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2009年 全英オープン
期間:07/16〜07/19 場所:ターンベリー(スコットランド)

最後まで夢を見させていただきました!羽川豊の全英生レポート

トム・ワトソンの偉業達成なるか・・・ターンベリーに訪れたギャラリーの興奮は凄かったです。59歳のプレーヤーが本当に優勝するのではないかと、私も興奮して戦いを見守っていました。プレーオフで敗れてはしまいましたが、多くの人に感動を与えてくれたワトソンには本当に感謝と拍手を送りたいです。

そして、優勝したスチュワート・シンクですが、72ホール目のバーディは素晴らしかったし、彼があのような派手なガッツポーズを見せるのは驚きました。それだけの価値を自身で分かったからなのでしょう。最終日の後半9ホールを優勝争いしていた選手の中で、スコアを伸ばしたのはシンクだけです。
誰もが優勝するチャンスのある展開の中、スコアを伸ばしたシンクが優勝したのは、やはり流れというものを感じずにはいられませんね。序盤に5アンダーまでスコアを伸ばしたロス・フィッシャーは、2番のチップインバーディで完全に舞い上がっていましたね。その後はパッティングでも手が動いていませんでしたから。首位に立ってしまうと、選手たちはプレッシャーの中で本来の力を発揮できなくなるのです。

そういう意味で、ワトソンはプレッシャーを跳ね除けて戦っていたのですが、勝負どころでは、ワトソンといえどもミスは避けられないものです。最終18番のセカンドショットなどは、終わってみれば悔やまれる1打になったのではないでしょうか。

しかし、59歳でも今回のようなゴルフができるということは、多くのゴルファーに勇気を与えてくれました。日本の選手たちも刺激を受けたはずですし、なにより私自身が大きな勇気をもらいました。これから「全英シニアオープン」の予選会の会場に向かいます。ワトソンのように気負わず冷静なゴルフをしたいと思っています。

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