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2021年 AT&Tバイロン・ネルソン
期間:05/13〜05/16 場所:TPCクレイグランチ(テキサス州)

「ミス許せない」 松山英樹は本気モードに

◇米国男子◇AT&Tバイロン・ネルソン 2日目(14日)◇TPCクレイグランチ (テキサス州)◇7468yd(パー72)

「マスターズ」制覇からの復帰2ラウンド目。試合への本気モードも徐々に高まってきた。ミスにいら立ち、望まぬ結果に天を仰ぐ。松山英樹は薄氷を踏む6アンダー53位での予選通過に対し、満足感にあせる気持ちを混ぜた。

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カットラインを意識する4アンダー54位から出ると、開始10番でフェアウェイからの2打目を左にひっかけ、3打目のアプローチを寄せきれずにボギーをたたいた。13番、16番でも同じようなミスが続いてインコースで3つのボギー。6mのフックラインをねじ込んだ15番(パー3)を含めて4つ奪ったバーディで、なんとか応戦した。

「後半になってショットもだいぶ安定した。チャンスを作ることはできた」と言い、すぐさま「パットが入らないとスコアにはならないですね」と続けた。1番から3番まで3m前後を立て続けに外してパーを並べ、首を振る。

5番(パー5)は前日からシャフトを替えた5Wでグリーン奥まで運びながら1.5mを決めきれない。「バックナインのパッティングは(ストロークは)良かったけれど、なかなか入ってくれなかった。最後は全然ダメになってしまった。切り替えてやりたい」。ウェッジでの2打目を30cmにつけた6番がアウトで唯一、この日最後となった5つ目のバーディだった。

朝から風が吹いたコンディションは、ロースコアゲームを全体的に停滞させた。前日の「68」よりも悪いスコア「70」で松山の順位は上がった。1カ月ぶりの試合でサビを落としている最中とはいえ、好結果を望まないはずがない。

「練習をし始めてから短期間で、このスコアでよく回れたなと言うのもあります。でも、やっている以上はショートゲームのミス、パッティングのミスも許せなくなってくる」

グリーンの近くで苦しんでいることは数字が表している。スコア貢献度はパッティングが「-2.593」で全体132位、アラウンド・ザ・グリーンが「-2.064」で145位。ギリギリでの予選通過が気持ちに火をつける。(テキサス州マッキニー/桂川洋一)

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