震災10年 東北福祉大卒・松山英樹「やっぱり優勝しないと」
2021年 マスターズ
期間:04/08〜04/11 場所:オーガスタナショナルGC(ジョージア州)
東日本大震災から10年1カ月 松山英樹「良い報告できた」
◇メジャー第3戦◇マスターズ 最終日(11日)◇オーガスタナショナルGC(ジョージア州)◇7475yd(パー72)
10年前、松山英樹は「被災地から来たアマチュア選手」としてオーガスタに迎えられた。前年秋の「アジアアマチュア選手権」で優勝し、「マスターズ」に初出場。その1カ月前の2011年3月11日、母校の東北福祉大のキャンパスがある仙台は甚大な被害を受けた。
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地震発生当時、大学1年生だった松山はゴルフ部のオーストラリア合宿に参加していた。帰国後は救援物資をのせたバスに同乗し、道すがら避難所にも宿泊。「出られるかどうか分からなかった」という心境を経てローアマチュア獲得の快挙を遂げた。
PGAツアーではチャリティ活動が盛んで、本格参戦後は長らく被災地を義援金で援助してきた。愛媛出身、現在はフロリダ州オーランドに拠点を構えるが、米ツアーの各大会のスタートアナウンス(選手紹介)では「ヒデキ・マツヤマ フロム・センダイ・ジャパン」とコールされる。
10年目を迎えた3月の「プレーヤーズ選手権」初日には、日の丸を連想させる赤と白のウエアコーディネートでプレー。キャップには「3.11」と記したテープをつけた。
この日はちょうど10年と1カ月後の4月11日。「10年前、ここに来させてもらって、自分が変わることができたと思っている。10年というのは早いのか遅いのか分からないが、そのとき背中を押してくれた人たちに良い報告ができたのは良かったと思います」と被災地に向けて感謝のメッセージを送った。
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