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2021年 マスターズ
期間:04/08〜04/11 場所:オーガスタナショナルGC(ジョージア州)

ゴルフを始めたのは4歳 マスターズチャンピオン松山英樹の歩み

■4歳でゴルフを始める

1992年2月25日、愛媛・松山市生まれ。さる年。うお座。血液型B。家族は両親と姉、妹の3人きょうだい。社会人になって本格的にゴルフに取り組み、「日本アマチュア選手権」に出場するほどの腕前を持つ父・幹男さんに連れられて行った、打ちっ放しの練習場でクラブを握る。シャフトを短く切った大人用のアイアンでボールを打ったのが始まり。

■中学時代に高知へ

地元の中学から新2年生になる春に、充実したゴルフ環境を求めて高知・明徳義塾中学に転向。以来、明徳義塾高、東北福祉大学卒業までゴルフ部で寮生活を送る。前キャディの進藤大典氏は中学から同じルートをたどった先輩、現在バッグを担ぐ早藤将太キャディは同じく2学年下の後輩にあたる。

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■石川遼と同学年

1991年9月生まれの石川遼と同学年。石川が高校1年時の2007年5月に国内ツアー優勝を飾ったのを、部活帰りのバスの車内で知った。高校2年時に08年「全国高校選手権」で優勝しナショナルチームにも選ばれる。翌09年「日本ジュニア」制覇。高校卒業後のプロ転向も視野にあったが、谷原秀人宮里優作池田勇太らを輩出した東北福祉大に進学。

■東日本大震災の直後に 「マスターズ」でローアマチュアの快挙

大学1年時の2010年に「アジアアマチュア選手権」で優勝。翌年4月の「マスターズ」の出場権を掴む。本戦1カ月前の3月11日、東日本大震災が発生。大学のある仙台が被災地になった。地震発生時はゴルフ部のオーストラリア合宿中。初めて挑んだオーガスタでの戦いでアジア出身選手として初のローアマチュアに輝く。

■国内ツアーで史上3人目のアマチュア優勝

「マスターズ」でローアマになった年の11月、国内男子ツアー「三井住友VISA太平洋マスターズ」を制覇。倉本昌弘石川遼に続く史上3人目のアマチュア優勝だった(2019年に金谷拓実が4人目に)。

■プロ1年目で国内ツアー賞金王に

プロ転向はアマ優勝から1年半後の2013年。現役の大学4年生として国内ツアーに参戦し、2試合目の「つるやオープン」でプロ初優勝を飾る。同大会を含めて年間4勝をマークして賞金王に。また、スポット参戦したPGAツアー(米国男子ツアー)で獲得賞金を積み重ね、翌シーズンからの出場権をつかむ。

■PGAツアー本格参戦1年目で初優勝

主戦場を2014年に米国に移し、6月の「ザ・メモリアルトーナメント」で初優勝。メジャー通算18勝のジャック・ニクラスがホストする大会で、青木功丸山茂樹今田竜二に続く日本男子で史上4人目のPGAツアー優勝(2018年に小平智が5人目)を達成した。2勝目は2016年2月「ウェイストマネジメントフェニックスオープン」。

■世界ランキング2位、世界選手権シリーズ2勝

2016年11月には中国・上海での「WGC HSBCチャンピオンズ」で世界選手権シリーズ初勝利。翌17年「フェニックスオープン」で大会を2連覇した。同年「全米オープン」で2位に入り、80年同大会での青木功と同じ日本男子選手のメジャー最高位に並んだ。2017年の「WGCブリヂストン招待」で後続に5打差をつける圧勝でツアー通算5勝目。

■「全米プロ」で涙の惜敗

WGCブリヂストン招待の翌週「全米プロゴルフ選手権」で最終日の後半に首位に立ったが、同組でプレーしていたジャスティン・トーマスに終盤の逆転を許し5位に終わった。手が届きかけたメジャー初勝利を逃して涙。以降3シーズン、優勝から遠ざかった。

■「マスターズ」でメジャー初制覇

ローアマチュアに輝いた2011年大会から10年。ちょうど10回目の出場となった「マスターズ」で悲願のメジャー初タイトルを獲得した。アジア勢の男子メジャー制覇(レギュラーツアー)は2009年「全米プロ」優勝のY.E.ヤン(韓国)以来2人目の快挙。20代最後のシーズンに夢をかなえた。

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