D.ジョンソン、デシャンボーがPGAツアー“残留”を表明
2022年 ジェネシス招待
期間:02/17〜02/20 場所:リビエラCC(カリフォルニア州)
マキロイはPGAツアーの“勝利”に自信 渦中の新リーグ構想「誰が行くのか」
◇米国男子◇ジェネシス招待 最終日(20日)◇リビエラCC(カリフォルニア州)◇7322yd(パー71)
サウジアラビアのオイルマネーをバックにした新団体「リブゴルフ・インベストメント(LIV Golf Investment)」が画策する新ツアー、新リーグ構想に対し、ロリー・マキロイ(北アイルランド)が主戦場にするPGAツアー側の“勝利”に自信を深めた。
<< 下に続く >>
ダスティン・ジョンソン、ブライソン・デシャンボーが20日、声明で今後もPGAツアーを主戦場にする意思を表明。今月初旬の「サウジインターナショナル」に出場し、これまで“移籍”のウワサが絶えなかった2人の発表に、マキロイは「本当に喜ばしい。僕らはみんな世界最高の選手たちと戦いたい。彼らは間違いなくそのうちの2人だ」と語った。
ジョンソンの意思は前夜に知ったという。デシャンボーについては「いま知ったけれど、良いニュースだ」と満足げに話し、「誰もブライソンの立場を(正確に)知らなかった。彼は一度もどちらにつくといった明確な回答はしていなかった」とフォロー。マキロイは数年前から選手諮問委員としてツアー運営にかかわり、「僕はここがエリートプロゴルファーにとっての最高の場所だと思っている。ツアーはきっと正しい方向に向かっている」と“一丸”をアピールした。
これまでの新団体への勧誘に「彼らは噂を作り出し、それを広めて、ごまかそうとしてきた」と嫌悪感を抱いたという。「あるマネジャーにはこう言い、別のマネジャーには違うことを言う。カオスと混乱を呼び込み、みんな翻弄された」と切り捨てた。
新ツアーとの対立、PGAツアーからの選手流出に関する話が「収束するか」と報道陣に問われると、「そうだね。誰が行くの? 僕には行く人の理由がわからない」と回答。新リーグ(スーパーゴルフリーグ)構想は、1チーム4人構成で12チームが競い合う団体戦とされ、「フィールドを埋めるためにはグレッグ・ノーマンが出ないといけないだろう。誰が行くの? 48人を集められるとは思えないよ」と痛烈な言葉を浴びせた。ノーマンはリブゴルフ・インベストメントのCEOを務め、新リーグのコミッショナーに就任する予定。
また、17日に公開された米国人ゴルフライターのインタビューにおいて、過激な表現で新団体を支持していたフィル・ミケルソンについては「傷に塩を塗りたくはないが、彼が(ライターの)シップナックとのやり取りで伝えた言葉の多くは、甘く、自己中心的で、利己的で、無知に思えた。本当に驚いたし残念。悲しい。きっと彼は彼自身の立場と今後をじっくり考えていると思う」と再考を促した。