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最終18番で9番へ脱出も 松山英樹「いいプレーができれば勝てる」

◇日米ツアー共催◇ZOZOチャンピオンシップ 3日目(23日)◇アコーディア・ゴルフ習志野CC (千葉県)◇7041yd(パー70)

最後の最後タフな一日だった。最終18番(パー5)、松山英樹は3Wのティショットを左の林へ曲げた。ここから、すでに誰もプレーしていない9番の方向へ出すことを選択。隣接ホールのフェアウェイから林を越えて18番グリーンの花道まで運んだが、1.5mほどのパーパットを決められなかった。

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「68」で通算10アンダー。2位キャメロン・トリンガーリとの差は1ストロークのまま、単独首位は守った。「トップで終われたことはすごく良かった」と静かに言った。

前半はスタートホールでバーディのトリンガーリに並ばれたものの、2番を獲って再び単独トップへ。5番(パー3)では右手前の池に落としながら“寄せワン”でボギーにとどめた。5番でも悩ましかった風は、後半11番に入ったあたりから一気に強さを増し、方向も一定ではない分、ジャッジを惑わせた。「(クラブ選択など)かなり迷っていました」。それでも、難しいアプローチからきつい下り傾斜のパーパットを打たされた11番、グリーン右のラフから高く上げて下りのラインに優しく落とした17番など随所でディフェンス力が光った。

難しいコンディションでもパーオン率66.67%(12/18)でしのぎ、3日間トータルでは84.18%(44/54)でフィールドトップ。2021-22年シーズンのテーマとして「安定感」を掲げている中、まさに安定したプレーを54ホール続けている。「結果としては良い。(でも)自分が求めているところ(の安定感)とは違う」と修正ポイントの確認にも余念がない。

単独首位で最終日を迎えるのは4月「マスターズ」以来。「いいプレーができれば勝てるし、良くないプレーをすれば負ける。そう簡単にはいかないと思いますけど、いいプレーができるような準備をしたい。ベストを尽くしたい」。腹をくくってラスト18ホールに臨む。(千葉県印西市/亀山泰宏)

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