バンカーショットを放つマシュー・ウルフ（提供：Augusta National Golf Club）

◇メジャー第1戦◇マスターズ 初日（7日）◇オーガスタナショナルGC（ジョージア州）◇7510yd（パー72）

1番でダブルボギーをたたくなど出だし3ホールで4オーバーとなっていたマシュー・ウルフのイライラは、4番（パー3）で頂点に達した。ティショットを右のバンカーに入れると、思い切り体重をかけて地面におしつけたアイアンが甲高い音を発して真っ二つになった。

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予選落ちとなった3月「ザ・プレーヤーズ選手権」でも18番でクラブを“優しく”池へ放り投げ、米ゴルフダイジェスト（電子版）で「最もカジュアルなクラブトス」と皮肉られたばかり。

7番では奥のバンカーからパターで脱出を試みる奇策も披露したが失敗。2バーディ、9ボギー1ダブルボギーの「81」と崩れた。1988年大会優勝の64歳、サンディ・ライル（スコットランド）が「82」を打ったものの、9オーバー86位はアマチュア3選手と並んでブービーとなった。

コリン・モリカワ、ビクトル・ホブラン（ノルウェー）らと同時期に鳴り物入りでプロ転向した22歳。プロ3戦目で初優勝を飾り、20年に「全米プロ」で4位、「全米オープン」でブライソン・デシャンボーとの優勝争いの末に2位となった。しかし、オーガスタでは同年初出場して予選落ち。昨年も2日間で11オーバーとカットラインに遠く及ばないスコアでホールアウトした後、過少申告により失格となっている。