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復調ウルフが2位で最終日 直近の“プレーオフ・リベンジ”成功は日本人選手

◇米国男子◇シュライナーズチルドレンズオープン 3日目(9日)◇TPCサマリン(ネバダ州)◇7255yd(パー71)

苦い記憶があるとはいえ、マシュー・ウルフにとってTPCサマリンが得意コースであることには変わりない。2019年大会の初日から当地では11ラウンド連続で60台をマーク。平均スコアは驚異の「66.0」。首位に1打差、通算17アンダーの2位で3日目を終えた。

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前年大会は2打差を追いついた最終日に、オースティン・クックを交えた三つどもえのプレーオフでマーティン・レアード(スコットランド)にタイトルを譲った。惜敗しながら「ここは居心地がいい」と言える要因は、ここ最近の復調を感じてもいるから。

前週の「サンダーソンファームズ選手権」初日から毎日アンダーパーを継続。今週は「いくつかのホールでティショットにストレスがかかるけれど、3Wをはじめとしたクラブでフェアウェイをとらえている。前半に良いスタートができなくても、バーディやイーグルを取れるホールがあることを考えると、落ち着いてプレーできる」と自信満々だ。

2019年にプロ入り3戦目にして初優勝をマークしたウルフは、22歳になった今年の前半戦は乱調だった。春先までに棄権が2回。不振のあまり、ラウンド中に頭を抱えるシーンも見られた。4月「マスターズ」では過少申告のスコア誤記で失格。精神面のケアのため、5月から約2カ月にわたって休養した。

今は「自分のゴルフに自信がある。パットもチップも全てのスキルにおいて、しっかりしている。あしたがすごく楽しみ」と言える。

PGAツアーによると、プレーオフで敗れた選手が翌年の同じ大会で優勝した直近の選手は2008年「AT&Tクラシック」での今田竜二。前年ザック・ジョンソンに競り負けたが、ケニー・ペリーとの延長戦を制して初優勝を飾った。(ネバダ州ラスベガス/桂川洋一)

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