ツアー選手権<テレビ放送予定>
2022年 ツアー選手権
期間:08/25〜08/28 場所:イーストレイクGC(ジョージア州)
9年連続出場のプライド 松山英樹は最終戦会場で打ち込み再開
◇米国男子プレーオフ第3戦(最終戦)◇ツアー選手権 事前情報(23日)◇イーストレイクGC(ジョージア州)◇7346yd(パー70)
ドライビングレンジでの動きに熱がこもる。数日前まで悩みの種だった首の痛みは「思ったよりもひどくなっていない」という。コースで誰よりも汗をかいて過ごす時間。シーズン最終戦を控え、松山英樹の日常が帰ってきた。
<< 下に続く >>
途中棄権の可能性も十分にあった前週のプレーオフ第2戦「BMW選手権」を4日間“完走”した。72ホールを回り切ったのは7月中旬の「全英オープン」以来。「2週、3週とまともに運動もしていなかったのでその反動がひどかった。3週休むのもマスターズのあと以外はないこと」と下半身への疲労が想像以上にあった。
一方で心配される首、手首については「悪くない」仕上がり。アトランタで合流した飯田光輝トレーナーにケアを受けている。連日、試合後に回避していた打ち込みを、開幕3日前の22日(月)から練習を再開。23日(火)もイーストレイクGCの打撃練習場の“定位置”ともいえる一番右のエリアでクラブを振り、その後アウト9ホールをチェックした。
フェデックスカップポイントランキング上位30人のエリートのうち、もっとも当地を知る男のひとりと言っていい。フェデックスカップ創設後、通算9回目の最終戦出場は、いずれも元世界ランキング1位のロリー・マキロイ(北アイルランド)、アダム・スコット(オーストラリア)と並びフィールドで最多。そして継続中の選手として最長の9年連続でのプレーとなる。
積み重ねによる最大級の栄誉にも「喜びはありますけど、うーん。そのためだけに来ているわけじゃない。ここが最低限の目標というだけで」と松山は満足しない。「ただ、ダメなときもうまく、ここまで(毎年)来られていたことはすごくうれしい。自分の中で当たり前と思って、来年からも続けられるようにしたい」と語った。
ポイントランク17位での出場により、初日はトップのスコッティ・シェフラー(10アンダースタート)と8打差の2アンダーからティオフする。ここまで例年のような熱波が抑えられているのは、週を通じた悪天候予報も影響していそう。コースコンディションが変化する可能性も大いにある中、「9年も出ていれば、どんな状況でもやったことがあると思う」とプライドをのぞかせた。(ジョージア州アトランタ/桂川洋一)