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2020年 ZOZOチャンピオンシップ@シャーウッド
期間:10/22〜10/25 場所:シャーウッド(カリフォルニア州)

細部へのこだわり 新ティマークのお値段は/米開催「ZOZO」インサイドリポート

2020/10/24 18:17

◇日米ツアー共催◇ZOZOチャンピオンシップ@シャーウッド 2日目(23日)◇シャーウッドCC(カリフォルニア州)◇7073yd(パー72)

タイガー・ウッズが2019年、記念すべき第1回大会を制した「ZOZOチャンピオンシップ」はことし、新型コロナウイルス感染拡大の影響で会場を日本から米国本土に移した。世界中が混乱に陥る中、PGAツアーはカリフォルニア州のシャーウッドCCで行うことを決定。“一度限り”の米開催の様子を株式会社ZOZOの大会スタッフがリポートする。

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バラエティ豊かなPGAツアーの各大会のティマークの中でも、昨年ZOZOが採用したのは特徴的なデザインだった。ファッション通販サイトZOZOTOWNでの購入時に商品が梱包される段ボール箱をモチーフにした黒い立方体。ユーザーにはお馴染みのカタチだ。

気づいた方は、どのくらいいるだろう。第2回大会の今年は、1年前とデザインが微妙に違う。ロゴの色が昨年のホワイトから、ゴールドに近いイエローに。ZOZOTOWNが最近、梱包ボックスのロゴのカラーを、一般的な“段ボールの色”に変えたことを受けてマイナーチェンジした。

コロナ禍で日本から持ち込むわけにもいかない。制作の発注先はカリフォルニアの工場。現地でできたサンプルはスマートフォンでムービーを撮影してもらい、国内にいるZOZOのデザイナーチームがチェックした。実際の梱包ボックスの封を閉じる、透明のビニールテープも立体的に再現。塗装代も含め、ひとつ125ドル(約1万3000円)前後。各ホール2つずつ18ホール分と、予備の分を含めるとそれなりの値段だ。

事業展開していない米国での開催、しかも無観客であっても、ZOZOは「クールな世界観を引き継ぐブランディング」を重視した。

コース内に設置する掲示物、選手・関係者を誘導するための看板、ボランティアスタッフにウイルス感染拡大防止を呼び掛けるボードも、ブランドカラーのブラックを基調としたもの。文字のフォントも、同社が普段サイトなどで使用するものを指定した。誰も見ないかもしれない部分についても“日本人らしい”細部へのこだわりを欠かなかった。

6月にシーズンが再開されて以降、ツアーは米本土の大会でギャラリーを入れていない。それに伴い、各スポンサー大会の多くは、会場内で販売する公式グッズも製作していない。

だが、今大会は同社サイトのゴルフ専門コーナー「ZOZOGOLF」で販売中の13ブランドと、普段ZOZOTOWNには出品していない海外5ブランドとコラボレーションをして、大会オリジナル商品を作り、ネット上で販売した。米国のユーザーから「どこで購入できるのか」という問い合わせもあり、PGAツアーからは「ZOZOの新しいアイデアは、ツアーのマーチャンダイズの在り方を変えるかもしれない」という評価を受けている。

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