「全米プロゴルフ選手権」3日目スコア
2021年 全米プロゴルフ選手権
期間:05/20〜05/23 場所:キアワアイランドゴルフリゾート・オーシャンコース(サウスカロライナ州)
50歳ミケルソン 53年ぶりメジャー最年長V更新へ残り18ホール
◇メジャー第4戦◇全米プロゴルフ選手権 3日目(22日)◇キアワアイランドゴルフリゾート・オーシャンコース (サウスカロライナ州)◇7876yd(パー72)
独走態勢は終盤に崩れても、フィル・ミケルソンは首位を譲らなかった。5アンダーから後半10番までに5バーディを奪ってからティショットを砂地に入れた12番をボギー、右サイドの池に打ち込んだ13番でダブルボギーをたたいて「70」で回り、通算7アンダーとしてメジャー最年長優勝記録に王手をかけた。
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ジュリアス・ボロスが48歳4カ月18日で優勝した1968年「全米プロ」から53年。絶大な人気を誇るツアー通算44勝(メジャー5勝)の50歳が記録更新の夢を膨らませた。サム・スニード(当時52歳)を筆頭にPGAツアーで優勝したシニア選手は7人いるが、メジャーでは皆無。過去に54ホールを終えて首位に立っていた3人(※)は最終日に散った。
「良いプレーができていること、日曜日にメジャーで争うチャンスがあると実感している。すごく楽しいし、あまり自分を追い詰めなくいい」
3日間のストローク・ゲインド・ティ・トゥ・グリーンが全体1位とショットが充実。ティイングエリアで弾道のイメージが鮮明に頭に描ける。ムービングデーの最終18番は、グリーン右サイドから代名詞のロブショットを見せてパーセーブした。「実際のスコアよりも良いプレーができている。あしたもシャープにいければ、状態ややっていることがスコアに反映できると思うんだ」
最終日のミケルソンにはPGAツアーでの別の偉大な記録もかかる。アマチュア時代の1991年「ノーザンテレコムオープン」で初優勝を遂げてから、あすで30年4カ月10日が経過する。初勝利から最後の優勝の期間がもっとも長いのはレイモンド・フロイドの28年11カ月20日。金字塔は世界最高峰の舞台の第一線で、活躍を続けている証しにもなる。(サウスカロライナ州キアワアイランド/桂川洋一)
※50歳以上でメジャーの最終日を首位で迎えた選手と結果(1934年以降)
1973年「全米オープン」ジュリアス・ボロス(53歳) 7位タイ
2008年「全英オープン」グレッグ・ノーマン(53歳) 3位タイ
2009年「全英オープン」トム・ワトソン(59歳) 2位※プレーオフ
2021年「全米プロ」フィル・ミケルソン(50歳) ?