終日にブライソン・デシャンボーに3打差をひっくり返されて逆転負け。同じ相手が今度は2打差で背中につき、最終日最終組で争うが「あまり考えずに今晩はリラックスして、できるだけ落ち着いて過ごそうと思う。とにかくベストを尽くすことを誓う」。21歳5カ月6日、メジャー史上9番目の年少優勝に狙いを定めた。

8月の「全米プロ」では同じく昨年プロ転向したコリン・モリカワが初制覇に成功し、同大会がメジャー初出場だったウルフは4位に入った。コースの外では、3週前に自身のエージェントの胃がんが発覚。「ずっと彼のことを考えている。早く回復してくれることを願っているし、僕はとにかくこの道を進んでやり遂げたい」。吉報を届けたい人がいる。

何かの縁か。1913年大会は2日間72ホールの戦いを終えて3人が首位で並び、18ホールのプレーオフで決着がついたのは翌日。今年の最終ラウンドが行われるのと同じ9月20日だった。

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