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“全英ショック”から立ち直るマキロイ 3度目の年間王者へ再始動

◇米国男子プレーオフ第1戦◇フェデックスセントジュード選手権 事前(10日)◇TPCサウスウィンド(テネシー州)◇7243yd(パー70)

ゴルフの聖地で刻まれた、心の傷が癒えるまでには少し時間がかかった。7月の「全英オープン」で首位から出た最終日に、キャメロン・スミス(オーストラリア)に逆転されたロリー・マキロイ(北アイルランド)。「あの夜はきつかった」。穏やかな精神状態を取り戻すまでに「3、4日かかった」と振り返る。

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8年ぶりのメジャー制覇をあと一歩のところで逃した、セントアンドリュースでのダメージは大きかった。とくに勝負の日曜日は突然グリーン上で苦しみ、2打差の単独トップで迎えたバックナインでブレーキ。悔しさいっぱいにコースを去った。

「ただ、『75』を打ったわけではない(スコアは70)。思うように伸ばしきれなかったにせよ、良いプレーはできた」という感触が次の目標に向かう希望でもある。「メジャーで平均的にああいうプレーをしていれば、いずれまた(メジャーでの)ウィナーズサークルに戻れると思う」

フェデックスカップポイントランキング6位で迎えたプレーオフシリーズ。今季のレギュラーシーズンは13試合の出場で2勝を挙げ、トップ10入りは8回に上った。「以前の自分らしいプレーができるゴルフに戻れた」と手応えがある。

コロナ禍で大幅な肉体改造、飛距離アップに成功したブライソン・デシャンボーに触発され、スイングを壊していた昨季を思えば大きな前進。「今年は2019年に類似しているように感じる。それに今年はメジャーでの好成績が加わったのは、来年以降に向けてもポジティブな材料だ」。シーズンは残り3戦。2016年、そして19年以来の3度目の年間王者の座を目指す最後の連戦が始まる。

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