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「あそこまで囲まれたら…」 松山英樹は大ギャラリーに応える6アンダー

◇日米ツアー共催◇ZOZOチャンピオンシップ 初日(21日)◇アコーディア・ゴルフ習志野CC (千葉県)◇7041yd(パー70)

母国開催のPGAツアーにやはり気持ちが高ぶった。松山英樹は「状態からしたらね、なんか恥ずかしいプレーばっかりするんだろうなって(不安に)思いながら。(それでも)あそこまで囲まれたら、良いプレーをしなきゃいけないというのも出てきて、それも(結果的に)うまくいったのかな」としみじみと言った。

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上限5000人に迫る4468人のギャラリーのほとんどが、マスターズ王者の凱旋を目に焼きつけようと列を成していた。ボギーなしの6バーディ「64」で首位と1打差の6アンダー2位。好発進の背中を押してくれた日本のファンへの感謝がにじんだ。

「正直に言ったら、マスターズが“10”としたら“1”もないような状態」というのが前日の自己分析。練習ラウンド後の打ち込みでつかみかけた糸口も、「きょうの朝の練習でそれもなくなっていたので…どうなることかと思いながらスタートした」と苦笑交じりに振り返る。

スタートホールの1番で3mほどのバーディパットを流し込み「先週も先々週も、パットが全く入っていなかった。(最初に)ああいう距離が入ってくれることが一番の救いだった」。3番(パー3)でもティショットのフィニッシュを崩しながら約3mに絡め、2つ目のバーディとした。

「いい感じで最初3ホールのうち2つ獲れた」。納得の滑り出しから、ピンそば4mほどに2オンした6番(パー5)でイーグル逃しのバーディ。同組はマスターズ、東京五輪と最終日最終組を一緒に回ったザンダー・シャウフェレ。2アンダーで折り返して後半にイーブンパーまで落としたシャウフェレに対し、日本のエースはスコアを伸ばし続けた。

ティショットで片手を離したものの、ミドルパットを流し込んだ13番(パー3)から2連続バーディ。17番はセカンドでワンバウンドしてピンに当たり、カップに吸い込まれそうなスーパーショットを披露した。

「状態はそれほど変わっていないので、心配なのは心配ですけど、6アンダーというスコアで回れたのは良かった。流れ良くプレーできたのが一番良かった」。2年ぶりの日本開催で期待を一身に背負い、上々のスタートを決める千両役者ぶりを発揮した。(千葉県印西市/亀山泰宏)

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